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天才な彼(2)
新緑の若葉をそっと掻き分け、彼を追う。
悩んだ挙げ句、好奇心に負けた僕は、彼の後を追ってきた。
それでなければ、あの薬草の森に何て入るわけがない。
一見道なんて無いのに、一度も迷うそぶりも見せずにただ進む彼は、何処に向かうのだろうか。
やはり戻ろうかと考え始めた頃、彼はようやく立ち止まった。
その先にあるのは何か。
音を起てない様に慎重に伺うと、そこには少女が居た。
淡い亜麻色で緩いカーブを描く髪、静かな湖面のを思い描かせる水色の瞳。その小柄な体躯に纏う白いワンピースが、よりいっそう存在を儚く見せている。
そう、その少女はまるで噂の精霊の様な…………!!
納得した僕は、そっとその場を離れた。




