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10話 シーナvsレシアvsレイバーン

別に、このまま放っておけば、レシアによってシーナは倒され、確実に俺に惚れているレシアが手に入る。



だがシーナも、種類は違うがそれに並ぶ美女だ。


そして歪んではいるが、恐らく俺に対して好意を持っている。こんなビッグチャンス。みすみす逃して堪るか。



「彼女は暗殺者です。そして王城に侵入しました。だから王女として、彼女を見逃す訳にはなりません」


「ああ、そういえばそうだったな」



被害を受けてるのは俺だけだと思い込んでいたが、完全にその事忘れてた。これじゃ過去話しても、説得しきれそうにない。けど、このくらいしか出来ることが。


「ガッ!?」


「あぁ? ちょ、シーナ!」


シーナが声を上げた。しかしどんな状況なのかは、アンデットに阻まれてよく見えない。



クソ、死体さえあれば何体でも作れるって言ってたし、しょうがない。


剣に魔力を溜める。恐らく魔力察知で気づかれるだろうが、それで良い。



俺の剣には、Aランクじゃ扱ったことも無いような程の魔力が溜まっている。更にそれは、まだ増えていく。そしてそんな膨大な量の魔力、一点に集めようとすれば、少し漏れる。



アンデット達が俺のやっている事に気が付き、後ろを向いた。だが、今更遅い。


シーナがジャンプしたのか、見えるようになった。何も言ってないし、アイコンタクトすらしてない。


少し大きな怪我をしているが、こいつなら問題ないだろ。



俺はアンデットたちに急接近し、目の前にいるやつの足元目掛けて、とにかく威力重視で上から剣を振り下ろす。


そして剣が地面に当たる寸前に、剣を90度回転させ、剣の刃が付いていない部分で地面をぶっ叩く。



アンデットたちは、俺が魔力を放出しながら剣を振ると思ったんだろう。そうすれば、剣が届かない場所まで切れる。


だからこれはフェイントだ。



魔力を地面に叩き込んだことで、アンデットがいる地面がひび割れ、大きく揺れる。


後はスピード勝負。この間にいくら切れるかだ。


俺はたった一瞬で、何十匹ものアンデットの首を切断する。いくらしぶといアンデットでも、首を切られてはどうしようもない。


シーナはポーションを使っている。どうやら高いのを使ったみたいだし、何も心配ないだろう。そう思い、俺は後ろを向き、アンデット達をじっと見つめる。


そして後ろから襲ってきた。


「またやるとは思ってたけど、今やることはねえだろ。シーナ」


この野郎、背中見せた瞬間に襲ってきやがった。予想はしてたけど、本当に今襲ってくるとは。空気読めよ。守ってくれた人襲いやがって。



「確かにそうだなぁ」


俺をバカにするような口調だ。絶対俺に同意してない。どうせまたシーナと戦うことになるんだろう。


だがシーナはアンデット達を上から飛び越し、レシアのところへ向かう。


これからどうなるかなんて、簡単に想像できる。レシアの周りにも何体かアンデットはいるが、レシア自身は戦えないはずだ。



アンデットは俺を攻撃しない。だからシーナと違い、俺はさっき切り開いた道を戻る。


護衛のアンデットが銃弾を浴びている。シーナはレシアを殺そうと撃っているんだろうが、どうやらそこそこ強い個体を使っているようで、アンデットを貫通できていない。


だがアンデットはバッタバッタと倒されていく。俺がいなきゃ危なかっただろう。



シーナの銃を剣で弾きとばした。


「待て、レシアなら俺がとめるから。お前は先に逃げてくれ」


「断る。目の前に弱くて価値の高い、いい人質がいるんだ。人質がなくては、お前は手に入りそうにもないからな」



どうすればいいんだ。シーナは人質にしようとしてるし、レシアは殺そうとしてるし。互いに収まりそうな気がしない。


どちらかを強引に運んで、この戦いを強制終了することも出来る。だがこのままだと、レシアはシーナを殺すために動く。レシアを持っていって、説得するのもアリだが。そもそもあまり強引な手は使いたくない。



だがおちおち考え事してる場合じゃなかった。シーナが急にナイフを振る。しかし不意を突こうが俺は負けない。


ナイフを剣で受け止め、ナイフをシーナごと押し返してのけぞらせる。



だがその隙を狙ってか、後ろでレシアが魔法を使う。


一体何の魔法なのか。それが分かる前に、急な眠気が襲った。確かに夜だが、まだ日をまたいだ頃のはずだ。なのにこの眠気は、抵抗できそうにもない…………。




「って負けるかオラァ!」


気合で強引に目覚めた。


「レシア、何で俺に睡眠魔法をかけた!?」


意味不!



「お疲れでしょう? 後は私がやりますから。どうぞごゆっくり」


「ハハハ、そうだな。レイバーンが眠れば、後はお前を殺すだけで良いからな」


「何を言ってらっしゃるのですか? 死ぬのは貴方です」


「Aランクしか操れない、術者が弱い。そんな死霊術師程度に、私を殺せるとでも?」


「ええ、余裕ですわ」



「オラァ!!」


「「!?」」


俺はレシアの後ろに周り、後頭部を手加減しながらも、思いっきり殴った。


レシアは気を失い、俺に受け止められて寝かされた。確認したがちゃんと脈はある。



「次はお前だ、シーナ」


睨みながら言ってやった。

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