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第8話:ネクロマンサーと妹、王城へ赴く

さて、ご飯も食べて部屋でレーネと2人、ゆったりしていると部屋に見覚えのある白虎が現れた。



「おや?君はローナの式神だね?」


『ガゥッ!』

(久しぶりだなリト!)


「という事は、パパやママからのお返事かな?」


「……。」



魔物に両親を殺され、身寄りの無いレンは国王夫妻を実の親の様に慕っている。

向こうもレンを実の息子の様に可愛がっている為、

旅立ち前にレンは勇者であり国王夫妻の義理の息子とする、と正式に発表されていた。

つまりレンは勇者であり、()()()()()()としての地位も持っていた。


まぁ、そもそもレンは子供ながらに美形男子だったしね、

だから余計に女共が群がってきた訳だが。

今は可憐な姫様、かな??

………リシャルド陛下とアイリーン殿下、2人は僕にとって実の兄と兄嫁で従姉に当たる。

だから尚更レーネの事を教えるつもりだ。

と言うかそうしないと十中八九、妹分であるローナと敵対する事になる。

いくら不死身でもローナに無限に殺されるのは勘弁願いたい。


と言うか2人に教えなくてローナと敵対したら結局レーネが正体をバラすから隠す意味が無い所かリスクしかない。

レーネにとってリシャルド兄さんとアイリーン姉さんは父親と母親だから。


それにしても、国王夫妻はお人好し過ぎる。

僕は秘匿されているとは言えリシャルド兄さんの実の弟だからまだしも、レンやローナは完全に赤の他人だろうに。


とにかく、手紙にはむしろそのリシャルド兄さんから呼ぶつもりだったらしく、

既に準備は出来ているから転移で来てもらっても構わない旨が書いてあった。

なら明日向かおう。

報告する事が沢山あるし…………

僕は素早く返事を書いて白虎に手紙を預けた。



「……それとアレはどうだった?」



王都の現状を考えると、保険として必要だろうからと前回の手紙にて、

エリカとレインハルトを喚ぶ為の“楔”を預けたんだ。


これがあれば初心者ダンジョンの管理室と王城の謁見室が繋げられる。

きっとエリカとレインハルトが子孫の力になってくれたはずだ。



『ガウガウ!』

(その話は結果だけ伝えれば役に立ったぞ!確かに手紙は預かった!ではサラバだリト!!)


「くれぐれもローナによろしく。

僕はレーネの存在をを兄さんと義姉さんに伝えるつもりだと。」


『ガウ!』

(承知!)



そして白虎はまた素早く消えた。

………さて、アーサーとジャンヌ、ソロモンとシヴァにも伝えておかないとね。


…………この時間だし()()が起きない様に念話で一方的に伝えよう。



『アーサー、ジャンヌ。

明日王城へ行く事になったから2人は同行よろしく。

ソロモンとシヴァは留守番を頼むよ。』



さて、返事は受け付けないとして、聞こえてなかったら朝改めて伝えよう。

次はメリュ様とリリカさんだ。


僕は向かいの部屋に居る2人の元へ向かった。


《コンコン》



「リトだけど、今大丈夫かい?」


《ひゃぃっ!?》

《のじゃっ!?》


「…ビックリしすぎでしょ…。」


《ちょっ!ちょっと待ってください!?》


「あ、いや、部屋を開けれないならそのまま聞いてくれれば良いよ?」


《…そうですか?ではお願いします…。》


「明日王城へ行く事になったからって伝えに来ただけだよ。

…取り込み中にごめん。」


《いえ、こちらこそ着替え中でしたので……》


《ちょうど裸だったのじゃ……》


「…………。」



うん、普通に事故った。

身体拭いて寝巻きに着替えてたっぽいなコレ。



「いや、ほんと、ごめん………



女の子の裸自体はダンジョン内でレーネの身体を拭いていたからそれで慣れてるつもりだし、

何より扉越しだから見えてないので問題なし。

と言うか見てしまったら………



「お に い ちゃ ん ?」


「…。」



レーネに目を潰されそうな気がする。

いや、治せるけどさ。


とりあえず伝える事は伝えたから部屋に戻ろう。



「さて、レーネ?」


「うん!明日に備えて寝よう♪」


「………………そうだね。」



今のレーネにしては素直に寝るんだね?

てっきり1戦交えようとするかと……

(実年齢的にアウトだから当然拒否するが)

流石にまだ親の愛情が恋しいのかな?

そう思ったのが分かったのか、レーネがニヤニヤした顔で見てくる……



「あれ?

お兄ちゃん、もしかして期待してた?

ならやるっ?♡」


「 し ま せ ん 。」


「だよね?

言っとくけど、ボクはお兄ちゃんに無理強いしたく無いからやらないよ。

だって、女の子にヤられそうになる恐怖は、ボクが1番わかってるから。

だから、お兄ちゃんが手を出したくなったら…ボクに手を出す覚悟が出来たら、シて?

大好きなお兄ちゃんなら………ボクの大好きな旦那(リト)さんなら、何時だって大歓迎だから♪」


「ごめん。」



そうだよ…レンはあの女共のせいで()()()()()()に対するトラウマがあるんだった………

普通に怒ってもいいところなのに、この子は………

僕はレーネをぎゅっと抱きしめた……優しく包む様に、彼女が安心出来る様に………



「えへへ…♪

だいじょーぶだよ…わかってる、お兄ちゃ…リトさんに悪意なんて無いでしょ…?

いつもボクを気遣ってくれてるのはわかってるから、大丈夫、大丈夫………


「…。」



『大丈夫』

そう言いながら、抱き返してきて僕の背中を撫でさするレーネ。

…この子、1回死んだから、って、訳じゃないけど

急に大人びたよね………

ちょっと背伸びして嫁さんぶろうとしてる所は子供だけど。


けど、そんなレーネが僕はー



「好きだよ、レーネ。」


「ボクも♡」


「………じゃあ、そろそろ寝ようか?」


「うん!今日もいっぱい抱きしめてね?

離しちゃ嫌だよ?」


「うん。」


「おトイレ行く時も一緒だし、おにーリトさんが起きたら起こしてよ?」


「うん。今までもそうだったでしょ?」


「うん!えへへ……じゃあおやすみ、リトさん♡」


「おやすみ、レーネ。」



今日も何時もの温もりと、何時もの香りに包まれて僕達は眠りについた…………

そして、翌日。



「よし、王城へ向かって出発だ。」


「りょーかい!」


「お願いするのじゃ!」

「よろしくお願いします。」


『此方も準備は完了だよ、我が王。』

『行きましょう♡ご主人様♡』


「転移石、起動!」



僕達は転移石により王城の転移室へと跳んだ。

ここは王城へ転移すると強制的に飛ばされる部屋だ。

この部屋から出るには王と王妃と宰相の許可が要る。

…コレをパス出来るのは現国王であるリシャルド兄さんだけだ。

例え王后殿下であるアイリーン姉さんでもリシャルド兄さんと宰相の許可が無ければ出られない。


今回は3人とも既に分かっていたから直ぐに許可が下りた。

そして、謁見の間に来た。

僕達だから信用されているのもあって〖家族〗である

リシャルド兄さん、アイリーン姉さん、ローナ、僕、レーネだけがここに居る。

メリュ様とリリカさんは別室にてアーサーやジャンヌと共に待機中だ。



「ーお久しぶりです、国王陛下、王后殿下。」


「ーうむ。よくぞ参った、黄昏の死霊術師リトよ。」



その2つ名恥ずかしいんだけど!?

兄さん!!真面目な顔して国王陛下モードだけどふざけてるでしょ!?

…いや、恨み節込みかもしれない。



「ーさて、ここには私達しか居ない。

普段通りで行こうか、リト。」


「…つまり、()()()()()んだね?兄さん。」


「あぁ、そこに居る栗色の髪の少女…一目見ただけで分かっー

「レンっ!!」


「わぷっ!?ま、ママっ!?苦しいよぉ〜!!」



ー兄さんが真面目な顔で同意を示し、言葉を発した所で姉さんが我慢の限界とばかりにレーネを抱きしめに行った…!?

いや王后殿下ぁぁっ!?いくら愛し合ってる夫婦とは言え旦那の話を遮るのはどうなの!?



「あぁっ…!やはりレンなのですね!!

レン…!レン…!会いたかった…!わたしの可愛い息子……!!」


「ママ…今はレーネって名前で娘になっちゃったけど…良いの…?」


「生きていてくれたなら良いのです!

もうあなたに戦いには行かせませんからね!」


「あ…それは勘弁してよママ…?

お兄ちゃんが居ればボクは大丈夫だから……


「レン……いえ、レーネ…それでも母は心配です…!」


「うーん…?ママの頼みだからずっとそばに居たいけれど、やっぱりボクはお兄ちゃんのそばに居たいからー

「ならリトも旅を止めなさい!」

ーならボクも旅を止める♪」



あのさ!?感動の再会からの僕の旅終了のお知らせとか何!?



「あのさ姉さんにレーネ!?僕はまだ旅を止める事に了承してないけど!?」


「ならローナが旅に出れなくしてあげるよリト兄さん♪」


「物騒!?」



なんでローナはいい笑顔で暗器(クナイ)を構えてるのかな!?



「あぁもう!!私の言葉は遮られるしグダグダだねぇっ!?

ウチの女性陣はボケ集団なのかな!?」



国王陛下(リシャルド兄さん)がツッコミに回るとか本当にグッダグダだよ!!



「…ははっ…相変わらず、暖かいなぁ………ここは。」


「ならやはり旅を終えてここに落ち着いて下さいリト。

姉と共に暮らしましょうよ!」


「………それも良いかな、とか思っちゃうのがなぁ…。」



アイリーン姉さんの居るこの城は、本当に心地良いから。

姉さんは知ってるのかな…?

色々と()()()()かなりチートなスキルを持ってる事。

僕が皆にこっそりかけてる自動死者蘇生を合わせたらほぼ不死身なんだけどこの国王夫妻。

と言うか恐らく、ギロチンで首を落とされるとかそうゆう即死級攻撃以外じゃ死なないよこの夫婦。


そんなアイリーン姉さんは目を輝かせて僕の両手を握ってきた。



「ならやっぱり一緒に暮らしましょうよ!

ね、レーネもそれが良いでしょう!?」


「うんっ!ママと一緒に暮らす〜♪」


「ナンデ!?レーネナンデ!?」


「不憫だな、我が弟よ………


「いや兄さんの嫁でしょ!?早く何とかして!?」


「残念だったなリト、私はアンの味方だ。」


「ちくしょうこの嫁バカめ!?」(褒め言葉)


「うんありがとう?」


「お兄ちゃん!やっぱりボクは家族が一緒が良いなぁ…?」


「分かった、全て解決したらこの城で暮らそうね!」


「お前も同類じゃないか、シスコン弟。」


「うるさい嫁バカ兄さん。あとレーネは戸籍上既に僕の嫁だから本当に同類だよ、嫁バカ兄弟だよ。」


「そうか……ってお前何してんの!?キングショックだわ!

非公式とは言え王弟殿下のお前が幼い子供を嫁にするなよ!?」


「レーネとしての戸籍上は16歳だから問題なし。」


「なんなんだこのロリコン!?」


「ははは、兄さん、何処でそんな言葉を覚えたのかなー?」


「はっ!?しまった!ツッコミに熱が入りすぎた!?」


「はぁ……………大方、精霊神(サフィーア)黒狐(ユーキ)にでも仕込まれたのかな。とは思うけど。」


「…うん…精霊神様だよ。」


「うん知ってた!」



一国の主になんて事教えてるんだろ、あの精霊神(快楽主義者)

喚んでとっちめてやろうか………

枠埋まってるから無理だけどね!!

それに分霊のサフィーアは普通にいい人だから彼女に八つ当たりは良くないし………

まさか本体(オリジナル)のサフィーアがあんなのだとは………

分霊(コピー)サフィーアが普通に良い人過ぎて違和感がある……


ジャンヌは本体も分霊も変わりないんだけどなぁ………

【一方その頃、ジャンヌさん】

※引き続きキャラ崩壊注意












『へぷちっ!』


『おや?大丈夫かいジャンヌ。』


『はぃ〜…誰かがわたしの噂をしているのかも…?』


『…ふぅん?』


『あの…アーサーくん、お顔が怖いよ?』


『ははっ♪気のせいだよ♪』

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