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Invitation to MI6  作者: 徳田新之助
第一章 この世界の理
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起きたらMI6だと!?





ロンドン、リージェンツ・パーク。




ここは元々、広大な狩猟場だったというが、今は人々が憩う緑豊かなオアシスだ。平日の昼間だというのに、ジョギングをする人、犬の散歩をする人、カフェで談笑する人で賑わっていた。




私はベンチに座り、ただ公園の風景を眺めている。正確には、眺めているフリだ。


26年間の人生、ごく平凡な日本の会社員だった私は、ある日突然、交通事故に遭い、意識を失った。次に目覚めたとき、私はまったく見覚えのない、ロンドンの病院のベッドにいた。




「おはよう、ジョナサン・クラーク。気分はどうだ?」




目の前には、白衣を着た医師が優しい眼差しで立っていた。




ジョナサン・クラーク……それが、この体の名前らしい。私は記憶の混乱を装い、医師や看護師の質問に答えた。そして、この体が28歳のイギリス人男性で、エリート中のエリート、MI6(英国秘密情報部)のエージェントだということを知った。




信じがたい話だが、ベッドの横に置かれたIDカードには、顔写真と共に「MI6 - JONATHAN CLARK - 008」と書かれていた。どうやら、私は伝説のコードネーム「007」に次ぐ、期待のエージェント「008」として、この世界に転生したらしい。




そして、私が事故に遭ったのは、とある極秘任務の最中だったと告げられた。




「クラーク、次の任務は君にしか任せられない。君の記憶が戻り次第、作戦を再開する」




そう言って、MI6の長官は私の病室を出ていった。


記憶が戻ることはない。だって、私は転生者なのだから。




私はため息をつき、公園の景色に目を戻した。


MI6のエージェントとして、私はこれから何をすればいいのだろう? 過去の記憶も、この体のスキルも、私には何一つとしてない。




そんな私を嘲笑うかのように、目の前の池から一羽の白鳥が優雅に羽ばたいていった。




私は、この世界で生きていけるのだろうか……?



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