三つ巴の戦場
プロメテウスが両手を広げ、ゾンビ化した男たちに命令を下した瞬間、教会の壁がけたたましい音を立てて崩れ落ちた。
「プロメテウス!これ以上、好きにはさせんぞ!」
瓦礫の山を乗り越え、長官がMI6の特殊部隊を率いて教会に突入してきた。彼らは、高性能な銃器を構え、プロメテウスとその部下たちに狙いを定めた。
「MI6…邪魔をするな」
プロメテウスは、長官に冷たい視線を向けた。
「我々の『正義』は、君のようなテロリストを排除し、世界の秩序を守ることだ」
長官の言葉に、プロメテウスは嘲笑した。
「秩序?お前たちの『正義』は、自分たちの都合の良い『物語』を維持するための、偽りの正義に過ぎない。私は、この世界の真実を、お前たちの手から取り戻す」
その言葉と同時に、プロメテウスは右手を振り上げた。すると、彼の周囲にいたゾンビたちが、唸り声を上げながら、MI6の特殊部隊に向かって襲いかかってきた。
「応戦しろ!だが、なるべく殺すな!」
長官は、部隊に命令を下した。特殊部隊の隊員たちは、ゾンビの動きを避けながら、非殺傷弾を使って彼らを無力化しようと試みた。
その混乱の中、リリアンは私に言った。
「彼は、あなたを狙っている。あなたの『物語』を、この世界から消し去ろうとしているのよ!」
プロメテウスの視線は、ただ私だけに向けられていた。彼の『正義』は、MI6の『正義』を否定し、私の『物語』を破壊することにある。
「逃げて、ジョナサン!彼は、あなたの『存在』そのものを消そうとしている!」
リリアンがそう叫ぶと、プロメテウスは、まるで操り人形を操るかのように、一人のゾンビに命令を下した。
そのゾンビは、私に向かって一直線に駆け寄ってきた。その腕には、鋭い刃物が取り付けられていた。
「グルルルル…」
私は、この状況を打開するため、頭の中で、僕が元いた世界の知識を必死に検索した。
「今、この状況で、僕にできることは…」
三つ巴の戦いが、教会の中で繰り広げられた。MI6、ヘリオン、そして私とリリアン。それぞれの『正義』が、激しくぶつかり合っていた。




