表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Invitation to MI6  作者: 徳田新之助
第一章 この世界の理
11/86

獣の歯痕


プロメテウスの確保後、私はMI6の訓練施設で、自身の「知識」と「肉体」を融合させるための訓練を続けていた。長官は、私の能力を最大限に引き出すため、実践的な任務を課すことにした。それは、ロンドン郊外で発生した、奇妙な事件の捜査だった。


長官のオフィスで、私は事件のファイルを広げた。そこには、信じがたいような報告が記されていた。

事件は、ロンドン郊外にある牧場で起きた。深夜、牧場主が何者かの侵入に気づき、朝になって確認すると、牛が数頭、惨殺されていたという。しかし、驚くべきは、その殺され方だった。


「調査の結果、牛は鋭い刃物ではなく、何者かの牙で噛み殺された形跡がある。そして、採取された唾液のDNA鑑定の結果、それは人間のものと判明した」


長官は、眉間にしわを寄せ、重々しく言った。


「馬鹿な。人間が牛を噛み殺すだと?そんなことができるわけがありません」


「だが、それが事実だ。犯行現場には、奇妙なメッセージが残されていた。ペンキで書かれたような、意味不明な図形。そして、なぜか、一枚のタロットカードが落ちていた」


長官は、私に一枚の写真を差し出した。それは、現場に残されていた、古びたタロットカードの写真だった。


『X The Wheel of Fortune(運命の輪)』


そのカードには、運命を司るかのように、巨大な輪が描かれていた。


「『運命の輪』…。いったい、何を意味するんだ?」


私は、この不可解な事件と、タロットカードの関連性を必死に考えた。犯人は、単なる人間離れした力を持っているだけではない。何か、隠された意図がある。


長官は、私の目を見て言った。


「この事件は、君の『知識』と『知恵』でしか解決できない。この謎を解き明かし、犯人の目的を突き止めてほしい」


私は、そのカードが、これらの事件の背後にある、ある人物からの挑戦状なのだと直感した。それは、まるで、僕にしか解けない、奇妙な謎かけのようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ