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霧散エンド
「霧が出てきた…それになんだかこの校舎…」
「崩れてきてますね」
そうか、ここは生き物の体内みたいな空間だった。
「どうするの、どうやったら出られる」
「心配いりません、幽霊屋敷乾森学園が消えたなら、この空間自体なかったことになるだけです。灰は灰に、廃墟は廃墟に、です」
夢、か。
「じゃあしばらくしたら部屋で無事に目を覚ますんだな」
この際夢オチでもいいから早く寝直したいな。
明日、いやもう今日? とにかく仕事があるんだよ、私は。
「ええ、何事もなくそうなります。それから」
頭を下げて
「すみませんでした、游理さん。あなたを巻き込んでしまって」
なんだよ、そういうのが困るんだよ。
「まあ、その出だしが強引だったから半分は許してないが」
あの時内心でビビりまくってたのは絶対教えないクールな私。
「あの家、というか裏内の家に住まわせてもらってるのも事実だし」
「住民が大家さんの頼みごとをきくのは、まあよくあること」
それを聞いた裏内宇羅の笑顔と共に、
悪意が生んだ血と杭の殺戮空間は霧の中に消えていった。
幽霊屋敷 乾森学園 解体完了。




