表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

幼馴染の 『女の子同士だから大丈夫!』 が一番大丈夫じゃない!

作者:輝夜

ごく普通の高校生だった俺、斎藤蓮(さいとうれん)の日常は、ある日突然、終わりを告げた。
壁の外での授業中、怪異の大群――スタンピードに襲われ、幼馴染の橘陽菜(たちばなひな)を庇った俺は、謎の光に包まれて意識を失う。死んだ……そう思った俺が次に目覚めた時、そこにいたのは「斎藤蓮」ではなかった。

コンクリートの冷たい床の上で目覚めた俺の身体は、月光を溶かしたような銀髪と、猛禽類を思わせる金色の瞳を持つ、見ず知らずの美少女そのもの。混乱する頭に流れ込んできたのは「アリア」という名の戦闘専門家の知識と、常人を遥かに超える身体能力。だが、その規格外の力には「生命エネルギーを激しく消耗する」というとんでもなく燃費の悪い欠陥があった。

正体を隠すため、黒いパーカーとフェイスマスク、サングラスで全身を覆った怪しい出で立ちで街を彷徨う俺は、怪異に襲われる陽菜と再会する。消耗しきった身体に鞭打って彼女を守り抜き、気絶したところを拾われた俺。その戦い方と癖から、陽菜は俺に一瞬で気づいた。
涙ながらに「おかえり、蓮」と抱きしめられた時、俺は心から安堵した。

こうして始まった、陽菜との同居生活。陽菜の家で、彼女の優しさに包まれて、平穏が戻ってきた……はずだった。
だが、俺はすぐに気づくことになる。蓮(おとこ)の心を持つ俺(おんな)にとって、幼馴染の彼女が振りかざす、この言葉が一番の脅威だということに。

「だって、女の子同士なんだから!」

謎理論のもと、俺たちの距離感はどんどんおかしくなっていく。
違う、全然普通じゃない! 大丈夫じゃない!

冒険者「アリア」として活動を始めた俺は、実力からギルドマスターに目をつけられ、Cランクに特例昇格。そのせいで、お嬢様にも妙に気に入られてしまい、強引な依頼に巻き込まれる羽目に。彼女のアプローチは、俺の秘密をさらに危うくしていく。

過保護な幼馴染と、グイグイくるお嬢様。そして、俺の正体を探ろうとする斥候や、なぜか結成されたファンクラブ。俺の周りには、一癖も二癖もある連中が集まってくる。

これは、最強の力を手に入れた代わりに、平穏な日常を失った俺が、大切な幼馴染との約束を守り抜くために奮闘する、秘密と勘違いだらけのTS転生ファンタジー。果たして俺は、正体を隠し通し、平穏な日常を取り戻すことができるのか。――いや、もう無理かもしれない。
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 1 ~ 100 を表示中
第1章:銀色の夜明け ~始まりと再生~
第2話:銀髪金眼のアリア
2025/07/15 21:40
第3話:君の名を呼ぶ声
2025/07/15 21:46
第2部:冒険者アリアの誕生 ~嵐を呼ぶ新人~
第7話:二人だけの作戦会議
2025/07/15 22:22
第9話:怪しさ満点の新人
2025/07/15 22:46
第3章:学園の王子と電子の魔女 ~忍び寄る悪意~
第26話:猫談義と訪問者
2025/07/18 20:16
第27話:王子様の不機嫌
2025/07/18 20:22
第36話:電子の海の魔女
2025/07/19 20:46
第38話:断罪の舞台
2025/07/20 20:06
第4章:紫水晶の誓い
【第5章】 学園動乱編 ~黒きハイエナと勘違いの騎士団~
第56話:猫のいる食卓
2025/07/23 21:17
第58話:騎士団、結成前夜
2025/07/24 20:23
第66話:リリィの小さな冒険
2025/07/25 20:36
第67話:ドキドキ女子会
2025/07/25 20:46
第71話:最後の罠
2025/07/26 21:06
【第6章】 日常侵食編 ~復讐の駒と覚醒の賢者~
第77話:賢者の受難
2025/07/27 20:16
第80話:リリィの違和感
2025/07/27 20:36
第85話:うちの子、守り神!
2025/07/28 20:46
第91話:月下のワルツ
2025/07/29 20:53
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 1 ~ 100 を表示中
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ