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*商店街が嫌い*

掲載日:2026/07/05

 商店街、というか個人商店が嫌いです。

 行くなら、スーパーとかチェーン店とか私を認識しない店がいい。


 それはかなり昔、私が小学三、四年生の時の体験のせいです。




 当時、家の近くに「商店街」と言うほどでは無いけど個人商店が集まっている地域がありました。

 ある日、私は母に八百屋さんにお使いを頼まれたのです。

 八百屋に行って、買って、家に帰って母に品物を渡してこたつに入った時、家に誰か訪ねてきました。出てみると、私が八百屋を出る時にすれ違いで入ってきたおばさん。


「八百屋さんがね、あなたに用事があるの。もう一度八百屋に来てくれない?」

と、なんだそりゃという事を言う。

 仕方がないので、おばさんに付いて八百屋に戻りました。


 八百屋では、さっき買い物をした八百屋のおばさんが待っていました。

「ごめんねー。あのね、あなたがさっき買い物をした時、千円札を出したでしょう?」

 うなずく私。

「それって、どこに置いたの?」

「ここ」

と、レジの横を指さす私。

「でも、無いでしょうー? おかしいでしょうー?」


 さすがに「自分を疑ってる」と分かりました。

 八百屋のおばさんとお客のおばさんが私の一挙手一投足を見逃すまいと見ているのをヒシヒシと感じつつ首だけを回すと、出入口と反対側の床に千円札が。

「あそこにあるよ」


 つまり、私が店を出てお客のおばさんが入って来た時に、風で私が支払った千円札が飛び、八百屋のおばさんは「あの子が千円札を盗んだ!」と思い込んだ。それを聞いたお客のおばさんが「私が追いかけてあげる!」と私を家まで追いかけて来た。

 多分、八百屋のおばさんは店の入り口で仁王立ちして待っていたのでしょう。ちょっと見渡したら気づく反対側に落ちてる千円札にまるで気づかず、わたしがお客のおばさんに戻らされるのをフンスと待ち構えて。


 自分の勘違いに気付いた八百屋のおばさんは謝ってくれて、帰りに柿を持たせてくれました。

 帰った私から話を聞いた母は、柿ぐらいじゃ懐柔出来ないくらい怒ってましたが(笑)



 ちなみに、この事で「キズついた」とかは無いです。

 ただ、「あの子に盗まれた!」「よっしゃ! 追いかけたる!」となるのが気持ち悪いなぁ、と思うのです。

 普通なら「本当に?」「確認した?」って思いませんか?

 

 何十年も経った今でも、テレビで商店街の紹介をしていると登場する「私はもう何十年もこの店に通ってますよ。おかみさんがいい人で」とかいう人を見ると、「こういう人が『よっしゃ! 追いかけたる!』になるんだろうな」と冷めた目になってしまうのです。



 てな事を言ってますが、個性的な個人商店を取り上げる「アド街ック天国」とか「ドキュメント72時間」は毎週欠かさず見るくらい好きなんですよね。


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― 新着の感想 ―
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「まず自分のことを百ぺん疑ってから初めて他人を疑いなさい」って、うちのばぁちゃんがいつも言ってました。
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