生物の教師、彼の名前は○○○
ハルヤと恵の前に突如として現れた青年
彼の目的とは...?
*魔理沙のところでは*
魔理沙さん、傷口を手当てして部室へ逃げてください
(太極拳の構えを取る)
バッ、バカなことを言うな!
お前一人で相手できるわけねぇだろうが!
フフフ、心配ご無用...部室に秘密兵器があるんです、
あなたはそれを取りに行っていただきたいんです。
私は人が入れ替わろうが一向に構いませんよ...?
(陽蓮ノ壱葉を仕舞い、素手に切り替える)
さぁ、早く!
(叫んだ瞬間申し合わせたかのように橋本と衣玖は飛び出す)
ドガガガガッ!!
(互いの拳が激しくぶつかり合う)
す..すげぇ...
じゃなかった!急いで向かわねぇと!!
(魔理沙は踵を返して部室へ向かって走り出す)
*恵のところでは*
ギャァァァアアン!!
(ハルヤの姿が変わり、体の見た目が妖怪と人間に分かれる)
さぁ、かかってきな...!
(指を二回クイっとして挑発する)
いい度胸ですねぇ....!!
(神楽が大地を蹴り上げるように飛び出す)
「あのナイフの弾幕...今の動体視力なら見切れる筈...!」
ズギャギャアッ!!
(再び無数のナイフが目の前へ現れる)
......!?見えないかった...!
(手を交差させてナイフを全て弾く)
チッ...鍛錬が足りねぇって言うのか...?
ウフフフ...少々戸惑っているようですね..
それもその筈、私は神通力を操れる...
神に認められ力を授けられた神童というわけです!!
(まるで自画自賛をするように酔いしれている)
気色の悪い奴だな、桂奈先生の方がマシだったぞ
(そして、ハルヤが再びあのナイフの
弾幕を体験するために突っ込む)
......!!
懲りない人ですねぇ....!
(神楽がバックステップを踏んだ瞬間ナイフが現れる)
「やっぱり何度見てもわからねぇ...!」
クッ....!
(今度は数本弾き損ねる)
ハハハッ!橋本さんを倒したとは思えないほど弱いですねぇ!!
うるせぇ...テメェ見たいな奴ら五万と倒してきてんだよ..!
(そう言ってハルヤは加速し、拳の弾幕を張る)
シュババババッ!!
いいですねぇ...!
(神楽は笑いながら拳を受け止めていく)
チッ....!
(ことごとく当たらないのに苛立ちながら回し蹴りを放つ)
ガクッ!
(突如ハルヤの視界が反転する)
アガァッ..!?
(視界がグルグル回る)
アッハッハ、合気道も捨てた物じゃないですねぇ。
何が..起こったんだ.....
(よろめきながらも何とか立ち上がる)
......?
(その時、ハルヤがあるものを目撃する)
.....オーケイ
ダッ!
(ハルヤが体に鞭打って走り出す)
学習してくださいよッ!!
(神楽が再び合気道の構えを取る)
ハルヤァ!!
(その瞬間、恵が自分の刀をハルヤに投げ飛ばす)
ドンピシャだっ!!
(ハルヤがジャンプをして刀を掴む)
オラァ!!
(刀を凄まじい速度で神楽に投げつける)
ガァッ!?
(神楽の右肩に突き刺さり、壁に叩きつけられ、磔になる)
ハァ..ハァ...
(吐血しながら神楽へゆっくりとにじり寄る)
これで..終わりだ....!!
.......フフ
(神楽の口角が上がる)
終わるのは貴方の方です!!!
(最後のフルパワーでロングナイフの弾幕をハルヤの前へ展開する)
クッ....!!
(ハルヤが両腕を前に出すが、幾つものナイフに貫かれる)
シュンっ!
(最後のナイフがハルヤの脳へと到達する瞬間)
パリンッ!!
(ハルヤの右にある窓が破られ、男が突入してくる)
キュルルンっ...!
(男が何かを召喚して触れると、
ハルヤの傷口が瞬く間に癒えていく)
誰だ貴様はッ!!
(そう叫び、刀を右肩から引き抜き、
再びロングナイフの弾幕を召喚する)
カキカキカキンッ!!
(男が全てのロングナイフを弾き落とす)
ふ..ふざけるなァア...!!!!
(神楽が激昂してナイフを持って突撃する)
遅せぇ....!
(男が召喚した存在が刻銘にわかりやすくなる)
ドラララララァァア!!!!
(桃色の肌で、ハートの模様が多く、
ところどころにパイプが繋がっている)
ドガガガガァア!!!
ガ...フ......
(身体中をボコボコに殴られ、倒れ込む)
ドサッ....
か...った..?
あ、あんた..見覚えがある
た、確か....
(男が深く被っていた帽子を緩めると、
満面の笑みが顔に広がっている)
じょ、城ヶ崎...四郎......!
.....正解だ!
ちょっと!兄さん!!
(割れた窓から紫苑が入ってくる)
.....は?
ハルヤ、この人は誰なんだ...?
この人は、城ヶ崎 四郎...今年就任したうちの副担の先生だ。
(そう言って恵に肩を貸す)
先生、さっきの自分みたいに、恵も治せないですか...?
..クレイジー・ダイヤモンド
(誰かの名前を呼ぶと、さっきのと同じ桃色の
背後霊のようなものが召喚される)
キュイイイイイン....!
(裂傷を埋められていき、ナイフが摘出される)
兄さん、勝手に動かないでって言ったじゃないですか。
それより紫苑、お前..兄さんって
(そう、紫苑の苗字は依神、城ヶ崎ではない)
はい、この間言った心当たりがあるって言う人です。
苗字が違うのは理由があるんですけど、
とりあえずそこは気にしないでください。
恵、そういや魔理沙はどうしたんだ?
(魔理沙の姿だけ見当たらない)
確か、私がこいつを見つけて..魔理沙に
部室へ応援を呼びに行かせて...
.....さっきまで部室に居たが、誰もきていないぞ?
(城ヶ崎が口を開く)
何だと...?
(その瞬間、コール音が鳴る)
プルルr...
(掛かってきた瞬間コール音が途切れる)
魔理沙からか.....?
「なんで掛けた瞬間切ったんだ...?」
コールする暇しかない瞬間ってことじゃないですか?
走ってても電話自体はできるよな...?
(恵が頭を悩ませる)
もしかしてだが、戦ってるんじゃないか?
戦ってる...ですか?
あぁ、さっきから衣玖にも連絡してるが出ない。
きっと二人は一緒に居るんだろう
けど、この人以外に戦う人なんているんですか?
(紫苑が倒れている神楽を見つめる)
........橋本..!!
(恵とハルヤが声を上げる)
今知ってる中だとアイツしか居ねぇ!
(ハルヤが廃墟から飛び出す)
おい!ちょっと待てハルヤ!!
(同様に恵も飛び出す)
やれやれ、アイツらもしょうがねぇな...
(帽子を被り直す)
紫苑、一人で戻れるな?
俺ちょっと行くところあるから
(結局、紫苑一人だけになる)
はぁ...
*衣玖のところでは*
魔理沙さんのところへは行かせませんよッ!
(突き刺さるようなキックが橋本の頬を切り裂く)
ほう...おもしろいですね...!
(橋本もすかさず打ち終わりの
体勢に右ストレートを打ち込む)
甘いッ!!
(逆立ちの要領で右足を使って受ける)
タッ!
(お互い半歩離れる)
ふぅ.....!
(衣玖が荒い息を吐き出しながらにじり寄る)
「こんな手練れと本気で殺し合いをするのは初めてです....!」
私の名前は永江 衣玖!
貴女は!
私の名前は橋本 楓夏、ただの妖怪ですッ!
(そして、再び二人は走り出す)
part4 END
part4閲覧いただき恐縮のキワミィ
次回は多分誰か死にます。




