キャラクター紹介
一、ミール
駄メイド。十一歳。
親に売られて八歳の時にお屋敷に来た。
かわいそうなことに、階段から転げ落ちて記憶喪失になる。
でも実は記憶喪失じゃなくて、悪魔に乗っ取られていたというのだから、もっとひどい。
メアリーのことをお姉さまと呼んで憧れている。服はちょっとぶかぶか。
アリスと性格やらなんやらがよく似ている。
実はこの子、主人公なのだ!お姉さまの方が主人公っぽいよね。ミールったらかわいそう。
二、メアリー・レイグルス
完璧メイド。十九歳。
ほぼほぼ完璧メイドだが、この世に完璧も完全も存在しないと考えている。
ミールのことを可愛がっている。アリスとよく似ているが、どことなく違うのがいいのだ。
アリスのことを一生懸命お世話していたが、アリスは実の母に殺される。
その後、メアリーも九歳で親に売られた。実はかわいそうな人なのだ。
三、アリス・レイグルス
メアリーの妹。三歳の時に殺された。頬に赤い月と星の文様がある。
ミールの魂とくっつき、乗っ取る隙を窺っていた。
姉のメアリーに愛されて幸せだったが、その幸せも三年で終わってしまう。
それから十一年の間、空っぽの時を過ごしてきた。だから再び、『愛』を求めている。
クリスというぬいぐるみが友達。
四、クリス
『クマ』と『アリス』が組み合わさった名前のクマのぬいぐるみ。
メスです…あれ、女の子かな?動物のぬいぐるみだし、メスだよね。
メアリーが持っていたぬいぐるみだったが、それがアリスの元へと渡り、アリスに魔法をかけられて話せるて動けるようになった。アリスに、『メアリー』というおまじないをかけるお仕事をしている。
アリスが殺された後、メアリーの元へ帰ってきて、なけなしの魔力を使って彼女のカバンの中へもぐりこんだ。その結果、屋敷に侵入することに成功する。
五、リジーア・カペラ
意地悪な貴族。ミールたちの主。
数年前まで貴族の男性と交際していたのだが、男性はリジーアについていくことができず、結婚には至らなかった。
娘のミアはその頃二人の間にできた子供であり、リジーアにとって邪魔な存在でしかない。
メイドたちを身分や仕事の出来具合で差別している。そのため、多くのメイドに嫌われている。
六、ミア・カペラ
リジーアと彼女の交際相手だったドレア・セアロの間にできた子。十八歳。
賢く、しっかり者で、母のことを嫌っていた。
リジーアに家督を譲られ、屋敷の主となる。
七、クリスティン・レイグルスとロベルト・レイグルス
メアリーとアリスの両親。
クリスティンはアリスを嫌い、ひどい扱いをしていた。メアリーにも、アリスほどではないが、厳しく接していた。
そんな妻に耐えられなくなったロベルトは、家を出ていった。娘を愛していたのは本当だったが、ロベルトは弱かったため、二人を救うことはできなかった。




