突拍子もないお話~転移?の神さま?~
よくわからないよ。よろしくね。
ねえねえ、なんで君はここにいるの。
「うるさいな、ほっとけよ」
ねえねえ、なんで君はここに来たの。
「うるさいって、ガキのくせに」
ねえねえ、なんで君は泣いていたの。
「このやろ、どっか行けよ」
なら、君がどっかにいくといいよ。
「はあ?ガキが、生意気いってんじゃねえ」
じゃ、送ってあげる。帰りたくなったら言ってね。
「何よく分からねぇこといってんだよ、おウチに帰れ」
大丈夫、お家にちゃんと送ってあげる。
「おい、頭おかしくなったのか。言ってる意味わか…」
はい。
ヒュン…
ハハハ、まったねー!
◇
そこから、少し経って。
ここは人間たちを眺める為の場所。
そこに、一人の少年のような見た目をしている存在がいた。
「それって僕のこと?」
人間の言葉で言うと、紙、と言うべき存在だ。
「神の間違えだよ、ぷんぷん」
ははは、何のことだろう。さっぱりわからないです。
「しらを切るつもり?なら君、帰しちゃうからね!」
止めてください。役割を奪わないでください。これが私の天職なんです。
「ならよし。じゃ、テイクツーね」
◇
ここは人間達を眺める為の場所。
そこに、一人の少年のような見た目をしている存在がいた。
「僕だね」
彼は、一度見れば熊も逃げ出し、虎やライオン達もたちまちひれ伏す、神々しく美の象徴のような風貌を…
「ねえ?形容の仕方おかしくない?なんで動物達が逃げ出すのさ。美しさってそういうのじゃないよね?ねえ?」
いや、美しいですよ。逃げ出したくなるほど美しいってことです。
「逃げ出す程って、まず醜いってことだと思うんだけど。美しさって言わないよ」
いやいや、持っていなかったって繋げようとしたんです。はい。
「それって神々しくないし、美の象徴じゃないってこと?」
・・・。
「やっぱり、解雇かな?」
ごめんなさい今度はちゃんとやりますからごめんなさい許して…(早口)
「仕方ないなあ。テイクスリーね!これがラストチャンス!」
◇
ここは人間達を眺める為の場所。
そこに、一人の少年のような見た目をしている神がいた。
「神って直接的に言ったね。まあ、いいか。そう、僕だよ、僕」
この神は複数の世界の管理をしている。先程のように、面白そうな人間を見つけては、違う世界に連れ去ったりしている。もちろん私もその連れ去られた一人だ。
「もちろん簡単にはやらないけどね」
その為、ほかの神からはお調子者、と言われているそうだ。
「人間の言葉ではそれが一番適切だね」
さて、そんな神の一日を、早速見ていこう。
「まあ、一日もう過ぎたけど」
え。
「君達のいう一日は君のせいで過ぎちゃったよ」
まじですか?
「マジマジ」
え、これ私どうなるの?
「テレレレレレレ!残念!かいこー!」
ぎゃあ~~~~~~!やだ~~~~~~!
ヒュン…
「じゃあね、ぐっばい!」
「てことで、語り手の新人さん、募集中です!」
「どんなひとでも大歓迎!僕がいいと思ったらすぐに君の所に行っちゃうよ!」
「じゃ、また会えた時よろしく~!」
最後まで読んでくれたんですか。ありがとうございます。