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Invitation to MI6  作者: 徳田新之助
第三章 終焉と創造のプロトコル
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創造主の肯定





僕は、**『真の原典』の漆黒の空間で、エイドリアン・グレイと、世界を救う鍵である『空白の論理』**を前に立ち尽くした。僕自身の『創造』と『存在』の肯定。これが、世界の運命を決める最後の試練だった。




「示せ。君が、ここに立つ**『真の理由』**を」




エイドリアン・グレイの声が、僕の心の深淵を揺さぶる。




僕は、目を閉じた。僕の『知識』と『知恵』は、長官から継いだ**『絶望の物語』で満たされていた。能力者の力を恐れ、世界を『管理』し続けた、あの孤独で重い絶望の記録。もし、この力を持った僕が、少しでも『自己否定』**を抱けば、その絶望が『空白の論理』を満たし、世界は崩壊する。




しかし、その絶望の記録の合間に、僕の**『創造』**の源泉である、鮮やかな光の断片が蘇った。


それは、リリアンたちとの物語だった。




――「希望と行動する勇気、人を思う前向きな心、感動を皆で共感出来る事」


それは、僕の力が、人を思う前向きな心から、周囲の**貧困や孤立という『絶望の物語』を、『誰からも愛される、前向きな物語』**へと静かに書き換えてきた記録だった。




それは、僕の力を恐れず、僕の**『存在』**そのものを信じ抜いてくれた、リリアンの、リリスの、そしてテオの、純粋な『希望』の物語の光だった。


僕の『創造』は、彼らを助けたい、彼らの笑顔を守りたいという、人を思う前向きな心から生まれた。そして、その『創造』が、世界を滅ぼすのではなく、リリアンたちの『希望』を繋ぎ、長官の**『延命』を『救済』**へと変えたのだ。




僕は、目を開けた。僕の心臓の鼓動が、**『真の原典』**の漆黒の空間に、力強い『物語』の音を響かせた。




「僕は、この**『創造主』の力を肯定する。この力が、どれほどの『絶望』を生んだとしても、僕は『希望』を創造し続けた。リリアンたちの『希望の物語』を守るために、僕は僕の『存在』**を肯定する!」




僕の**『創造』の力が、漆黒の空間全体を、リリアンの『希望』のような、温かい白い光**で満たした。




その光は、**『空白の論理』**へと到達した。


――「最終的な『物語の創造主』の『自己肯定』を、『真の原典』が確認できた場合」


僕の**『肯定』**は、その論理を満たした。


瞬間、『真の原典』の第三階層、『終末の物語アポカリプス・レコード』の設計図が、まるで砂のように崩れ落ち、永遠に無効化された。




エイドリアン・グレイは、安堵の表情を浮かべ、光の粒子となって消えていった。




「ありがとう、ジョナサン・クラーク。君は、私にはできなかった**『創造』**の最終プロトコルを、完成させた…」




世界の『終末の物語』は、完全に終わった。


しかし、僕の使命は終わっていない。僕は、長官の**『管理』と僕の『創造』**を融合させた、新しい『物語の理』を、この世界に再構築しなければならない。




そして、その外側では、スローン率いるMI6の**『力』が、僕の『創造』**を破壊するために、刻一刻と迫っていた。



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