表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/14

最終日 独りの世界

 どれだけ時間が過ぎたのだろうか。

 全ての光を消し、全ての音が消えたその世界で、彼はただそこにいた。

 なにも見えない。

 なにも聞こえない。

 それでも、彼女の姿が目の前をちらつき、彼女の声が耳の奥で囁く。

 なぜ、殺してしまったんだ。

 なぜ。

 なぜ。

 僕はただ、自由になりたかっただけなんだ。

 一人の世界に戻りたかっただけなんだ。

 なぜ、彼女は現れたのだ。

 なぜ、この世界に来てしまったのだ。

 なにもわからない。

 全ては、夢でしかないのではないか?

 闇と沈黙。

 もはや彼は何もかもの感覚を失っていた。

 時間はどれだけ流れたのだろうか。

 誰かが、彼女の死体を見つけたのだろうか。

 もはやそれさえも、どうでもよくなっていた。

 ここは、たぶん天国だ。

 そうでなければ、地獄だ。

 もはや自分が死んでいるのか生きているのか、そんなことさえ無意味だ。

 彼はただ、全てを忘れて闇の中にいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ