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細い山道で道に迷った。
「おい、大丈夫か。帰れるのか?」
先ほどから助手席でぼやく友人を無視して車を進めていると、前方に小さな小屋が見えた。
小屋の前に木製の古く小さなテーブルと椅子があり、そこに若い男と女が腰掛けていた。
俺はその二人の前に車を停めた。
「すみません。道に迷ったんですけど、国道に出るにはどう行けばいいですか?」
男と女がこちらを見た。
二人とも恐ろしいほどの無表情だったが、男のほうが何も言わずに前方を指差した。
「ありがとうございます」
なんだか長居をするのは良くないような気がしたので、素早く車を走らせた。
どれくらい走っただろうか。
やがて小屋が見えてきた。
――?
先ほどと同じ小屋だ。
同じ二人もいる。
――ありえない!




