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  作者: 犬
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それは夢か幻か。

ヒロインの女の子の外見的特長は白髪ロングのクール系美少女で瞳は黒、身長はだいたい平均的な女子高校生の一年生位で胸はちいさめです!

まるで真冬の海のように冷たく、暗い場所に私は沈んでいた。

耳を澄ましても何も聞こえず、目を凝らしても真っ暗で何も見えない。

ああ、私は死ぬのだろう。今、意識を失えば確実にこの命は消えてしまうんだろう。

そう思っているのにも関わらず奇妙なことに私は恐怖を感じなかった。

もちろん生きることは諦めてる。

でも、私の心の中には命を諦めるだけでなくもう二つの気持ちがある。

ひとつは安心感。もう一度ひとつは死ぬことに対する心残りである。

なぜ、こんな気持ちになるのか私にはわからない。死に対する絶望があるはずなのに何か暖かいものに包まれているかのような安心感。生きることを諦めているのに生に対する執着。なぜこんなものが。

それでも、そういう感情を持ってももうこれ以上、意識を保つことはできそうにない。苦しいとかそういうよりももう眠たいといった方が正しいのだろう。

もう寝よう、きっとこの気持ちは死に行く私を怖がらせないために誰かがくれたものなんだ。

だから…だからもう頑張らなくていいよね?

そう思った瞬間、真っ白で暖かい光りが射し込み、

「ア…ス…!イ…リ!」

という青年の声が聞こえてきた。

正直なんていってるかもわからないし声の主が誰かもわからない。

ただ、その声をきいたとたん、私は左手を必死に伸ばし、なにかをつかもう…いや繋ごうとしていた。

何の意味もない、ただ条件反射的な行動をとった瞬間、私の手を暖かく、優しくて私の手より少し大きな手が繋いでくれた。

その瞬間、私は自分の身体中が暖かくなっていくのを感じた。

私が死ぬ間際にも拘わらず、絶望せず、死ぬことに対する後悔を感じたのはこの人のおかげであり、この人のせいだと確信した。

そして同時にこの人が私を見つけて、こうして手を繋いでいるならもう大丈夫、心配する必要はなにもない、そう思い私は瞼を閉じた。

主人公の視点は第一章終わるまで考えてません。

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