表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/310

102

 格段に強くなったキクスのステータスがコチラ。


 ◇ ◆ ◇

 キクス ♀

HP:320000×3

筋力:110000

魔力:80000

敏捷:120000

忍耐:70000

知力:99×2

幸運:900×2

称号:【合成獣】【人型の魔物】【時神の配下】

加護:【時神の加護】

 ◇ ◆ ◇


 うん、見たくなかった。

心を折られることは無い。


 だが、もしも俺があの空間にいた時に、時間の事を知っていれば、あの空間に残って、戦闘の試練を受けたとだろうと、少し後悔した。

 くっ、カロルの口車に乗せられたか。


『そうでもないわよ。あなたのステータスもご覧なさい。』


 ◇ ◆ ◇


ノア・オドトン 八歳 男

HP:280/280×1.4+2500

筋力:130×29.7

魔力:560×11.3+1200

敏捷:201×13.3

忍耐:380×15

知力:550×8.2

幸運:200


~省略~


 ◇ ◆ ◇


「ま、魔力と知力、それに、幸運が上がってる!?」


 今まで、碌に【称号】で補正が付かなかったうえに、自力で上げる事が不可能だった幸運。

それが今までの二倍に増えている。

 しかも、魔力や知力までも二倍近く増加している。


『あれ?あんまり......いえ。ほら、あなたも成長していたでしょ?』

「ああ、あの空間に行っただけでこんなに成長するなんて思って無かった。ボーナスステージか?」


 もう何回か挑戦したいところだが、どうやらそうもいかないらしい。

俺の直感が、すでにアレがただの箱だと認識している。

 ただの勘ではなく、いわゆる擦り込みの様に、どうやら開けようとしても虚脱感が襲うらしい。


「まあ、あと二ヶ所ある。そっちで少しわがままを聞かせれば良い。」


 聞かなかったら、(カロル)の威を借る。


◇◆◇


『妾は何度も言ったのじゃ!あの邪神には関わってはならぬ!』

『だから言ってんだろォ?何にも問題無く、なんなら二人を強くしてくれたじゃねェか。』

『強さの代わりに魂を奪われたのじゃ!うわあああ!!』

「やかましい!」


 イムの頭を、魔力を纏った拳で殴る。

とりあえず、この精霊と契約を結びたい。

 ここまで来た二つ目の目的なのだ、無駄骨は避けたい。


『痛いのじゃ!やっぱりお主は洗脳されてるのじゃ!』

「『魔力弾』から拳骨に変わっただけで、暴力に差は無いだろ。何言ってんだ?ほら、俺と契約しろ。」

『嫌じゃ嫌じゃ!』


どうしたものか......

 マキなら世界を回るという約束で契約したのだが、コイツはそれを魅力的に感じないらしいし。


「遊びならどうだ?」

『っ......!』


 おっ、反応があった。

前に退屈していたと言っていたから、娯楽に飢えているのではないかと思ったが、意外とビンゴだったらしい。


「おもしろい玩具があるんだがな。なあ、マキ。」

『あァ。ノアは弱ェけど、中々面白ェゲームを持ちこみやがる。どうよ。やりたくないか?』

『っ......!そ、そこまで言うなら、ゲームだけでもしてやろう。じゃ、じゃが、まだ契約はせんぞ!何度かやってルールを覚えたら勝負じゃっ!もしも妾が負けたら、契約をしてやろう!』

『おお、そうだな!俺達が勝ったら契約で、お前が勝ったらそのゲームをボードごとプレゼントしてやるぜ。』

『な、なぬっ!?し、仕方ないのじゃ!』


 チラッと見せたボードをチラチラと見るイムに、俺とマキはにちゃっと笑った。

互いに軽く引くくらいの笑みを浮かべて、俺達は準備を始めた。


◇◆◇


 出したのは三種類のゲーム。

将棋、リバーシ、トランプだ。


 それぞれ、パルエラ、マキ、俺が担当し、キクスは見学、三種全てをイムと闘う。


が、アマチュアの試合なんて面白く無いので


 全カットォォォオオオオオ!!!


『ゲハハハハ!!ザッコ!ザッコ!イムは雑魚だけど、それにも負けたノアは更に雑魚!!』

『あんまり言わないの。ノア君はこういうのが苦手なのよ。』

『キィイイイ!せめてマキとパルエラがノアレベルなら良かったのじゃ!』


 顔を真っ赤にして笑うマキ。

顔を真っ赤にして微笑むパルエラ。

 顔を真っ赤にして怒るイム。


「てめェら。覚悟しろや。」


 魔力を解放し、ドロドロと垂れ流しながら指を鳴らす。


「いやぁ、久々にキレちまったよ......!」

『ひひひっ、いや、すまん、っふっふふふふぅうううう!!』

『落ち着いて、ふふっ。ゲームが弱くても、ふふふふっ。ノア君はカッコいいわよ?ぷふっ』

『ぬうう!!約束は守るのじゃ!契約でもなんでも好きにせい!』

「......」


 魔力でイムを縛り付け、契約を交わす。


『【熱の精霊の加護】を獲得したわ。とりあえず、魔力に温度を付与できるようになったわ。』


『鑑定』で詳細を確認する。


 ふむふむ、消費魔力がちょっと増えるが、0から前後100までは弄れるらしいな。そう考えると、多少便利だろう。


 使い方は後々考えるが、あった方がいい能力なのは助かった。


「これから頼むぞ、イム。」

『むぅ。契約したからにはよろしくするのじゃ。』


こうして、新たに二人の仲間を加えた俺達は、砂漠をあとにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 効率的にやっても報われないんじゃモチベだだ下がりでは? 周りの人は普通にプレイしてるのに、ドンドン主人公を突き放して行くから萎える いっその事キクスを完璧に制御する方法と、キクスを効率…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ