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モフモフの魔導師  作者: 鶴源
477/715

477 今が旬

 本格的に那季節に移行しようかという暖かい日のこと。


「準備できたよ」

「待ってました!行っちゃお~!」

「「「おぉ~!」」」


 ウォルトは4姉妹と釣りに行く約束をしていた。貴重な休みを合わせてくれたらしい。事前に「お弁当を食べたい!」と頼まれていたので、張り切って作ってから出発。

 釣った魚で網焼きを…なんて思ったりもしたけど、釣れなかったら悲しくなるので作ることにした。特に…ボクだけ釣れないなんてこともあり得る…。

 

 釣り場はファルコさんもたまに来る穴場にしようと思ったけれど、4姉妹から「誰にも会わない釣り場がいい!」との要望が。

 …というわけで、ボクが知る中でも過去に誰にも遭遇したことがないアマン川中流の穴場を目指すことにした。


 移動は徒歩でのんびり釣り場を目指す。皆の足なら住み家から1時間と少しかな。


「今日はまたウォルトに勝っちゃおうかな~!」

「今日は負けたくない」


 なにをやってもサマラには連戦連敗。そろそろ勝っておきたいところ。


「私は釣りが初めてなので楽しみです」


 ウイカは嬉しそうに微笑んでる。


「そうなの?」

「魔力酔いで遠出できなかったんです。クローセは川まで遠くてなにかあったら危ないので」

「それはそうだね」

「だから、今日は楽しみですし釣果でウォルトさんに勝ちます!」

「ボクも負けないよ」


 ウイカには、初めての魚との攻防を存分に楽しんでもらいたい。


「私も釣りは久しぶりです!そして結構苦手なんです!」

「へぇ~。なんで苦手なの?」

「待ってるのが性に合わないから、すぐに竿を上げちゃって釣れません!でも、今日はウォルトさんより釣るように頑張ります!」

「やる気だね。負けないよ」


 アニカは活発だから待つのが苦手なのは理解できる。でも、なぜか釣りそうな気がする不思議。


「私の目標は…兄ちゃんに勝つよ」

「わかりやすいね」


 さすがチャチャ。負けず嫌いを一言で表現してくれる。単なる予想だけど、狩りと同じく釣りも得意そうな気がする。

 皆の意思表示は終わった。どんな結果になっても楽しむことが大切。沢山釣れたら最高だ。





 釣り場に到着して、とりあえず餌を探す。


「うぇぇ~!気持ち悪ぅ~!」

「嫌なら見なきゃいいのに」


 膝まで川に入って浅瀬の石をひっくり返しながら水棲ミミズを捕まえていると、ヘビ嫌いのサマラは尻尾の毛が逆立ってる。


「私やアニカは冒険中に食べてますよ」

「カリカリに焼いたら結構香ばしくて美味しいんです!ウォルトさんに教わりました!」

「マジで!?こ~わっ!」

「私もミミズはちょっと食べるの抵抗あります…」


 冒険者とそうでない者の違いかな。大型の水棲ミミズはジューシーで食べ応えがある。


「栄養も豊富だし美味しいけど、今日は魚の餌として使う。サマラとチャチャには今度住み家で食べてもらおうかな」

「ウォルトの料理でもさすがにお断り!」

「私も遠慮する!」

「美味しいのになぁ」


 サマラは「触りたくない!」と言うので、餌は川貝(カワニナ)にする。全員に餌を渡して竿を出した。


「さぁ、釣るぞ~!…と、その前に…ウォルト」

「負けたら言うことをきけって?」


 毎度のことだから予想できる。


「話が早いね!今日は…一番釣れなかった人が勝った人の言うことを1つずつ聞くのはどう?」


 最下位だと4人分か…。ボクが負けると思ってるな…。そうは問屋が卸さないぞ。


「いいよ」

「じゃあ2時間勝負ね♪釣り上げた数で勝負でどう?」

「もちろんいいよ」

「私達もそれでいいです!」


 条件はなんであれ今日は…皆に勝つ!


 …………はっ!ウイカ、アニカ、チャチャの3人がニヤリと笑ってる…。まさか……ボクになにかやらせるタメに徒党を組んでとか…。


 さすがに考えすぎか。釣りで不正なんてできない。とにかく最善を尽くそう。



 釣り始めて1時間が経過した。


「また釣れた!おっきいよ!」

「やるね、お姉ちゃん!……私もきたぁっ!」

「並ばれました。2人ともやりますね。…負けませんよ!」


 現在のトップはアニカ、チャチャ、そしてウイカの3人が並んでる。仲良く4匹を釣り上げた。そして、4位のボクが2匹。


「くっそぉ~!なんでぇ~?!」


 意外なことにサマラが1匹も釣ってない。現在ダントツの最下位。


「くっ…!このままじゃ……マズい…!」


 場所を変えたりして釣っているものの、どうにも釣れないみたいだ。理由はわかってる。本人も気付いてると思うけど、1人だけ川貝を餌にしているから。

 水棲ミミズの方が釣れる可能性が高い。水棲ミミズの体液は、魚が好む匂いを発して呼び寄せると云われている最高の釣り餌。自虐的だけど、ボクが釣果を上げているのがなによりの証拠。


 今回こそサマラに勝てるかもしれない。いや、勝つんだ!


「ぐぅぅぅ~~…!………よしっ!」


 決意の表情を浮かべたサマラは、ボクの元に歩み寄る。


「ウォルト…。ミミズ……分けてもらっていい…?」

「いいよ。はい」

「きぃやぁぁ~~っ!」


 水棲ミミズを生かしている容器を差し出すと、大きくのけ反る。


「嫌なら無理しない方がいいと思うよ」

「……いやっ!負けたくないのっ!」


 全身の毛を逆立てながら数匹をつまんで自分の餌箱に移す。


「うぇっ…。うえぇぇっ…。ぐすっ…!うっ…ぅぅぅ~~っ!」


 サマラは顔をしかめて涙を流しながら針にミミズをかけてる。勝負だから人に頼むのは嫌なんだろうけど負けず嫌いは本物だ。

 

「負けたくない…。負けたくないんだ……。絶対に負けられない……………おらぁぁっ!」


 ブツブツ呟くほどの想いが通じたのか、早速1匹釣り上げてる。サマラを気にしてる場合じゃない。自分の釣りに集中しよう。



 さらに時は過ぎて、いよいよ釣り対決終了5分前。


「すごく楽しかったぁ~!釣りって楽しいね~!」

「お姉ちゃんも釣れたね~!初めてで8匹も釣ったら爆釣だよっ!」

「とりあえず、私達が同率1位は間違いないですね」

「チャチャはなんでも器用すぎ!」


 ウイカ、アニカ、チャチャは一足先に釣るのをやめて後片付けを始めてる。勝者の余裕で笑顔満開。最下位争いは共に釣果4匹で並んでいるボクとサマラに絞られた。


「ウォルト…!ぜ~ったい負けないからねっ!」

「ボクもだ」


 ここまできたら負けられない!…というか負けたくない!


「……かかった!」



 ★



「危なかったぁ~!」


 終了寸前に勝敗を決める魚を釣り上げたのはサマラだった…。勝利への執念を見た気がする。今回は勝てると思ったけど壁は思った以上に高いなぁ。


「ふぃぃ~!いい勝負だったね!」

「そうだね。かなり悔しいよ」


 4人がなにを要求するのか気になるけど…。


「とりあえず昼ご飯にしよう。釣った魚も調理するよ」

「待ってました!」


 茣蓙の上に作ってきた弁当を並べて、先に食べてもらいながら釣った魚の鱗を剥ぎ、内臓を出して串に刺して焼く。

 味付けはシンプルに塩だけ。ブレンドした特製の香辛料をかけるだけで美味しく仕上がる。新鮮な魚に凝った調理は必要ない…というのがボクの持論。


「あんまり魚好きじゃないけど、めっちゃ美味しい!」

「凄く美味しいです」

「釣った甲斐があります!」

「たまには魚もいいね」


 皆の口に合ったようで満足。勝負には負けてしまったけど釣りは楽しかったなぁ。弁当を食べ終えてお茶を飲みながらまったり休憩していると、アニカが立ち上がった。


「お腹も落ち着いてきました!やりますか!」

「なにをするの?」


 ボクの問いには答えてくれない。


「ウォルト!今から1人ずつやってほしいことを言うね!」

「うん」

「じゃあ、私からね!後でハグしてほしいの!」

「ハグは言われなくてもするよ」

「ホントに?全員だよ?」

「もちろん。だから他ので構わない」


 4姉妹はニヤリ…と笑った。別におかしなことは言ってないはず…。


「じゃあ他のにする!今から住み家に帰るまで『頑固』は禁止ね!これが私のお願い!」

「『頑固』を…?よくわからないけど、いいよ」


 使う予定はない。そんなことでいいのか?


「次は私ですね。目を瞑ったり、私達から意図的に目を逸らすのも禁止です」

「いいよ」


 ウイカもピンとこないことを言う。そんな要望に意味あるかな?


「今から私達はある遊びをするので、ウォルトさんも付き合ってください♪楽しいので!」

「もちろんいいよ」


 アニカの言う遊びってなんだろう?こんなところでできる遊びなんかあるかな?


「兄ちゃん。今からは絶対に逆ギレしちゃダメだよ」

「そんなことしないよ」


 意味がわからない。なんでボクが逆ギレするんだ?


「よぉし!じゃあ……遊びますか!」

「うん…?…………なぁっ?!」


 4人はいそいそと服を脱ぎだす。


「ちょっと待った!なにしてるんだ!?」


 思わず顔を逸らして声を上げた。


「なにって…今から皆で泳ぐんだよ」

「……泳ぐ?」

「今日は暑いじゃん!せっかく川に来たんだから泳がなくちゃ損する!水着を着てるから大丈夫だよ。ほら見て」


 チラっと目をやると、全員が水着に着替えていた。それぞれ特徴があってとても似合ってる。サマラが見立てたのかな。

 でも……ほぼ下着じゃないか。上下とも大事な部分が布1枚で隠されているだけで、肌の露出が多すぎる。目のやり場に困って、ふいっと顔を横に向けた。


「ウォルトさん。約束を破ってますよ。目を逸らしちゃダメです」

「うっ…」


 そうだった…。言われた通り視線を戻すも刺激が強すぎる。こうなったら…。


「まさか『頑固』を使う気じゃないよね♪」

「うぐっ…!」

「もし使ったらさらに罰を与えるから。私はわかるよ~」


 こういうことだったのか…。完璧に行動を読んでるな…。約束した以上は守らなくちゃならない。だって負け猫だもの。


「皆で川に入りましょう!ウォルトさんも一緒に!」

「えぇっ!?ボクも?!」

「はい!遊ぶって言いましたよね♪」

「言ったね…って、アニカ!近い!ちょっと離れて!ボクはいいから4人で泳げばいいよ!」

「えぇ~。なんでですか?」

「なんででもっ!」


 大きな胸がっ!目の前に迫ってる!


「兄ちゃん…。まさか逆ギレしてるの?」

「くぅぅぅっ…!」


 ダメだ…。全ては4姉妹の掌の上…。


「冷たくて気持ちいいね~!」

「ちょうどいいです」

「えいっ!ほっ!」

「ちょっとアニカさん!冷たいですって!」


 楽しそうに水遊びをしてる皆を横目に、膝を抱えて川岸にちょこんと座る。ウイカとの約束通り目は逸らさないけど、開いてるか開いてないかくらいギリギリの薄目で楽しそうな様子を眺める。

 なんで恥ずかしくないんだ?4人だけで泳ぐのならわかる。ボクのことはちゃ~んと男と認識してるはずなのに、肌を晒け出すなんていやらしい目で見て下さいと言わんばかりだ。実際そうなってるし、この心中もバレてるはず。寛大と言えば寛大。


「ウォルト!早く来なよ!」

「気持ちいいですよ!一緒に遊びましょう!」


 む~ん…。どうするか。皆と遊ぶのは構わない。でも川に入りたくない。なぜなら寒いから。

 ボクは那季節でもちょうどいいくらいにしか暑さを感じないから、この時期の川に入ったら心臓が止まって死ぬかもしれない。


「…ぶわっ!?ゲホッ…!」


 悩んでいるといきなり顔に水をかけられた。ローブも濡れてしまう。


「冷たくないでしょ?流れが緩いところは水も温かいから大丈夫だよ!」

「無理に冷たい場所に来なくていいです」

「寒いのが苦手なのは知ってますから!」

「できることで楽しい思い出を作ろうよ」


 優しさが染みる。そこまで言われて入らないワケにはいかない。


「…って、ボクは水着がなかった」

「兄ちゃんは直ぐに魔法で乾かせるでしょ。川の水は綺麗だしローブとシャツだけ脱げば?」

「そうだね」


 久しぶりに外で裸になると、やっぱりまだ肌寒い。


「……ん?」


 皆の視線が…下の方に…。気のせいかな?


「どうかした?ズボンになにか付いてる?」

「い、いや!なんでもないよ!ねっ、みんな!」


 サマラの言葉に頷く一同。


「じゃあ、ボクも入ってみようかな…って」

「「「「えいっ!」」」」

「うわぁぁぁっ!」


 全員に腕を引っ張られて川に引きずり込まれる。


「……ぶはっ!」

「あははははっ!驚いた?」

「どうですか?」

「冷たくないですよね!」

「このくらいならどう?」

「なんとか大丈夫だよ」


 悪戯好きだなぁ。でも、気持ちいいかもしれない。ひんやり程度で思ったほど冷たくなかった。


「昔は水に浸かれなかったけど泳げるの?」

「多分大丈夫」


 すい~と泳いでみせる。身体の動かし方は習わなくてもわかる。


「上手いね。それなら大丈夫だ!よし!遊ぼう!」


 泳ぐ速さで勝負したり潜水で勝負することに。広域河川アマン川の深い場所はボクの身長の3倍は深さがある。

 鍛錬にいいかもしれない。駆けるのとは違う全身の疲労感。身体も火照って冷えずに済むからちょうどいい。


「サマラさんは凄すぎです。魚より速く泳いでますよ」

「なにをやっても勝てないです!チャチャも凄いけど!」

「いえ。悔しいけどサマラさんには身体能力では敵わないです」

「むふふ~!私の唯一の取り柄だからね!負けられないよ!」


 確かに身体を使うことでサマラに勝てる者はそういないと思う。とにかく身体能力に優れてる。


「…わぁっ!」


 急に立ち泳ぎをしていたウイカの姿が水中に消えた。急いで潜ると、ウイカの足に平口の巨大魚が吸い付くようにガッチリ食らいついている。コイツは『大口鯰(シルーロ)』。魚じゃなくて魚型の魔物。


「ん~っ…!ん~~…!」


 川底に引きずり込もうとしてるけど、そうはさせない。水中で詠唱する。


『風牙』


 切り裂く風を十字に発生させシルーロに向けて放つと、ウイカの足を咥えたまま俊敏に躱す。水中ではさすがの機動力でも予想の範疇。


「グボオォ…!」


 魔力を操作して方向を変えるのは容易い。尾びれを根元から切断すると同時に暴れてウイカを離した。素早く抱きとめて一気に水面を目指す。


「…ぶはぁっ!」

「ウイカ!大丈夫か!?」

「はぁ…はぁ…。焦りましたけど大丈夫です!」

「よかった。足は?」

「痛くないです。ヌルヌルしてますけど」

「シルーロの歯は口の奥に生えてる。深く咬まれなくて運がよかった」


 ウイカはギュッと抱きついてくる。


「無事でよかったよ」


 いきなり水中に引き込まれたら誰だって焦るし恐怖を感じる。優しく頭を撫でると、また強く抱きついた。


「ウォルト!ウイカは大丈夫なの?!」

「大丈夫だよ」

 

 水面を覗き込むとシルーロはまだ川底を彷徨いていた。どうやら諦めてないみたいだな。


「ウイカ。浅瀬に向かうよ。まだシルーロが狙ってる」


 こくりと頷いたウイカを抱いて、3人の元に送り届けて告げる。


「皆は陸に上がって待っててくれないか。退治してくる」


 大きく息を吸い込み一気に川底近くまで潜水すると、遠目から大きな口を開けて突進してくる。尾びれを切断されていてもかなりのスピード。


 ボクは躱さずにバクン!と頭から食われた。足だけ口からはみ出てる。


「グフォッ…!」


 魔法で全身を『硬化』しているから噛まれても痛くない。むしろ噛んだ魔物の方がダメージを受けているはず。今のボクは、ここまで魔法を操れるようになった。

 何年か前に浅瀬で水浴びしてるときにシロールに飲み込まれかけたのを思い出す。足を噛まれて相当痛かった。水に引きずり込まれる前に痺れさせて退治したけど、かなり焦ってパニックになったんだ。


 今は焦ることなく大きな口内で詠唱する。


『氷結』


 体内から凍らせて口から脱出し、凍った巨体を掴んだまま水面に向かう。無呼吸で駆けたりしてるからか息は全然余裕がある。コレも日頃の鍛錬の成果。怠らないようにしなきゃ。


「ぷはっ…」

「ぎゃああぁぁぁっ!気持ち悪っ!」

「ぬ、ぬるぬるだぁ~っ!」


 水面から持ち上げるなり悲鳴。サマラだけじゃなくてチャチャにも苦手なモノがあるんだな。


「仕留めたよ。素材も獲れるけどどうする?」


 冒険者としてアニカやウイカの知識にもなるから一応確認しようと思った。あと、シルーロの肉は脂がのってて最高に美味しい。夕飯のおかずにしたい。


「剥ぎます」

「私もやりまっす!」

「ボクも手伝うよ」


 持参していたナイフで素材を剥ぎ取りながら、妙に姉妹の距離が近くてドキドキした。


「あっ!ごめんなさい!」

「よろっとよろよろよろけちゃって♪」

「気にしなくて大丈夫だよ」


 ボクの身体にちょいちょい当たってる。なにがとは言わないけど、柔らかすぎて困ってしまう…水着はダメだっ!

 サマラとチャチャは、なぜか悔しがりながらも魔物を気持ち悪がって近づかなかったのに、解体が終わると同時にハグを要求してくる。


「ハグ~!」

「兄ちゃん!私もっ!」


 「服を着よう」と言っても「ダメ!」と全員に断られた。素肌で抱き合うと体温が温かく感じて困る。皆が柔らかすぎるんだ。


「平常心じゃいられないよ。いやらしくてゴメンね」


 ハグしながら1人1人に謝ると全員笑って許してくれた。

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