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ブックマーク200件超えた〜!
やった〜!
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!
Sクラスから出たのは、
ヴィル、アレクサンダー、ラルフetcetc
Aクラスから出た奴の名前は確認していない。
ハクは、俺の意図を理解したらしく、参加はしないと表明した。
結果は予想通り、全敗。
授業課程をある程度把握したが、Sクラスには貴族家の人間が多く、危険な野外実習なんかが少ない。
Aクラスに比べると、実戦経験が少ない。
しかも、Aクラスの平均ステータスは23万。
まあそりゃ負けるわな。
ちなみにだが、魔物を倒した方がステータスの成長が早い。
普段使わない筋肉や、効率的な魔法を使うようになるからだな。
『......』
「お前ら、拗ねるなよ?俺も覚醒を体験するまではこいつらに勝てない程度のステータスだった。」
『......』
「ああん?生徒会長に善戦したって?善戦ってことは勝ってねェだろ。」
ステータス的には、今のAクラスの方が地味に高い。
とはいえ、2年前の事なので、流石にうろ覚えだ。
「というわけで、俺が戦う訳なんだけど。どうだ、全員で掛かってくるか?」
「けっ、俺達の戦いぶりを見て無かったのかよ!」
「いいぜ、挑発したことを後悔しやがれ!」
◇◆◇
オールカットォォォォオオオオ!!
は?負ける可能性?
万に一つもありえない。
仮にこの中に一人でも、俺より強いやつがいたとしたら、それより俺が強くなるだけだ。
全勝という結果に、【固有】属性にも苦戦しなかった俺に、Aクラス共は悔しそうな目を向ける。
「ってことで、俺の勝ちだな。闘技場か貰うぞ。」
「くぅっ!くそぉ!私が手塩にかけて育てた生徒達がぁ!」
「詫びとして、俺の『分身』をお前らの訓練相手に出してやる。」
「何......?」
試しに、汎用型『分身』を出す。
「えーっと、アテマ、こいつを殺せ。」
「殺っ!?そ、それは。」
「殺人じゃない。魔力の塊だ。」
「それ、なら。」
アテマ、Aクラス最強戦力は、やや躊躇しながらも『分身』に剣で斬りかかる。
しかし、紙一重でかわされ、ムキになったアテマは徐々に速度を上げていく。
うんとこどっこい、それでも剣は当たりません。
「この様に、動技と連技を大量に使用し、回避に専念する。逃げ続ける相手に勝てるようになるための訓練だが、それと同時に動きの効率化を目指せる。」
魔力500程度でこれだけの性能を持たせるには、耐久力も魔力も碌に搭載しないくらいにしないといけない。
81体と35体を維持するくらいなら、まだまだ余裕に行える。
「ありがたい。君は他教師からも覚えが良いが、私は直接見た君を信じる。これからも奮闘しよう。」
「ああ、良きライバルなら大歓迎だ。」
互いに硬い握手をすると、Aクラスは闘技場から出て行った。
「Sクラスの担任、先生なんだけどなぁ。」
「マリナ教師も教師としては及第点だが、コイツらを甘えさせるのはやめてほしい。まだまだ弱いままだ。死なせたくなかったら尚更、もっと過酷な訓練を行わないと。」
「でもね。闘技大会の時のノアくんみたいに、ボロボロになってまで戦うのって、先生感心しないな。」
「というと?」
「全部じゃないけど、たまには息抜きも必要だと思う。ノアくん、今まで以上に生き急いでる気がするから。」
「......」
生き急いでいるか。
カムにも言われた気がする。
肩の力を抜けば良いのか?
と言われてもなァ。
強くなる以外に趣味とか無いし、この世界にはゲームも無いしな。
「俺は楽しくてやってんだ。こんな楽しい人生は初めてなんだ。楽しくて愉しいから、100年も無い寿命が短く感じちまう。」
「それって、どういう。」
「マリナ教師......また今度な。」
はぐらかす事にした。
◇◆◇
「破技『丁』」
「んぼっ!!」
反動が少なくなり、連発が可能になった五行破技で、ハクの鳩尾をぶち抜く。
剣天使はまた飛びながら斬り込みやがったので、腕逆パキした。
美天使は徐々に獰猛な笑みを浮かべはじめ、界天使時天使劣天使は順調に実力をつけてきている。
徐々に技を出す事も多くなった。
ステータスも順調に伸びているが、俺のステータスもそれなりに伸びているため、その差の縮み具合はまだまだ遅い。
全力疾走の亀と全力疾走のウサギだ。
なお、亀はエグいフライングをしているという状態だ。
つまり、その内俺は追い付かれる。
成長上限に達していないコイツらは、ハクを含めて覚醒時の恩恵が大変な事になるだろう。
だが、
「まだまだ俺の方が強いぞォラァアアアア!!!」
「げっ!?」「ぶっ!?」「......ゥッ!」
「あばっ!」「んばっ!」
一撃で昏倒させる。
パワーと叫びたい気分だが、流石にそこまでコミカルな容姿ではないから控えておこう。
「よし、これで行こう。」