第1話
お久しぶりです!
前回は【俺の彼女が妹であることをみんなは知らない】という普通の恋愛ものを書いていたのですが、今回は少し方向性を変えた作品となっております。
まず、前回は主人公とメインヒロインの恋愛をずっと書いていました。
今回は、
共通シナリオ→キャラごとに分岐
というゲームのような構成になっております。
キャラごとのシナリオですが、おそらく1キャラずつ順番に書いていくと思います。
更に、今回は内容の一部が全年齢に相応しくないと判断したため、R15指定とさせていただきました。
ちなみに、R15相当の性的な表現はありません。
主人公は女の子達とどういう生活を送るのか、どう付き合っていくのか、隠された狂気に触れた時、主人公はどうなってしまうのか。
ぜひ、最後までお楽しみください。
恋は盲目、人を好きになってしまったら最後、その人のことしか考えられなくなってしまう。
そして、相手の真実を知ったとしても、尽くしてしまうだろう。
そんなことない、本当にそんなこと言えるのだろうか。
好きな人がものを盗んでしまった、暴力をふるってしまった。
人を殺してしまった。
それを隠蔽する人はいないとは言い切れない。
相手の心に潜む悪意、凶暴性、狂気。
それらは愛の前では無力なのだ。
2020年、春
「はぁぁ、彼女が欲しい......。」
俺、坂月翔は、朝からどん底の気分だった。
今日から高校三年生。
男子三割女七割という比較的彼女が作りやすい環境で、未だに彼女がいないのだ。
異性の友人はいないというわけではないが、恋愛に発展することはない。
まあ、告白なんてする勇気もないのだから発展しないのは仕方がない。
だから、向こうから告白してくれないかな、なんて思っている。
非モテの俺が告白なんてされてしまったら、俺はおそらく相手に夢中になってしまうだろう。
毎日一緒に登校して、デートして、家に連れ込んじゃったり。
これが、俺の理想。
しかし、現実は全くと言っていいほどモテない。
「こんなに内気じゃ一生付き合うことなんてできないよな......。よし! 今年は積極的になろう!」
突然やる気を出した俺は、今年中に彼女を作ることに決めた。