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魔王の俺が召喚されたのは異世界でした  作者: 三剣 シン
第一章 異世界にきた
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#7 精霊と契約と新しい武器

暑くて暑くて家から出たくないです。

皆さんはどこかいかれましたか?

それでは今回もお付き合いお願いたします。

「いってきます」


  ティーナが見送ってくれた、レティアさんに手を振っている。そんな、今日一日出かけるだけでしかも、日帰りの買い物なのに大袈裟だな。

  そうだ、忘れてた。今日、朝起きると、お金が銀貨八枚になっていたんだよ。不思議に思ってたら神様の仕業で驚いてテレパシーで説明しようとする神様怒鳴ってしまって、何事かと思ってきた、ティーナと

 レティアさんが引いてた。神様にはきちんと自力で生活するから大丈夫って伝えたかたもうしないだろうけど。まあ、異世界にきたからには自力で生活してみたい。

  それにしても市場って遠いな、魔法でワープとかできないの?できたら、ティーナとともにすぐに移動できるけどな。


「えっ」


  あたりが急に暗くなりなにも見えなくなる。まるで光の入らないブラックボックスに入ったような気分だ。五秒ほどすると今度は急にまわりが明るくなる。まぶしいので一回目を閉じてからもう一回目を開ける。


「うわー」


  なんだここ。あたり一面が湖みたいに澄んだ水におおわれていて俺の目の前には、大きな大きな木があった。驚いていると


「マサト、マサト」


  声のする方を向いてみると、年齢は五歳、身長は百センチ位の可愛らしい女の子がたっていた。


「ん、君は」

「あ、そっか私はマサトを知っているけどマサトは知らないんだっけ。私は、レイカ。精霊だよ」


  せ、精霊!そんな物までいるのかよ。


「で、その精霊さんが俺になんのようだ?」

「えっとねー、市場までワープできたらなーっていってたから。私と契約したら、ワープ使える。って教えてあげようと思って」

「契約?」

「そ、契約。人間と精霊、契約者同士の合意する。条件で契約できる。で、私の条件は私の魔法を使ってもらうこと」


  あれ、意外と楽そうな条件だ。


「いいけど、でもなんで俺なんだ?そんないい条件で、いい魔法が使えるなら、他の人でも喜んで契約すると思うけど」

「それには深い理由があるんだよ。今は言えないけど、いつかマサトが精霊魔王の称号を手に入れたら教えてあげるよ。で、契約するの?しないの?」


 精霊王? 何言っているんだろう?

  どうしよう。いい条件でいい魔法を使えるようになるみたいだし、契約してみようかな。


「わかった。契約するよ」

「ありがとう、マサト。じゃあ、契約成立だね」


  レイカが手を差し出してくる。俺も握り返すと指先がじわっと温かくなる。やがて身体中が温かくなった。


「もうそろそろお別れだよ。今からいうことをよく聞いててよ。私と契約したことで使える魔法は転移魔法と治癒魔法。使いたくなったら呪文を唱えて。ただし、治癒魔法は、相手に触れていないといけない。それを忘れないでよ」


  「うん、わかった」俺がだそうとしたその言葉は口からでることなく俺の意識は薄れていった。



  目を開けるとすぐそばにティーナの顔があった。


「あ、起きましたか。大丈夫ですか?マサトさんさっき急に倒れたんですよ」

「あ、ありがとう。うん、大丈夫。じゃあ、いこうか」


  ティーナはまだ何か言いたそうだったが、無理やり話を終わらせる。レイカが言ってた、転移魔法とやらが本当か試してみたくなった。

 起き上がりティーナとともに歩きだす。

 何事も挑戦してみないとわからないしやってみるか。

 手を前に伸ばし目的地のアステナを思い浮かべる。市場などいったことがないのでギルドの前だが。

 よしここまでは滞りなくできた。あとは呪文を唱えれば成功だ。


「目的地アステナ ギルド前 ワープ」


  うわー「ワープ」ってなに超普通じゃん。もっとはかになかったのかよ。で、成功したのか確認するために顔をあげると目の前に大きな円ができていてそこの部分だけギルドの前の所に繋がっていた。

 横を見るとティーナが驚いた顔でこっちを見ている。まあ、そりゃアステナの端にある俺達の宿の前に

 ポッカリと穴があいてその向こうがギルドだったら驚くか。


「何ですかその魔法?初めての見る魔法です」


  俺もそんなに詳しくないし今さっき知ったばかりなのにそんな事聞かないでくれませんかね。


「俺もさっき知ったんで詳しくは知らないんだ。帰ったら説明するから早く市場へ行こう」

「わかりました。絶対あとで教えてくださいね。約束ですよ」


  おいおい、すねて頬を膨らませるのやめてくれませんかね。可愛いだけですから。

 ティーナと二人でワープゲート(きちんとした名前がないのでそう呼ぶことにした)をくぐりギルドの前から市場を目指す。途中でいい感じの武器屋があったのでよってみる。

  この前初めてのクエストをやってみて前衛も後衛もできたらいいと感じたので直接攻撃も魔法攻撃もできる武器を探してみる。


「これを下さい」


  そこには使いやすそうな片手剣みたいな刀があったので店員さんに買うという意思を示す。振ってみるととても降りやすいし、魔法も使いやすそうな刀だった。ちなみに俺は元の世界では、剣道三段を持っていて、剣の腕には自信がある。

 これを買おうと思って店員さんにさいしだす。


「はい、わかりました。銀貨五枚です」


  店員さんに言われた金額を差し出す。

  いい買い物ができた。

  ティーナを待たせた分しっかり荷物もちしてやろう。

  じゃあ、買い物にレッツ・ゴーだ。



  ……なめていた。女の子の買い物を。服を一つ選ぶのにどれだけ時間をかけるんだよ。

 いろいろ必要なものを見つけては買い込んでいく物だから俺の両手はどんどん重くなっていく。

 ティーナがすべて買い終わったときはもう太陽がしんずんだあとだった。

 こんなにもあの精霊と契約して良かったと思うことはこれからない。と、思うくらい疲れた。


「目的地アステナ 宿前 ワープ」


  倒れ込むように宿に入りティーナの部屋に荷物をおく。

 部屋に入りベットに寝転がっていると、部屋がコンコンとノックされた。


「どうぞ」


  部屋の前にはティーナがいた。


「説明してもらえるんですよね」


  説明?あ、ワープについてのか。


「ああ」


  ティーナを部屋に入れると、きちんといきさつを話すことにした。


「何でワープを使えるんですか?」

「え、知ってるの?ワープのこと」

「はい、それより答えて下さい何でワープを使えるんですか?」

「いや、さっき倒れたときがあっただろ。その時にレイカっていう精霊にあって使えそうだったから契約した。それだけだ」

「精霊、ですか」


  え、ティーナさんどうしたんですか?

 口があいてますよ。口が。


「どうしたの?」

「マサトさん! 」

「は、はい」

「あなた、一体何者何ですか」


  え、一体何なのでしょうこの空気は。

暑い中、小説を書いてると暑さが和らぐ気がします。

第八話は 七月十四日午後十時半頃投稿予定です。

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