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気付いたらブックマーク件数より総話数の方が多くなってたんですがwww

タイトルクソ長くして百文字くらいにしてやろうかなwww

 アド王国内の街へと戻った俺達は、とりあえずギルドへ行った。


プロミネンスドラゴンをブッ倒したという事を報告するためである。

 オッサンとの再戦はまた今度だ。


「ぷ、プロミネンスドラゴン!?確かソレは、未だ引き受け手がいませんでした。何か証拠が御座いましたら。提示していただきたい。それが無い場合は、調査の為に時間が掛かりますが、よろしいでしょうか?」

「ドラゴンの証拠なんて残る訳無いから、調査を選択するしかないよ。」


 まあ、ドラゴンは核まで含めて俺に取り込まれた。

そもそも拳での戦いをしていた以上、相手の腕や足を切り落すなんてこともできなかったため、それらが残る事も無かった。


 次はちょっと試してみようかな。

できればあと一週間は何とも戦いたくないけど。


「調査中は依頼を受理することはできません。それでも良いですか?」

「大丈夫です。ところで、アド王国の特産『装備品』について教えてほしいのですが」

「あ、それなら、今ここで錬金ギルドに加入しておきますか?」


 錬金ギルド。

非常に魅力的な響きだが、そこへの加入にどんなメリットが?

......ああ、装備品についての詳しい情報が得られるのか。


 それは楽しみだな。


「是非、そうさせてもらう。で、何を書けば良い?」

「こちらに、最低限必要な部分は赤い文字となっています。」


 んんん、若干だが、冒険者ギルドへの加入書類と仕様が違うな。

上の組織が違うからか?


 まあ、そこは関係無いか。


「これで良いか?」

「本当に最低限ですね。ええ、良いでしょう。少し待ってくださいね。調査の申請と一緒に、申請して来ますから。」


 そう言って奥に入って行った受付嬢を見送って、俺とカムは備え付けの喫茶店で軽食を摂ることにした。


「俺は正直、カムの相手をする暇は無い。期限はあと二年くらいか。それまでに可能な限りの成長を目指す。」

「二年っていうのは、何の年数?」

「俺が見つかる可能性の数字。ハクならきっと、それくらいで見つける。病院での足止めはきっと、一ヶ月も持たない。ちゃんとハクが帰省しているなら、故郷への帰省も認知している。キクスと喧嘩してなければいいけど、アスタとはきっと仲良くできる。だったら、俺の痕跡を辿るのも、次に俺が何をするのかも知っている。他国にいるという条件を解消するために、ちょっと手順が必要だが、きっとハクなら、無我夢中で俺を学園に戻そうとする。」


 その時、ハクがどれだけ強くなっているのか、俺には見当もつかない。


「ハクっていうのは、ノアの恋人?」

「少し解釈を広くするなら、恋人でも構わないだろうが、まだちゃんと告白してない。俺はアイツの天使を皆殺しにして、その血でできた海の中で盛大に求婚するつもりだからなぁ。」

「うわぁ......」

「『私より強い男と結婚する』とか言ってたヤツに引かれたくねぇ。」


 ちょっと裏声でからかってみると、カムは面白いくらいムスッとした顔になった。


「......獣人は、強いオスに惹かれる。なんてことはない。」

「ないのかよ。」

「そう、好みは千差万別。弱気な子が好きなのもいるし、同性が好きな奴もいる。私みたいな、強いヤツが好きなヤツもいる。たまに勘違いしたアホが、私に言い寄って来るけど、肉体的な強さだけじゃ私のタイプじゃない。」

「ほーぅ。アンタの言い草じゃ、ステータス的に自分より上のヤツがいいのかと思ってたけど。」

「それはそうだよ。根性だけある結果の伴わないヤツはただの口だけ野郎さ。そう言うのは、正直一番好みから遠い。威勢は実力が伴ってこそ。」


 その意見には賛成だ。

だが、それをカムに伝えるつもりはない。

 

「だから、気概を見せて、実力を勝ち取った君が、今は私のお気に入りなの。」

「俺、別にお前の事好きじゃないぞ?」

「構わない。これからこれから。」


 コイツは美少女だ。

可愛い寄りの整った容姿を使って、これまでどれくらいの男に無茶をさせ、死なせてきたのだろうか。

 ハッキリ言って異常だ。

俺との初対面を見ると、かなり適当で手当たり次第みたいな感じなんだろう。


 それで、偶然俺がテストをクリアしてしまったってだけ。

俺じゃ無かったら、きっとあのプロドラにぶっ殺されるか、心を折られて廃人にでもなっていたかもしれない。


「お前みたいな異常者放っておいたら、また酷い目にあうヤツが増えるんだろうから、ちょっとだけでも付き合ってやるよ。」

「恋人になってくれるってこと?」

「違う。違うが、一緒くらいなら居てやるよ。」

「今は、それで十分さ。」


 運ばれて来た紅茶をグイッと飲んで、ちょっと気まずい空気が早く終わらないかなと、受付嬢さんの帰りを待った。

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