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6話 私と彼と魔法の関係

ありがとうございます。


今回はスカーレット目線です。

私の朝は早い。

お父様や家の者達との朝練をするから。

お父様もお爺様も武人、うちの家系は代々”武”を重んじてきている。

この家に生まれれば、それこそ男女の性別関係なしで武術を叩き込まれる。

普通の女の子なら嫌だったかもしれないよね、そんな家。

でも、私は剣を振るうのが合っていた。

なのでこの家に生まれたことを感謝している。


お父様達との朝練を済ましてから、クロトの朝練に付き合うために学園に向かう。

愛馬に乗って、学園に向かう。

いつもより風を感じるのは鎧をつけていないせいだろう。

今日は学園指定の戦闘服を着ている。

正直、鎧を着ていないとスースーして変な感じ…女の子としてはおかしいかしら?

しばらくすると学園に到着する。

学園について馬をつないでから、すぐに武術練習場に向かう。

今日の私は、チョットだけドキドキしていた。

昨日の剣術大会で私が優勝したのをみて、クロトが変わってしまったのではないか?と心配していた。

クロトはこの学園に何故通っているの?と問いたくなるほど剣が下手だった。

それが私の指導によってメキメキ力をつけてきている。

剣の振りが上手くなる度、出来ることが増える度に、無邪気に喜ぶ彼が…小さい頃の私に見えた。

そんなクロトが、私との実力差を感じてどう考えるのか?

最悪の場合、Aクラスのみんなみたいに…。

そんな不安を胸に…武術練習場に入ると、クロトがいた。

いることだけでホッとしてしまう。

クロトも今日は学園指定の戦闘服を着ている。


「おはよう〜クロ君!」

「おはよう、スカーレット…くはは。」

「なに〜?いきなり笑って〜!」

「いや、その、鎧のほうが似合うってどうかなと思って…ぷくく、ごめん!」

「もう〜!なにいうかと思ったら〜!」


ポカポカと、クロトを殴る。

ほっ…良かった…いつも通りのクロトだ。


「変なこと言ってないで、あっちに行きましょう!」


今日からは、魔術大会に向けた練習を始めるつもりなのだ…。

私はクロトを連れて、魔術練習場に向かう。


「あのさ、スカーレット…僕はAクラスに入ることにしたんだ。」

「はあ?」


歩きながらクロトがいきなり変なことを言って来た…。


「ブレア先生に掛け合ったら、魔術大会に優勝すればAに入れてくれるって。」


それって…無理だってわかっててブレア先生がニンジンぶら下げただけじゃない?



「ゴメン無理だと思う〜、クロ君の実力じゃ〜。Bクラスに上がるだけでもギリギリじゃない?」


魔術大会に優勝するのは簡単ではないのよ?

かなり無理があるよ…クロ君。


「なんで〜?あっわかった〜!Aクラスにすっごい美人がいるからでしょ?」


クロトが冗談だよって言うと思って、こちらから冗談を言ってみた。

でも、クロトは真面目な顔をして、


「…闘って勝ちたい人がいるんだ。」

「⁉」

「今のままじゃダメなんだ!追い付いて…追い越すには…さ。

その人は実力がみんなと離れすぎていて。

たぶん…一人なんだと思う。

僕は、昨日その人を…一人にさせないって決めたんだ。」


私の体の中を雷が通り過ぎたような、そんな衝撃を私は受けた。

心臓がドキドキする。

これってもしかしてある意味…告白⁉

まさか、クロトからされるとは!


いきなりの発言に、声が出せないでいる自分に驚いた。

クロトが口を開く。


「だからさ…スカーレット…僕と…」


ダメ~!まだ、心の準備が!

それにクロ君のが好きなわけじゃ…いや、キライじゃないけど!


「スカーレットは僕と一緒だから。これからもよろしくね。」


????????

頭の中が疑問符で埋め尽くされる…何が一緒?

告白じゃないの?

一番の友達なんて言ったら怒るわよ?


「スカーレットと僕は…ぼっち友達さ♡」








プチッ









「お前がいうなーーーーーーー!!!!!」


私のコークスクリューパンチがクロトの顔面にヒットした。

…バカ。

すいません。

魔術まで行きませんでした。

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