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Invitation to MI6  作者: 徳田新之助
第二章 プロジェクト アザゼル
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希望を紡ぐ者





**『物語の支配者』**の抜け殻が、砂のように崩れ落ち、跡形もなく消え去った後、アーカイブ室には、静寂が戻った。


リリアンは、まだ体が透明なままだが、その瞳には、確かな光が宿っていた。




「ジョナサン…彼は、MI6に、彼の『物語』を奪われた…」




彼女は、そう言って、悲しげに瞳を閉じた。




「そして…MI6は、その事実を、歴史から隠蔽しようとしている…」




僕は、この事件のすべての謎が、一つの線で繋がったことを理解した。MI6は、自分たちの過去の過ちを隠蔽するために、僕たち『物語の改変者』を、執拗に追っていたのだ。




「僕たちは、これから、どうする?」




僕が尋ねると、リリアンは、ゆっくりと立ち上がった。




「彼が消え去った今、MI6は、彼の『物語』を、この世界から、完全に消し去ろうとするでしょう…」




リリアンは、そう言って、決意を秘めた瞳で、僕を見つめた。




「私たちは、MI6よりも早く、彼の『物語』の真実を探し出さなければならない…!」




彼女の言葉は、僕たちの新たな目標を示していた。MI6の『正義』は、歴史を隠蔽することだ。だが、僕たちの『正義』は、その真実を、この世界の『物語』として、紡ぎ直すことだ。




その時、テオが、リリアンにそっと手を伸ばした。




「君は、大丈夫なのか?」




リリアンは、テオの問いに、微笑みかけた。




「ええ。もう大丈夫。私の『物語』は、彼に、少しだけ『希望』を分けてもらったから…」




彼女は、そう言って、僕に目を向けた。




「ジョナサン、彼の『物語』の真実を、探してくれる?」




僕が頷くと、彼女は、僕の手に、小さな光の粒を乗せた。それは、まるで、彼女の『希望』そのもののようだった。




「これは、僕が、MI6と戦うための『武器』…」




僕がそう呟くと、リリアンは、静かに頷いた。




「この光は、あなたの『物語』の力。あなたの『知識』と『知恵』が、この光を、MI6の『物語』を破壊するための、光の剣へと変えてくれる…」




僕たちは、新たな『物語』を紡ぐために、この場所を後にすることにした。リリアンは、僕たちと一緒に、この旅に出るという。




「僕は、君の『物語』の結末を、ハッピーエンドに変えてみせる」




僕は、そう言って、彼女の手を握った。




僕たちの『プロジェクト・アザゼル』の物語は、今、新たな章を迎えた。



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