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主要な登場人物

・甲(こう)

　物語の主人公となる人物。

　優柔不断で、大雑把で頑固な性格。

　特別な取り得はなく、勉強も運動も並み。

・棗(なつめ)

　三人の弟をもつ長女で、面倒見が良く、友好関係は広い。

　甲とは幼少の頃からの付き合いで、初恋の相手でもある。

　素直に感情を表現するのが苦手だが、とあるきっかけで変わっていく。

・恵(けい)

　小等部の頃、甲に誘われて幼馴染グループと絡むようになり、甲と棗を兄姉のように慕い、皆が中等部に上がる頃、自分の性別に違和感を感じ、部屋に引きこもる。しかし、甲が自分の為に行動していた事実を聞かされ、それ以来別の感情が芽生えていた。

・佑介(ゆうすけ)

　人懐っこい一面を持つが、目つきが悪く、粗暴の粗さから周りから敬遠されがち。

　甲や静馬にとっては親友であり、悪友であり、頼りになる存在。

　なぎさから向けられる好意にも気付いているが…。

・静馬(しずま)

　インドア派で、ゲーム好き。切れ長の目がコンプレックスで、もっさりとした髪でいつも目元を隠している。実はかなりのイケメン。

　男女問わず歯に衣着せぬ物言いをする為、周りからは敬遠されがち。

・なぎさ

　おっとりとした雰囲気で年上のお姉さんのような存在。

　普段は物静かだが、頑固な一面をもつ。若干天然。

　佑介に好意を寄せているのは周知の事実である。

・？？？

　夢の中に度々登場する怪しげな人物。

　一切名乗らず、声質から40代～50代くらいの男性と、甲は推測している。

　白いローブのような物を着用し、その上からヴェールのような薄く透き通るような物を身に着けている。

　顔は認識できず、蜃気楼のようにぼやけてしまう。

・？？？

　夢の中に登場する、黒いスーツ姿の男。推定二十台後半。

　鋭い眼光で睨み、狂気に嗤う。独特の空気感があり、容姿も相まって悪魔を連想してしまう程。

　要注意人物。