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こんな私でも愛してくれますか?  作者: Melon
プロローグ
2/4

第2話

 絶対に作ると張り切ったのはいいものの、特に計画があるわけではなかった。

 色々考えてみたが、思いつかない。

 そしていつの間にか、学校にたどり着いてしまった。

 教室に入り、椅子に座る。

 それと同時に大きなため息が出る。


「翔くん、朝から元気ないねー。どうしたの?」


 突然声をかけられる。

 声をかけてきたのは、隣の席の女子生徒、三成 奈菜(みなり なな)だった。


「まあ、ちょっと悩み事があってね」


「ふーん。暇だから相談に乗ってあげようか?」


 優しいのか興味があるのかはわからないが、三成は俺の話を聞きたいようだ。

 だが、彼女が欲しくて朝からため息をついているなど、恥ずかしくて言えるわけがない。


「嬉しいんだけどごめんな、あんまり公にできる内容じゃないんだ」


「もしかして、聞かないほうがいい感じだった……?そうだったらごめんね......」


 三成は謝る。


「あ、謝らなくても大丈夫だから。あ、先生来たから席に戻ったほうがいいぞ」


 三成に座るよう促す。

 そしてその後すぐに授業が始まった。


 三成は入学時からの長い付き合いの女子生徒。

 明るい性格で、俺なんかにも優しくしてくれる。

 気軽に話しやすく、先ほどのように些細なことでもしっかり謝る真面目な子。

 三成と付き合えたら幸せだと思う。

 しかし、三成が俺なんかと付き合ってくれるのだろうか。

 おそらく、ものすごく謝られながら断られてしまうだろう。

 もし告白するとしても、もっと段階を踏んでからではないと付き合ってもらえないだろう。

 こんな感じで三成のことを考えながら授業を受けていたら、あっという間に終わりを迎えた。

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