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エピローグ 通話
「…よし、3時間ぶりに繋がった。園村くん。生きてる?」
「…ツッコみませんよ、所長」
「心配してるよ?」
「はい。悪気はないですよね」
「きみ、それに仲間のために打てる手は打ってるんだよ」
「はい」
「無作為な攻撃性の塊の戦闘員、怨霊の結晶たる人外、そして生きた厄の化身。《《これら全ての不確定要素をひとまとめに排除するとか》》」
「はい、そうですね」
「そのおかげで彼女の家のごたごたもうまく行ったようだけど…私のおかげでね!」
「………そうでしょうね」
「今言い澱んだよね園村くん」
「そんなことはありませんよ所長」
「まあ、一番肝心なのは、この『沈船村』の祓いの成功確率を、わずかでもあげることだよ」
「はい」
「だってその村には汚染禍の源が…」
「………」
「………」
「…所長?」
「ねえ、きみ本当に園村くんなの?」
「………………………」
「返事してよ、園村砂」




