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復讐鬼の転身録  作者: 被疑者っぽい容疑者
7/21

再び

今回は多分ボリュームすごいよ



ハルヤさん、そういえば四郎先生が呼んでいましたよ?

(ふと思い出したように)


....いつ?


二時間くらいまe..


早く言えや!!

(屋上のフェンスを越えて窓から部室へ入る)


随分ダイナミックな登場だな

(すでに椅子に座っている四郎)


で、話ってなんですか?


話はだな..

お前、橋本っていうこの学校に通っていた生徒を知らないか?


....知っていますよ..なんてったって、

相馬先生を殺害したのもそいつなんですから...!


そうだ、そいつが今この近辺でよく出没している

橋本の討伐をお前に任せたい


...喜んで引き受けしますよ

死に損ないの始末、自分が(まっと)うします...!

(そう言ってハルヤが何かを準備しにいく)



**衣玖のところでは**



......守れなかった

あの場にいた全員...魔理沙さんも.....

私が..弱いせいで...

(羽衣を握りしめる)

...行かなきゃ


お〜い衣玖〜!

遊びにk..

(部屋には誰もいなかった)

え!?衣玖!!??


(衣玖は窓から飛び降りて誰にも

      見つからないように抜け出していた)


穣子(みのりこ)...貴様を殺す..!!

バァァァアンッ!!

(拳を握りしめ、妖怪化する)



**ハルヤへ連絡が行く**



大変ですハルヤさん!

衣玖が病室から消えました!!


なんだと?

わかった、こっちでも捜索してみる!

(ハルヤは部屋を飛び出し、GPSを確認する)

くそっ、ご丁寧にスマホ部屋に置いてきやがったのか...!

ん.....?



**穣子のところでは**


お呼びでしょうか、瑞霊様

(静葉と穣子が瑞霊という亡霊の前に(ひざまず)く)


静葉よ、永江 衣玖という人間にズタボロにされたようだな

(静葉の打撲痕を指摘する)


問題ありません、我々は死人(ゾンビ)故、

体が損壊しない限り消えはしませぬ。

(淡々と指摘する)


フッフ、そうだったな...

時に穣子よ、病院で霧雨氏を殺害したようだが...?


はい、神楽と橋本が未だに誰も

始末していなかったため、行動した次第です。

証拠隠滅のために、院内の生存者は姉さんと共に

衣玖を除いて全員始末しました。


上出来だ、褒美としてこれを授けよう

(瑞霊が手袋を外すと、赤黒いエネルギーが何かを形成していく)

私の血液を用いて創り出した槍

名を破滅(ガエ)()(ボルガ)

使いこなせなければ...死..ですね


(穣子が恐る恐る手に取る)

これが...破滅之槍

(冷たく、無機質で重量感のある紅に染まった槍)


では()くのだ、死人兵共よ

武功を上げればさらなる褒美も与えよう


2人: ハッ...!



**橋本のところでは**


神楽、こんなところで何をしているんですか?

(橋本は長官に扮して、神楽が収容されている刑務所へ来ていた)


...お前は、橋本 楓夏(ふうか)


えぇ、実際に会うのは初めてですかね

(帽子を脱ぐ)


何をしにきた..私は負けた、城ヶ崎 四郎という人に...

もう、なんでもいいんです..


なんでもいいなら、私と一緒に面白いことをしませんか?

(口角を上げる)


面白いことだと...?

(目つきが細くなる)


あの偉そうな亡霊を..引き()り下ろす策があるんです...

(橋本がバサっと変装を解く)


...ここにいても同じですしね....

いいでしょう..!


バギィンッ!

(神楽がロングナイフを召喚し、鉄格子を両断する)


それじゃあ、準備運動として脱獄しますかッ!!



**一方、衣玖のところでは**



見つけた...!!秋..穣子..!!

(衣玖が鉄道へ乗り込む穣子の姿を発見する)

シャッ!!


やれやれ、あの人たちを見つけるのも簡単じゃないですね。

(どうやら鉄道を使って何かをする気のようだ)

ここが電車の中央ですk..


ドゴォォオオン!!!

(衣玖が穣子の背へドロップキックを放ち、電車が大きく揺れる)


あなたたちは全員この鉄道から出て行きなさい!!!

(これから起こりうる激しい激闘を

     予想して安全を確保しようとする)


ちょっと君たち!何をしているんだ!!

(駅員がやってくる)


ドゴッ!

(駅員を殴り飛ばす)


発進させろ!!

(電車が動き出したと同時に衣玖と穣子が飛び出す)


ドガガガッ!!

(2人の拳が激しく交わる)


ほう、今度は暴走しないんですね?

(破滅之槍の準備をしている)


うるさいッ!!

(右フックを穣子の腹部へ浴びせる)


そこォッ!!

(破滅之槍で衣玖の右腕を飛ばす)


クッ..この程度ッ!!

(しかし、いつまで経っても再生しない)

.....は?


それもそのはず、この破滅之槍で

斬られた部位は、永遠に癒えないッ!!

(再び槍を持ち直して向かってくる)


当たらなければ問題ないんですよッ!!

(残っている左腕で槍を掴む)


ラァアッ!!

(飛び蹴りを今度こそ腹部へ叩き込む)


ドゴォ!


(そして、衣玖が勢いよく震脚を踏み抜く)

ハァァアアッ!!!


バゴォォンッ!!!

(穣子の額へ勢いよく掌底をブチ当てる)


ガァッ!!

(直撃したため大きなダメージとなる)

あ..う....脳震盪(のうしんとう)..ですか

(槍を地面へ突き刺し、頭を抑える)


はぁ..はぁ...

「右腕の出血が思ったよりも酷い...」

私は止まらない....!

(太極拳の構えを取る....その瞬間)


グワンッ...

(失血の症状か、立ちくらみが起きる)


あ..う....?


ガッ!

(穣子がその隙を逃さず、槍を構え直す)


ドシャアアッ!!!

(破滅之槍が衣玖の左胸を貫く)


ガッ...アッ.....

(火花が散って再生しようとしているが、

       煙を出して上手く再生出来ていない)

体が...動かない.....

(破滅之槍に存在する能力)

(それは再生不能だけではなかった)


破滅之槍はですね、何十個もの薔薇が枝分かれするんです...


(穣子が槍から手を離し、ナイフに持ち帰る)

ドシャッ!!

(衣玖の首を突き刺す)


ッ....!!

(衣玖の視界が見えなくなる)


.....バサッ

(衣玖が床へ倒れ込む)

.....敵わない..のか....私じゃ

(衣玖がポロっと言葉をこぼす)


はぁ..はぁ...そこそこ苦労しましたよ..

(穣子が再び破滅之槍を構える)


シャッ...!

(突如、白い何かが飛び込んでくる)


ドゴォオッ!!

(桃色の拳が破滅之槍を掴む)

おいおい、うちの生徒に何手ぇ出してくれてんだよ

(今にも爆発しそうなほど怒気を放っている城ヶ崎だ)


チッ、神楽を潰したやつですか....!

(懐からナイフを取り出す)


遅せぇッ!!

(クレイジー・ダイヤモンドが飛び出す)

ドラァッ!!

(穣子の右手を砕く)


貴様ァッ!!

(破滅之槍を掴む)


オラよッ!!

(破滅之槍を蹴り飛ばす)


ッ....!?

(呆気に取られる)

馬鹿なっ!あれは20キロ以上はあるんですよッ!?


クレイジー・ダイヤモンドッ!!

(背後霊を体に重ねて蹴り飛ばしていたようだ)

ドラァ!!

(右ストレート)


バッ!

(穣子がギリギリで受け止める)


弱ぇ!!

(穣子のガードを無視して殴り抜ける)


ガァッ!!

(穣子が勢いよく車両の壁へ叩きつけられ、

                吊り革が激しく揺れる)


テメェの骨全部砕いてやんよ...!

(握りしめた四郎の拳から煙が出る)


ジュワァァアッ!!

(突如、火花と煙が散り始める)


どうやら...治癒阻害には時間制限があるようですね....!!

(衣玖のズタボロになった肉体が

       火花を散らしながら再生していく)

ラァッ!!


ガコンッ!

(衣玖が素手で1車両から後ろを切り離す)


逃げ道はないようだな....!

(四郎が背後霊を体に重ね、爆発的に飛び出す)


ドララララララァッ!!!

(四郎が拳のラッシュを放つ)


アグゥッ!!

「あちこちの骨が砕けましたか...!」


ドサァッ...!

(吹き飛んだが、ギリギリで着地する)

カウンターを....!

(その瞬間...)


ウラァァアッ!!!

(衣玖が体を奮い立たせながら破滅之槍を持ち上げる)


馬鹿な...!その槍は選ばれしものじゃなければ

      寿命がジリジリと削られる代物ですよッ!?

(信じられないというように立ち上がる)


死ねェェエ!!!

(槍をぶん投げる)


シュゴォォォオオッ!!!

(槍が空気を切り裂きながら突き抜けていく)


ドシャァァァアッ!!

(槍が穣子の寸分の狂いもなく鳩尾(みぞおち)を貫通する)


ガハァァアッ!!!

(貫かれた勢いでドアへ突き刺さり、

        神楽のように(はりつけ)になる)


ゼェー..ゼェー..

(衣玖が荒い息を吐き出す)


衣玖、急いでここからずらかるぞ...

(四郎がドアを剥がす)


は...い..

(衣玖が妖怪化を解き、ドアへ向かう)


飛び降りるぞ、怪我しても俺が治してy..

(四郎の目に映ったもの、それは)

穣子(アイツ)どこいった?


ガシっ!

(穣子が這いずって衣玖の足を掴んでいた)


うわっ!?

(衣玖と穣子が列車から投げ出される)


不味い....!

「このままじゃ四郎先生に置いて行かれてしまう...!」

離しなさいッ!!

(衣玖が必死に穣子を引き剥がそうとする)


アハハハハハハッ!!

2人でここで轢死しましょう!それがいい!!

(死に物狂いでしがみついている)


???: 永江 衣玖、こっちです

  (何者かが手を伸ばす)


ッ!!

(藁にもすがる思いで衣玖は手を掴む)


グンっ!

(衣玖が上へ引かれ、列車の上へドスンと落下する)


ズシャァアッ!!!

(上がれなかった穣子が列車に轢かれ、胴を両断される)


(四郎が列車の屋根をブチ抜き、上へ上がる)

衣玖!無事か!?


えぇ..先生....大丈夫です..

この人のおかげで...

(屋根に立っていた影は四つ)


感謝していただいても構いませんよ?

(橋本と)


はぁ、乗り込むの大変だったんですからね?

(神楽と)


お前ら....!

(衣玖と四郎だった)

何しに来たんだ....!


物騒ですねぇ、私たちは貴方たちを

          助けて差し上げたんですよ?

(橋本は敵意がないかのように武器も何も持っていない)


私たちはアイツ...宮出口 瑞霊に

  反旗を翻すことを決めたんですよ


何...?

(四郎が?を浮かべる)


上から支配されるのは私の性に合わないのでね

(不敵な笑みを浮かべる)


嘘つくな、

(神楽が橋本の頭を叩く)

アンタ友達助けるためっつってたでしょ


アハハ、まぁそうとも言います

(橋本が衣玖を見つめる)


.....え?わたしですか?

(キョトンとしている)


えぇ、あんなに仲良く(戦いを)したじゃないですか?


ふざけたこと抜かしてんじゃねぇぞ....!

(四郎が拳を握りしめる)


ま、待ってください!

納得するわけじゃないですけど、

戦ってて悪い人じゃないとは思いますよ!

(衣玖が拳を下ろさせる)


.....衣玖がそこまでいうなら信じるが..

恵とハルヤは絶対に納得しないぞ...?

(そう、恵とハルヤは橋本に元顧問の相馬を殺害されている)


まぁ、昔のことは許されようとは思っていませんが

敵意がないのは受け取っていただけましたか?

(橋本が陽気に歩き出す)


私は正直耳を疑ったがな

(神楽が呆れたように)


とりあえず、衣玖のこと治療してあげたらどうですか?


あ...




part7. END



















Part7閲覧頂き恐縮のキワミィ


次回こそハルヤ戦わせます

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