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⑶『私財を売り払う』
⑶『私財を売り払う』
㈠
適切に見極めて、私財を売り払うのだ。決して、野垂れ死ぬ訳にはいかないのである。俺は、後悔というものを、余りしたことがない。それは、割と幸運に恵まれているほうだと、自認してはいる。例えば、私財を売る時も、売ると決めたら、後悔はしないほうだ。
㈡
何故だか分からないが、手から離れて行くことでまた、新しいものが手に入るという、経済的循環の様なものの中に、ふと思い返せば、ここ十年くらいだろうか、非常にその循環の中に居ることが多い。有難いことだと思って居る。
㈢
そう言った意味合いにおいても、私財を売り払うことは、新しい生活を手に入れるための、順当な手段なのである。自身が未来を迎える時に、其の好循環の中で手に入れた、新しい私財は、輝きを、更に、更に、増すのである。