プロローグ
平成36年9月28日
●●県千々峰郡の山間に位置する参里市
この場所でダムが崩壊するという未曾有の大災害が
発生した
生存者は私用や仕事で市外にいた人間を含めて156人
真相を探る為、事件後生存者の一部と接触したが
一様に口を閉ざし中には半狂乱になる者もいた
一体何があったというのか
ダムが崩壊し鉄砲水に襲われ親しい友人や家族などが
失われて悲観に暮れるのはわかる
しかし何だあの怯えは
かつて水害に遭った人の取材を行った事はあるが
それとは別次元の怯え方である
更におかしいのが被災地の規制線である
被災地の中心である参里が立ち入り禁止なのはわかるが近隣の町や村までも住民強制避難の上封鎖されている
政府は近隣の地域にも災害発生の懸念というが
封鎖地域の一つである山落合集落は参里市街より
20km以上離れてる上標高が高い
また、道路が寸断された等の被害も確認されていない
ダム決壊を理由に封鎖する意味がない
山落合集落は行政区分的には参里市隣町の流河町
に所属しているが流河市街よりも参里市街の方が距離的に近い為参里市民との関係が色濃い
また、参里市の災害には直接的に被害を受けていない為
市内勤務に従事していた人間以外で犠牲者は出ていない
そこで俺は山落合集落に住む旧知の友人に話を聴く為避難所を訪れた
初投稿です
ぼちぼち書き進めます