桂奈先生の秘密を追え!!!
桂奈先生殺害の真相を探る幻想部の一同
果たして彼らは真相に辿り着くことができるのか。
*佳奈が死んで9時間が経った頃*
おはようございま〜す.....
(衣玖が部室へ訪れる)
ん?衣玖..?
(ハルヤが目を擦りながら時計を確認する。)
うっわ!もう8時やんけ!!
(ハルヤが椅子にかかった上着を羽織って
魔理沙と恵を呼びに行く。)
.......?
(昨日の夜に居なかった衣玖は事情を全く知らなかった。)
ねぇ、紫苑
(机に突っ伏している紫苑を揺さぶる)
んぅ....?
(眠そうに顔を上げる)
あれ...衣玖じゃん......
紫苑、なんでハルヤさん達あんな忙しそうな様子なの?
あぁ...それはね.....
(紫苑が昨日に起きた出来事を説明する。)
え!?桂奈先生が殺害された!?
ちょっと、声大きいよ
まだ公になってないんだから。
だ、だからハルヤさんたちが血眼で駆けずり回ってるのね...
そう、私は眠気に限界が来たから先に眠らせてもらったの。
(そう言って紫苑は立ち上がり、部室から出ていく。)
紫苑、どこ行くの?
教室....
*ハルヤのところでは*
血痕がここで途切れている....
途中で拭き取ったのか...?
(血痕に触れるハルヤ)
......まだ新しい..?
(事件が起きたのは昨日の深夜、血痕が固まらず、
新しいのはおかしいのだ)
やれやれ...一悶着ありそうだな。
キーンコーンカーンコーン
やっべ、授業か
(血痕の血液を小瓶に入れて保存し、現場を綺麗にする)
遅いですよ!ハルヤさん!
(現在の時間割は英語、ALTの先生と、
補助の先生が教壇に立っている)
すんません
(席に着いた途端、カバンから血液を詰めた瓶を取り出す)
ま〜た変なことしてるよ
(隣の男子が呟く)
まぁ、そういうミステリアスな一面が魅力なんじゃない?
(後ろの席の女子が呟く)
ガタッ
(ハルヤが席を立ち上がり、棚から何かを取り出して廊下へ出る)
お、何だなんだ!?
(クラスの生徒たちが興味津々で廊下を見つめる)
これをこうして....
(遠心分離機を組み合わせようとしているようだ)
........(怒)
全然出来ねぇ....!!
(そして蹴飛ばす)
もう機械に頼らねぇ!!
(瓶に紐を括り付けて振り回す)
何やってんだあれ?
(生徒たちは怪訝な目で見つめている)
(どうやら人力で血液を遠心分離に掛けようとしているようだ)
よし...
(血漿と血液が分離され、下準備が整う)
あとはこれを....
(磁性シリカビーズキットを使い、
DNAを抽出しようとしているようだ)
おい、それなにしてんだ?
DNAの抽出だよ、どうせわかんねぇだろ?
(DNAの解析が終わる)
っし...
*部室*
紫苑!終わったぞ!
(データを紫苑に渡す)
じゃあ、USBに保存しますね!
紫苑、桂奈先生のとは別の廊下で血痕があったんだ。
(そう言ってポケットから血液をつめた瓶を出す)
一応これとその佳奈先生のを照合しておいてくれないか?
わかりました、それじゃあ結果が出次第報告しますね。
*そして、恵と魔理沙は...*
なぁ〜恵〜...もう帰ろうぜ〜
もっと証拠集まってから探すほうが絶対いいって。
何言ってる!この町が危ない以上、
私たちが動かなくてどうするんだ!
って言ってもう7時間くらい張り込んでるけど来ないじゃねぇか
(ブツクサいいながらあんパンを頬張る魔理沙)
結局今日の授業捨てちゃったし、ハルヤは一応授業出てるらしいし
はぁ、じゃあ二人で校舎もどr..
マジ!?早く帰ろうぜ!
(恵を揺さぶる魔理沙)
....やっぱり魔理沙だけで帰ってくれ
(突然恵の声に圧が入る)
何言ってんだよ恵、一緒に帰ろうぜ
シャアアァ....
(突如恵が刀を抜く)
遂に出てきた...!
私たちが7時間待ち望んでいた奴だ.....!
(振り返り、魔理沙に命令する)
私がやつが逃げないようにここに釘付けにする、
だから魔理沙は急いでハルヤ達を呼んで来てくれ!
(その言葉を皮切りに恵が人影に向かって走り出す。)
お、おい恵!!
(魔理沙が手を伸ばした頃には恵はすでに居なかった。)
くそっ...!
(仕方ないというように魔理沙も走り出し、部室へ向かう)
*恵のところでは*
......貴様だな?桂奈先生を殺害したのは。
何の目的で殺した!!
(刀を構えて問いただす)
....何のことですか?
私はただの善良な一般市民ですよ?
(彼女はあくまでシラをきるようだ)
嘘を吐くな、貴様の裾に付着してる血の痕がいい証拠だ。
桂奈先生が貴様の足を掴んだ時に貴様が負傷したんだろうな。
(目を細める)
......プッ
アッハハハハハハハハハハハハ!!!
(突如高笑いをし始める)
そうです私は神楽、私こそが桂奈を殺した張本人です!
あなたの名は?
...夢原..恵
(空気が緊張感を増す)
お話はここまでだッ!!
(恵が刀を正眼に構えて勢いよく駆け出す)
ガギィインッ!!
(神楽のロングナイフと恵の刀が激しくぶつかり火花が散る)
やるな.....!
(その勢いのまま恵は姿勢を低くし、下から斬り上げる)
キィィンッ!
(神楽がロングナイフを逆手に持って受け止め、いなす)
隙ありです...!
(恵の勢いを利用したカウンターが恵の頬を掠める)
クッ....!
(血を拭いながらバックステップを踏む)
.......「ふざけた様子だが、一分の隙もない...」
来ないならこちらから行きますよっ!
(拡大したかのように恵の目の前に飛び出す)
来いッ...!
(刀で斬り上げ、ロングナイフを弾き飛ばす)
よしっ....ここd...
(その瞬間、恵の目があり得ないものを目撃する)
ジャキッ...!!
(瞬き一つの瞬間に無数のナイフがこちらを向いている)
ハッ...!?
(瞬時に攻めから守備の姿勢に変わる)
ガキンッ!ベキッ!ガギギギ.....!!
(一本、二本と弾き落としていくが、
そのうちの数本が恵に突き刺さる)
クッ....!!
(左脇腹、右脛、右肩の三本刺さっている)
フッフッフ...予想以上に避けられましたねぇ....
(神楽の口角が上がり、落ちているナイフを拾い上げる)
..........
「予想以上にナイフのダメージが深い...
それにあのナイフの大群も解析できない。」
厳しいな.....
終わりです....!
(再び目の前に無数のナイフが現れる)
*魔理沙のところでは*
はぁっ....!はぁっ....!
(息を切らしながら通学路を走る)
ん...?あれは...!!
(魔理沙の目がある存在を捉える)
おや...霧雨 魔理沙じゃないですか...?
(それは、始業式の日にグラウンドに現れた橋本 楓夏だった)
お前...門の前で何してんだ.....!
(殺意を解放する)
バァァアン!!
シャッ...!
(ナイフを手に飛び出す)
ガキンッ!
(橋本はどこからか、名刀・陽蓮ノ壱葉を召喚する)
ズギャギャァア!!!
(刀とナイフが激しく交差する)
クッ....!一撃一撃が重い...!
アハハハハッ!昔より成長してますねぇ、どうやら
私が死んでからも稽古は続けていたようですね!
サリャアッ!
(一撃の隙間を縫い、突きを橋本の腹部に突き刺す)
コイツはイテェだろッ!
(しかし、みるみるうちに腹部の傷が塞がり、
ナイフが絡め取られる)
何ッ!?
(どれだけ交差しようとしてもピクリともしない)
無駄です..よッ!!
(強烈な蹴りを魔理沙の上半身へぶつける)
ガフっ!
(魔理沙の口元から血が流れ落ちる)
ゼェー..ゼェー..
「息がし辛い...器官にダメージが行ったか...」
人間は脆い体でよくぞここまでできるものですね...感嘆しますよ。
(橋本が陽蓮ノ壱葉を振り上げる)
**そして、二人に死が迫る**
ドゴォォオン!!!
(その瞬間、恵の元へハルヤが、
魔理沙の元へ衣玖が飛び出してくる)
ッシャア..間に合ったぞ
(ハルヤが恵の体をずらし、ナイフの雨を避ける)
セイッ!
(衣玖が分厚い靴裏で橋本の刀を受け止める)
い..衣玖!?
やぁ、魔理沙さん..気付けてよかった
part3 END
part3を閲覧頂きありがとうございます。
作者の最近の趣味はあやとりらしいよ。




