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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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作者: 避暑地
掲載日:2026/08/08

とても変な投稿を見たことがある。

ソーシャルネットワークサービスの中で変な写真を投稿しているアカウントがある。

ある日には電信柱、次の日には踏切など風景をほぼ毎日のようにあげているアカウントだ。

プロフィール写真には野畑に咲いた白い花が写っており、アカウント名は伏せておく。

さほど興味がないが、毎日のように私のおすすめに出てくるのだ。同じアカウントで。

何のことだかと私はその日も指でスクロールをし、普段のようにさまざまな投稿を見ていた。

それもそのはず私は一人暮らしを始めたてですることもなく、長い時間ソファに寝転がり、スマートフォンを触っていた。

食器の洗い物、まだ風呂も入っていない、やることはたくさんあったが眠くなってしまい、それはそれはうとうとしながら、またもスクロールをしていたのだ。

私は少し眠ってしまった。幾時間か過ぎ、私は起きた。

深く腰掛けたソファから起きあがろうとすると、その拍子にスマートフォンが落ちた。

私はよっこいしょとスマートフォンを取ろうとした。

スマートフォンの画面を見ると、あのアカウントの投稿が写っている。何故?と私は急いでスマートフォンを確認した。いいねなどはついてない。

そんな覚えはないのに私はそのアカウントをフォローしていたのだ。即座にフォローを解除しようとするが触れても触れても解除されない。

なんだ?と私はふと投稿写真を見た。

その写真は木を写している。

大きな木が手前に写っており、その奥に木がいくつか見える。そのいくつかの木の後ろを私はふと見た。

女がこちらを見ている。

私は驚きながらも再び確認しようと拡大する。

やはり身体が半身だけ見えたショートカットの女がいる。たまたま映り込んだだけだと私は思った。

不自然なのはメインが人でなく、木がメインだということだ。しかし、やはり目が合っている。

写真を撮る際に被写体である彼女がそんな遠くに行く必要もないだろうと私は思ったのだ。

何故だか私は他の投稿も見ることにした。

その写真は前にも見た電信柱の写真である。

不覚にもその写真にも映り込んでいるのではないかと思い、私は目を細めた。

やはりいた。

右半分に電柱が写り、左奥の建物の手前、やはり彼女は映り込んでいる。

そういった売りでのマーケティングだろうと、そういうものも疑った。益々興味が湧き、もう一枚の踏切の写真も見た。やはり彼女はいる。

それにしても変なものがあるんだなと私は思った。

その時、自分のスマートフォンが鳴り出した。

友人Aからの着信だ。もしもしと私は応答する。

おう久しぶりという形から彼は入った。

『今度さ、サークルのみんなで久々に飲みに行こうよ』

誘いの電話だった。あまり乗る気ではなかったが、私は行こうと言った。

彼は嬉しそうに「おう、行こう行こう」と言った。

私は何かやはり先ほどのことが気になり、彼にあのアカウントのことを話した。こんな風に

「さっき、っていうより何日か前から変なアカウントがいっぱい出てくるんだ」

『それってX(Twitter)での話?』

「そうそう、何の変哲もない風景写真に必ず映り込んでるんだよ。ショートカットの女が」

『え、何それ怖すぎじゃん』

「どういう表情かわからないけどこちらをじっと見ている」

『そんなアカウント見たことないな』

私は彼に頼み込むように言った。

「その(ユーザーネーム)ってアカウント、ちょっと確認してくれないか」

と言うと、彼は否定的に、

『俺、そっち系無理だから、ほんと無理だから』

と彼は拒否した。

「そっか、見間違えか」

と話を終わらせた。

『疲れてるんじゃないか?』

なんて言われた。確かに仕事が始まってから息抜きと言えるほど、ゆったりとした休日を過ごすことがなかったからだ。

「そうだな、なんでもない」

その後彼は『そんなことで、じゃあ切るわ、おやすみ』と言い放ち、電話が切れた。

思えばもう23時に近い。色々やらなければいけないことが溜まっていることを思い出し、深いため息をついた。

そんな瞬間やはり気になりだしたのだ。

私はまた開いてしまったのだ。アプリを起動し、そのアカウントを探す。

やはり出てきた。私は愕然とした。

どういうわけだか、先ほど見たはずの木が映る投稿。少し彼女は前に出てきている。

2度見して確認してもやはり近づいている。

私は何か嫌な予感がしている。何故かというと彼女に見覚えがあるのだ。やはり何処かで見たことのある顔だ。表情は虚であるが、見たことがある。


その時、私の家に何者かが訪れるチャイムが鳴った。

そう、おそらくそういったことだ。

私はドアスコープを除いた。

警察だ。

私はチェーンを外し、鍵を解除し、ドアを開けた。

「すいません、夜分遅くに。警察です」

と彼は警察手帳を見せながら言った。

いくら警察でもこんな夜遅くに、と憤りを覚えたが、

「どうしたんですか」と私は聞くと、

「この辺りで自殺事件がありまして、自殺した場所の近くの監視カメラであなたの姿が写っておりまして、何か知ってることはないかと」

やはりそうだ、と私はピンときた。

それが気づいたらしく、

「何か思い当たる節でも」

と聞かれたので私はそれを話した。

私は2日ほど前に買い出しをしていた。

この1週間なるべく買い物をしないためだ。

徒歩10分ほどのところにある安めのスーパーに行った。そこで20分ほど買い物をした帰りのことだ。

私の住む街はそれほど栄えていなく、フェンス越しに電車が走る道を歩きながら帰っていた。周りには家や工場があり、百貨店などの大きな建物などなかった。たくさん品物を買ったので手を持ち替えながら歩いていると、何か目線のようなものを感じた。

その目線の先を探すためにあたりを見渡していると見つけることができた。

投稿写真の女性がフェンスの向こう側、というよりも線路の向こう側にいました。

何も変なことはないのですが、ただ目が合いながらその場を立ち去った。

そのことを警察に話した。

「そうですか、合致がつかないんですよね」

と言われた。

どういうことですかと言うと、

「その日に亡くなったはずなんですけど、まだ遺体が見つかっていないんですよ」

私も理解することができなかった。

「すいませんでしたこんな遅くに」

と彼は侘びながら去って行った。

私も何か心残りがあるまま、夜も遅かったので部屋の掃除をし、風呂に入り、ベッドで眠りにつこうとした。私は眠りにつく前にそのアカウントを再び見た。

やはり彼女は近づいたまま。

私はこのことを他の誰かに見せたいと思い、何も反応がついていないその投稿をリツイートした。そのまま私は眠りについた。

朝になった。目覚めのアラームを止めて私は起き上がり、あ、そうだとアプリを開いてあのアカウントを覗き込んだ。

リツイートは私のみのままであり、やはり彼女は近づいたままの位置にいる。

私は不思議と怖さがなくなってきたのだ。

私はいつもカーテンも開けずに自宅を出る。

そのまま身支度をし、私の住む部屋は4階建てのマンションの1階なので、そのまま施錠をし、近くのゴミ捨て場にゴミを置き、私は会社へ向かった。

いつものように道を進んでいき、会社へ辿り着いた。地方の小さな工場の事務所でタイムカードを取る。

おはようと女性社員である溝口さんが通りすぎ、私もおはようございますと返す。

社長とも目が合い、おはようございますと言う。

それから作業をし、昼食の時間になった。

私は賄いのお弁当を会社の外にあるベンチ食べながらぼーっとしていた。

するとお疲れ様とひとつ上の角田さんが隣いい?と声を掛けてきたので大丈夫です、言った。

ご飯を食べながら作業の話をしていると、私は彼にあの話をしようと思った。

その話をし、彼がその投稿を見たがったので見せた。するとその投稿はもう消えていた。

本当にそのアカウントがあったんです。と私は言いました。

「なんかそういう話、割とあるよな。使者からの電話とかさ。何か訴えようとしてるんじゃないの?」

と彼は箸をこちらに向けながら言った。

確かにそうかもしれないと思い、私は仕事終わり、ある場所に寄って帰ることを決めたのです。

そう、あの女性と目が合ったあの場所。

その場所は職場と家の間にはなく、自宅を超えてまた10分ほど歩いて向かった。

その場所に辿り着いて、私はあることを知った。

投稿の電柱の場所、おそらくここだと。

そう、私が以前彼女を見ていた場所が。

変なこともあるんだなと、フェンスの先を見てみると、それも合致がついた。その近くにある踏切もその時には気づかなかったがそこにあった。踏切を渡りその場所へ向かう。

まだこの町に来てそれほど経っていなかったので気づかなかったのだ。

もしかして、と私は足早に近所の公園へ向かった。割と大きな公園だ。そこに木が多い茂っていた。やはりあの女性でこの町で起きていたとしか思えなくなっていた。

あることに気がついてしまった。

今辿った三つの場所の違和感だ。

3点が交わる場所があると。

私は何となく結びつく場所へ向かった。

辿り着いた場所は廃墟となったであろう平屋だ。

私は何か不穏な気が漂い始め、すみませんと、玄関の前で声をかけた。しかし応答はない。

引き戸に手を掛けると開いていたので、私は誘われるかのように中へと入って行ったのだ。

すみませんと再び声をかけるが応答はない。

こんなことを言っては悪いが、何か腐ったような腐乱臭がする。

私はまず食べ物の残り物や洗われていなかった皿が散乱するキッチンが目についた。

この臭いであろうと思った。

床に色々なものが散乱している。

本や、紙類などの他に日用品の空箱など。

すみませんと足を前へ前へ進ませる。

おそらくこの横の部屋は寝室だろうか。

私は汚れた襖をゆっくりと開けた。

キィーッと軋む音がする。私はそこでミイラ化したある3人家族を発見した。

うっと声を漏らす、3人とも漢字の川のように並んでいた。先ほどからの蝿の音はこういったものがあるからなのか。

40代くらいの男性と40代くらいの女性、その真ん中に10歳くらいの男の子がいた。

私はあまりの匂いと衝撃でその場から立ち去ろうとした。その時だ、自分のスマートフォンの着信音ではない音が聞こえてきた。

私はやはりそちらの方が気になってしまった。

なんせもしかすると、そんなことを考えながら私はそのスマートフォンを探し出した。

恐らく、母親のスマートフォンでもなさそうだ。

年頃の女の子が使いそうなロック画面をしている。私は罪悪感もあったが、もし仮にX(Twitter)が入っているかもしれないと、私はスマートフォンを持った。

パスワードは設定してないようでアプリケーションの列が見えた。

やはり入っていた。おそらく出本はこのスマートフォンだと確信した。どうせここまできたんならとX(Twitter)を開いた。

するとやはり花の写真のプロフィールで彼女のスマートフォンで間違いない。

それにしても何故、警察は彼女の死因を自殺と判断したのだろう。

それも不思議に思い、何かわかるかもしれないと彼女の写真フォルダを見てしまった。

しかしこれといったものはなくて、ただ唯一気になる動画を発見した。

それは夜の公園のような場所、タッタッタッタと駆け寄る音が聞こえてくる。

足早に近づいてきた女はああぁぁぁぁあとカメラに向かって変な動きをする。

身体全身をクネクネさせるような動きをして、

どこかへ走っていく。そしてまた顔をひょこっとだしああぁぁぁぁあとカメラに向かって言う。

不気味だなと思いながらも何かに取り憑かれたような様子のため、変な感覚になった。

これを警察に届けようと私は思ったが、それこそ私に対する疑いが芽生えるため、どうしようかと悩んでいる。問題はこれではない。

この3人だ。

私は近くの駐在所へ急足で向かった。

40代くらいの警察官が応じた。私は一から説明した。死体のことも携帯を見てしまったことも。

何とか納得してもらって、警察はあの平屋に黄色いテープを貼った。

また何かありましたらまた電話しますと時刻は18時半を越えていたので警察は私に帰るように言った。

自宅に入り、私は仕事用の服を畳んでいると、こんなにも早く電話が来た。


もしもしと私は出た。

『あ、駐在所の者です。先ほどはありがとうございます。あの家族のことなのですが、検視の結果練炭自殺ということが解りました。原因は恐らく、彼女にあると』

私ははい、はいと受け答えをしながら呆然としていた。

『やっぱり彼女、遺体見つかってないんですよね』と私は聞き忘れたことを思い出した。

「何故、死亡と断定したのですか?」

『あ、ね、そうそう首だけ落ちてたの。街道沿いの階段で』

私はゾッとした。

それにしてもはっきり言うもので。

『上だけやはりどこにもないんです』

私はそんな会話を何ターンかして、トイレに駆け込んだ。吐き出すためだ。

そのあと私は手を洗い、平然を保つように努力した。

何かやはり引っかかる。私のマンションは街道沿いに立つからだ。しかもその階段というものは私の部屋から見える場所かもしれない。

いつもは開けないカーテンをガーッと開けた。首のない女の身体が私の部屋のベランダにあった。

私はうわあと叫び声を上げた。尻餅をついて必死にその場から離れるように。

変な言葉が頭をよぎった。

『なんか変な宗教?みたいなものに入ってから彼女の様子がおかしくなって、いつの間にか家族の中でもおかしくなってきた』

警察官が言うその言葉は何かの意味だったのか。

スカートを履いたまま彼女はうつ伏せになっていた。

私は何もせずにいるとその死体が痙攣し始めたことに気づいた。

うわあと必死に逃げ出そうとすると、死体は勢いよく立ち上がりこちらへ向かってきた。

逃げようと逃げようとするも不気味な体勢でこちらへ寄ってくる。

やめてくれ、やめてくれと私は心の中で言った。

何の恨みなど作ったこともない。何故私が?と思ったところで私はハッと目が覚めた。

仕事用の服を畳んでいたところで私は眠ってしまったのだ。

ふうと安堵していたが、もしかしてと思い私たちカーテンの方に向かった。勢いよくガッと開けた。

やはりそこに首のない女の死体はあったのだ。


私は急いで警察を呼び、死因はこのマンションの屋上から飛び降りたという結果だ。

何かの奇跡かで私の部屋のリビングに落ちたとされる。私も疑われたが、その疑いはすぐに晴れた。

それも彼女の家庭はネグレクトだったらしく、日常的に彼女に対する暴力や不当な扱いが日常茶飯事だったそう。彼女の限界値はとうに超え、手につかなくなった彼女以外の家族は集団で自殺。そうしたものの最果てがこういったものだった。

彼女は首を切りながらそのまま飛び降りたのだという。

このことは大きく報道された。

私はその日、警察の計らいで近くのビジネスホテルに泊まらせてもらうこととなった。

それこそ、荷物は最低限に。

それから次の日、職場に理由を説明し、遅れることを伝えた。快く返事が返ってきた。

事件現場である部屋に戻ってきた。

数人の警察が部屋から出て行った。

仕事場へ向かう準備をし、部屋を出る。

夕方家に戻ってきた。はあとため息をつく。

すると、間髪を入れずに電話がかかってきた。

友人Aだ。もしもし、と応答する。

『おー、大丈夫か?いや、まさかだよな』

私はあまり乗る気にもなれずそうなんだよと言った。

『そうそう、言おうと思ってたことがあって、

見たんだよそのアカウント。ユーザーネーム調べてみてさ、全部の写真、女なんて映ってなかったぞ。』

私は見間違えていたのかもしれない。

ただ気づいてくれ、もしくはネグレクトが起きていたことを拡散して欲しかったのか。

そんな風に会話をして電話を切った。

私はソファに腰をかけながらあのアカウントのことを調べようとした。

やはりそのアカウントは出てきた。

すると、新しく投稿していたのだ。

ありえないあり得ないと。3件投稿されていた。


18:28 「「「「「


18:29 gfagczj#j


18:33 154<°(*(4*☆・☆$


もし、霊界と繋がっていたとしたら、

なんて思った。私が見間違えたのかもしれない写真に映る彼女はどう思っていたのだろう。

何を伝えたいのかは分からないが、

おそらくこの部屋にまだいると思う。


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