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復讐鬼の転身録  作者: 被疑者っぽい容疑者
13/21

永江衣玖



い...衣玖さん..!!

(静葉に人質としてたられている千尋がブルブルと震える)


卑怯者め...!!

(衣玖が怒りをあらわににする)


さぁ!一歩ずつこちらへ来なさい!

焦らず、一歩一歩正確に!!

(千尋の首にナイフを突き立てる)


カツ..カツ..カツ..

(突如静寂が包む院内へ震える衣玖の足音が響く)

本当に..千尋さんを解放してくれるんですね?


えぇ、もちろん

私は約束を守る方です....

(静葉と衣玖、互いの額から汗が垂れる)


サリャアッ!!

(静葉が静寂を破るように千尋を投げ捨て、

       衣玖の左胸めがけてナイフを突く)


ドスッ...!!

(ナイフが貫通する程深く突き刺さる)


ガハァッ!!

(衣玖が口元から大量に吐血する)


.....勝った..!!

(静葉が顔を上げる)


っへ....?

(静葉が素っ頓狂(とんきょう)な声を上げる)


ドゴォッ!!

(衣玖が全力の震脚を踏む)

ドガァァアッ!!!

(標準が少しずれたが、本気の掌底で静葉の顎を抉り飛ばす)


な..なな...なんで動いて..!!

(静葉が絶叫する)


さぁ....?

(蹌踉めく衣玖が追撃を放つ)


当たるわけないで...しょっ!?

(静葉の足元が傾く)

ズリィイッ!!


衣玖さんっ!!

(千尋が静葉の足元へハンドクリームを溢していた)


ラァッ!!

(衣玖が静葉の首をヘッドロックする)


離せェッ!!

(両手で衣玖の腕を握り潰そうとする)


悪足掻(あが)きを..!!

(衣玖が首を離さぬよう飛び上がり、

       静葉の両腕を足で絡みつく)


ゴキィッ!!

(静葉の腕があらぬ方向へへし折れる)

ガァッ!!

やめろォォオ!!!


ハァァァァアアアッ!!!!!

(衣玖が腕に力を込める)


クソォォオオッ!!!

(静葉の首が変形していく)


グリィィイッ!!

(静葉の頸椎が捻れ曲がる)


やった!!

(千尋が立ち上がり、歓喜の声を上げる)


ラァァアッ!!!

(衣玖が再び力を込めると、静葉の首が捻じ取れる)


グシャアアアッ!!!

(捻じ切れた静葉の首から血飛沫が飛び交う)


ドシャっ...!

(首が床へ零れ落ちる)


はぁ..はぁ...

(衣玖が静葉の体から離れる)

まだだ....!!

(懐からダイナマイトを着火する際に

       使った紙マッチを取り出す)


シュバッ...バチバチバチ.......

(衣玖が片手で紙マッチを丸ごと点ける)


骨まで燃やしてしまえば...粉塵になる.....!!

(燃やした紙マッチを全て静葉の服の中へ突っ込む)


シュバァァアアっ!!

(静葉の衣服を燃やしながら炎が身体中を包む)


二名討伐..完了....

(衣玖が千尋へ歩み寄りながら倒れる)


バシュゥゥゥ.....

(煙を出しながら衣玖の妖怪化が解ける)


衣玖さんっ!

(駆け寄って衣玖を支える)


千尋...すみません....

(衣玖がガックリと気を失う)


衣玖さん...本当にすごいです..

(すると、何か足音がする)


カツ......シュゴォォ...!!

(静葉が燃え盛りながらこちらへ歩き出している)


そ..そんな....!!

両腕をへし折られて..燃やされて...

首を捻じきられても尚動きだすなんて....!!!

(衣玖をギュッと抱きしめながら)


カツ...カツ...カツ...

(静葉が慎重に、冷酷に迫ってきている)


く..来るなら...私を先に殺しなさい!!

(衣玖を床へ寝かせ、千尋が前に出る)


シャッ!

(静葉が手を振り上げる)


.......!!

(千尋が目を瞑り、歯を食いしばる)



*その瞬間、誰かが二階から飛び出す*



千尋...

100点満点だッ!!

(背中に包帯を巻いた人物)


ドスッ....!

(激しく床を抉りながら着地する)

ドラァッ!!

(背後霊を召喚し、静葉の腹部へ拳を叩き込む)


シュォオッ.....ドガァアッ!!

(静葉の体が吹き飛び、壁へ深くめり込む)


これ、プレゼントだ

(静葉の頭を掴み、口に謎の液体を放り込む)

そら..よ...!!

(頭を勢いよく静葉の体へぶつける)


バァァアアンッ!!

(静葉の頭部が胴体へ直撃すると、瞬間強烈な爆音が響く)


.....ニトログリセリン

衝撃にデリケートなレディみたいな液体だっ!!

(そこには、手術を終えた四郎が立っていた)


し..四郎先生っ!!

(千尋が驚きと嬉しさが混ざった声で)


よく衣玖を守った、あとは先生に任せろ

(四郎の背後霊が衣玖へ触れる)


キュゥゥウンッ....!!

(衣玖の傷がゆっくりと癒えていく)


随分と深い傷だな..大抵の傷ならすぐに治るはずなんだが..

(衣玖を治しながら千尋へ事情を聞く)

千尋、色々と詳しく聞きたいところだが、

ハルヤたちはどこかわかるか?


は、ハルヤさんたちなら病室に居るはずですが...

(千尋が窓から部屋を指差す)


なるほど..わかった

衣玖の治療が終わり次第、先生は向こうへ向かう

だから衣玖のことをここでみておいてくれ

...ちょうど誰か来たみたいだしな

(二名分の足音が響いてくる)


神楽、ここを右です

(四郎たちの元へ、楓夏と神楽がやってくる)


はいキャッチ

(治療を終えた背後霊が二人の後ろ襟を掴む)


うおっ!?

(神楽が立ち止まる)


あ〜っと..何から説明すべきか.......


*千尋と四郎が一連のことを説明する*


なるほど..私たちに永江衣玖とこの千尋さんを守れと?

(千尋を見つめる)


おいおい、私たちを侮ってないか?

(神楽が楓夏の背中を押す)

護衛程度なら私一人で十分だ


えぇ、それに..

永江衣玖が目覚めれば、護衛が二名になりますしね

(楓夏が四郎の横へ立つ)


........わかった

(神楽の目に宿る本心を読み取る)

それじゃあ行くぞ!

(四郎が病室へ走りだす)







part13 END




part13閲覧頂き恐縮のキワミィ


次回は誰か死ぬかも

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