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Invitation to MI6  作者: 徳田新之助
第二章 プロジェクト アザゼル
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始まりの地 





リリアンが意識を取り戻し、僕たちは再び希望を取り戻した。彼女の口から語られた**『物語の原典』**。それは、エイドリアン・グレイの『物語』の始まりの場所に隠されているという。




「エイドリアン・グレイの『物語の始まり』…それは、MI6の創設の地…」




リリスが、そう呟いた。




「彼は、MI6の前身となる組織に所属していた。その場所は、ロンドン郊外にある、古い軍事基地…」




彼女の言葉に、僕たちは、新たな目的地を定めた。


ロンドンから遠く離れた、霧に包まれた荒野。その奥に、廃墟となった軍事基地があった。そこは、すでに歴史から忘れ去られた場所だった。


僕たちは、MI6の追跡をかわし、その場所にたどり着いた。




「ここが…」




テオが、静かに呟いた。




「ここが、すべての始まり…」




僕たちは、廃墟となった建物の内部へと入った。そこは、時間が止まったかのように、静寂に包まれていた。壁には、古びた地図や、任務の計画書が貼られたままだ。




「彼は、この場所で、**『物語の支配者』**の能力を発見した…そして、その能力を使って、戦争の『物語』を終わらせようとした…」




リリスは、そう言って、悲しげに瞳を閉じた。


僕たちは、**『物語の原典』**を探し始めた。それは、この世界の『物語』の、すべての情報が詰まった場所だ。




「この場所には、MI6の『物語』の核心が、隠されているはず…」




僕がそう言うと、リリアンは、静かに頷いた。


その時、テオが、一つの部屋の前に立ち止まった。その部屋の扉は、まるで時間が止まったかのように、固く閉ざされていた。




「この部屋から…僕の『物語』が、始まった…」




テオが、そう呟いた。


僕たちは、その部屋の扉を開けた。中には、古びた机と、一冊の分厚い本があった。その本の表紙には、見慣れた記号が、一つだけ描かれている。




『X The World(世界)』




「これが…」




リリスが、息をのんだ。




「これが…『物語の原典』…」




本を開くと、その中には、この世界の『物語』の、すべての情報が、記されていた。それは、まるで、この世界の『理』そのものが、形になったかのようだった。




「私たちは…この『原典』を使って…」




僕がそう呟くと、リリアンは、僕の手を握った。




「そうよ…この『原典』に、彼の『物語』の意識を、私たちが、上書きするの…」




僕たちの『物語』は、今、すべての始まりの場所に、たどり着いた。



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