カボスジュース
作者はもう眠いので間違えていたらすみません…。
あと、キャラの名前はTT様から頂いたものを少しアレンジしたものです。
別サイトになりますが、ジュースのアイデアを提供してくださった、えこちゃん様、ありがとうございました。
これは『ココア』の数時間前のお話…。
「…………なんだこれ」
ガラガラっと扉が開き、松村が職員室に来た。
「ちわっす~、サド先いる~?」
「お前か!」
「ムギャ!出席簿投げつけるな!」
「俺の机に大量のカボスジュース置いたのお前だろ。あと、俺の名前は里だ」
「別にいいじゃん、あだ名ぐらい~。あっ、カボスジュースは、俺の姉ちゃんが大分旅行に行ったときのお土産だけど、俺酸っぱいの嫌いだからやる。それに、バレンタインなのにチョコがもらえない可愛そうなサド先に、愛の手を~と思ってさ」
……そうか、今日はバレンタインだったな。
「お前にもらわなくても、妻と娘にもらうからいらん」
「えっ!サド先、妻子持ちなのッ!?じゃあ、奥さんは相当の…」
「妻は普通の女性だ」
「つまんねえの~」
多分だが…。
「…………カボスジュースだが、俺は飲まん」
「え~」
「でも」
「ん?」
「ありがとうな」
「お、おお……ツンがデレたーーーー!しかも無表情が笑っっ痛ぁぁぁあい!車輪付きのイスを投げつけるな!サド教師!」
「ホットチョコをやろうか?チョコなしの」
「それってただのお湯だろ!いるか!」
ふむ…やっぱりこいつの反応面白いな。でも、そろそろ家に帰りたい…。
「お前、姫倉との用事があるんじゃないのか?」
「あっ!忘れてた!行ってくる!」
「行って来い、花畑に」
「それって遠まわしに死んで来いって言ってるんじゃん!ああ、もう、行かなくちゃ~。サド先、またな」
「おう」
松村は慌てて職員室を出て行った。
そういえば、逆チョコと言うものもあったな。
チョコでも買ってプレゼントするか…。