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(4)マレおじさんとミチおばさん

「黙って行くのは良くないわね」

 おばは夕食後、ジェームズの勉強の補修をしながら言った。

「ごめんなさい、おじさん、怒っていた?」

「ううん、あの人は怒っていないわ。でもね、残念そうだったけど」

 ジェームズの父の兄であるおじは、早い朝食を済ますと、登校までの時間、ジェームズと一緒に束の間の時を過ごすのを日課としていた。

 丁度、リバプールに行った翌日からしばらく出張で会えなくなるので、あの日は楽しみにしていたようだ。

「あのひとは本当にあなたが好きなのね」

 おばは何気なく話しかけながら、ここはこういう解き方をするのよと、わざわざ日本から取り寄せた教材で、日本での教育レベルに沿った内容を補ってくれる。それでいて、サマーアイズで少し多めの難しい宿題が出ても、全く手伝ってくれなかった。だから、「僕はもう日本に帰りたくないから補修なんていらないんだ」と、ロンドンにまだなじめていないイライラからおばに当たると、「日本のお母さんから連絡が来たらどうするの?ロンドンでもちゃんと授業について行けるようにあなたのお母さんが教えていたはずよ」と、母のことはよく知らないと言っていたのにそういうことを平気で言ってくる。

 母はイギリスで暮らせるように勉強を見てくれて、おばは日本で暮らせるように勉強を見てくれている。でも、それはすべて自分のためなのだと理解するまでずいぶん時間がかかった。

 おばは、高校生が学ばなければならないことは世界共通なのよと、もっともらしいことを言いながらも、ジェームズがあまり得意ではない、日本で一般的にいう受験数学を教えてくれることが多い。日本の有名校を受験して合格する気などさらさらないし、ましてや合格する自信もないので、時々、おばは何を僕に期待しているのだろうと、鬱陶しいというのではなく、不思議な気分になる。それでいてそういうことを教えてくれるおばはいつも楽しそうだし、この問題を考えた人ってすごいわねと、まるで授業そっちのけで、その数式の解き方にうっとりしている。

 おばは純粋な日本人で、国文学を大学時代には専攻していて、今でも自宅で研究している。お世辞にもうまい英語とは言えないが、ロンドンで生活していく分には困らない程度の語学力を持っているので、時々日本の古典について講演を頼まれている。国語が得意な人って数学が得意じゃない人が多いって聞いたことがあるけどと、ジェームズが言うと、それは偏見ね、でも私の場合は数学は趣味なんだけどと、そう言えば、サマーアイズでは数学も理科も国語も生徒たちはみんな楽しんでいるように思えた。ジェームズもここに来てからは、気のせいかもしれないが、得意不得意な教科が少なくなってきているような気もする。

 おじは、いつもきまって朝六時に起きる。なぜか昨夜ちゃんとお風呂に入っているのに、冬でも必ずシャワーを浴び、きちんと正装してから書斎に向かう。何をしているのかわからないが、一時間ほど書斎にこもると、ジェームズの寝室にやってきて、ジェームズを起こすと、おばが用意してくれた朝食を食べ、そして食後の紅茶を飲みながら、出勤までの時間を、ジェームズと話すことを日課としていた。勿論、おじが朝書斎で何かをしているということはしばらく知らなかった。ジェームズはまだ夢の中にいたからだ。偶然、朝早く起きた時に、シャワーを浴び、書斎に入って行くおじを見かけたが、それが毎日だと気づくのは、一緒に住み始めてから三年ほどたって、ジェームズもなぜか六時に目を覚ますようになってからだった。

「マレおじさんは朝何をしてるの?」と、おじに直接聞くことが出来なくて、おばに聞いたら、「私もよく知らないのよ」と、答えられた。

「覗いたことはないの?」

「私は朝の支度で忙しいからね」と、はぐらかされる。

「でも、シャワーも浴びるなんて」と、鎌をかけても、「良く知っているのね」と、少し驚いた風に微笑みで返してくるだけだった。一度黙って一人でおじの書斎に忍び込んだことがある。大学で免疫学の研究をしているおじは、それらしい書物や資料に囲まれながら、窓際の机で、パソコンに向かって何やら作業をしているようだ。おばが活けたのか、花瓶には花が飾られていて、少し甘い香りがする。スパイ映画さながらの隠れ部屋があるのではないかと思ったが、スパイでないジェームズが見破ることなんてできなかった。

「父さんはどういうひとだったの?」

 これまで何度もジェームズはその質問をする。それは両親に対する記憶が欠落しているからだ。

「そうだね、小さい時にね、よく、二人で遊びに行ったよ」

 おじは父との思い出をいつも子供の時に限定してくる。大人としての父のことは、ジェームズが何度聞いても、ちょうど小学校を卒業するときに離れ離れになったからねと、その核心については話してくれなかった。

「でも連絡ぐらい取り合っていたんでしょう?」と、聞いても、「ところで、人にとって大切なことはなんだと思う?」と、抽象的な話を始める。もちろん、最初は話がそれてしまったことを、何とか修正しようと試みるのだけれど、いつしか具体的な内容に変わり、おじの話が面白くてつい引き込まれてしまって、あっという間に時が過ぎて行ってしまう。そしてサマーアイズに行きたくないなあと思うことが最初の頃は多かったのだが、いつしか心が晴れて、穏やかな気分で学校にすんなり行けていた。

 おじとの朝を、この五年間でどれだけ費やしたのだろうと、ジェームズは過去を振り返るが、結局父のことはほとんど聞き得ることが出来なかった。

 ジェームズはリバプールから帰ってきてからの一か月の間、色々なことを考えていた。勿論その大半はルーシーのことだったが、自分の未来についてもわからないのになんとかわかろうともがいていた。以前と違い、それを行うか行わないかの、一つのことに対しての選択ではなかったので、それほど気分は萎えなかったし、だからこそなかなか答えにたどり着けないもどかしさも、同時に感じていた。それでもサマーアイズやロンドンでの生活が楽しくなってきて、気分的にずいぶん穏やかになってくると、両親と日本で過ごしてきた時の思い出が、最近少しずつであるが戻ってくる。

「父さんはお医者さんだったの?」

 何気なくの記憶で、ジェームズがいつものように朝食をとった後に、どうせ答えてはくれないだろうと思いながらも質問してみた時に、おじから思いがけないことを聞かされた。

「そう聞いているのか?」

「白衣で働いている姿の父さんが最近夢に出てくるんだ」

「白衣で働く人がすべて医者だとは限らないよ」

「そうだけど、困った人の何か手当をしていたように思うんだ」

 おじは否定も肯定もしない。

「もし、お父さんが医者だったら、お前も医者を目指すのかい?」

「まだ将来のことは考えられないよ」

 ジェームズは珍しく、こういう具体的な話題から外れようとしないおじを不思議に思っていた。

「実はね、私も昔は医者をしていたんだ」

「えっ、でも、おじさん、免疫システムの研究をしているんじゃないの?」

「そうだよ。免疫学も医学のひとつなんだよ」

 ジェームズにはよくわからなかったが、おじは医学部を卒業すると、しばらくは新米医師として患者さんを診ていたらしいが、基礎医学といって、患者さんを見ない代わりに、動物実験などをしながら、医学の根源をつきつめようと研究者の道に入ったらしい。

「クニツ家は代々医者をしていたんだ」

 ジェームズにとって初めて聞く話だった。

「昔からって?」

「昔からだとしか私も聞いていないよ」

「じゃあ、僕も医者にならないといけないの?」

「そんなことはないさ。未来はけっして誰にも決められないものだからね。でもね、ジェームズ。それは裏返すと、未来は自分で決めるものだとも言えるんだよ」

 その言葉をもはや聞き流すほどジェームズは幼子ではなかった。きっと、おじもおばも知っているんだ。ジェームズが一度未来を自分で決めようとしたことを。

 ジェームズは笑われてもいいから、思い切ってアヤベという男のことを、そして、その男から聞いたことを尋ねてみようと思った。

 

 日曜日の昼下がり、サラッとした空気が青空を少しずつ押し上げている。そんな活気が庭先の花木に養分を与える。

「ねえ、おじさん、おばさん、笑わないで聞いてほしいんだ」

「何だい?」

「ルーシーが出た相撲大会の日のことなんだけど」

 おじには、あの日、無断で出かけたことをもうすでに謝っていたが、おばに話したほど具体的にはルーシーの試合のことを話していない。とても優しいのだが、おばとは違っておじには遠慮がある。男同志なのにとおばは笑うのだが、おじには何がしかのきびしさを感じるからだ。きっと、父ともそういう関係だったからなのだろう。

「リバプール行きの列車に乗る前のことなんだけど・・・」

 ジェームズはあの朝の出来事をできるだけ正確に話した。おじとおばは、それまでと打って変わって、動きを止めた。

「これは夢とか幻とかじゃないんだ。現実に起こった出来事だって、僕は思っている」

 ジェームズは素直に言った。

「それで・・・」

 二人は決してジェームズの話を夢物語とは思っていないようだった。

「それでね、試合が終わって、ロンドンに戻ろうと思って列車に乗っていたんだけど、そうしたら何か事故があって列車が急に止まったんだ。僕が乗っていた列車が事故を起こしたわけじゃなかったんで、のんびりスマホで音楽を聴いていたら、僕にはアヤベって名乗っていたと思うんだけど、そのアヤベって男が、僕は王家の継承者になるべき男だって。そして、僕はクニツ・ジェームズじゃなくてオホナモチ・ナナモだって言うんだよ」

「オホナモチ?その男の人はそう言ったのかい?」

「そうだよ。オホナモチ・ナナモって、正確にはオホナモチ・ジェームズ・ナナモだって」

「それだけかい?」

「追いかけてきなさい。待っているからって」

「誰を?」

「アヤベっていう男だと思うけど」

 おばはおじを黙って見ている。おじは目を閉じて何か考えている風だった。

「それで、ジェームズはその言葉を聞いてどう思ったんだ?」

「どうもこうもないよ。でもね、あの声は決して空耳ではないし、何度もいうけどアヤベっていう男は現実にいたんだ」

 ジェームズは言葉を続けた。

「僕には僕が知りたい記憶がないから、時々不安になる時があったんだ。でも最近、夜だけでなくて昼間にもふと記憶が蘇ってくる時がある。おじさんとおばさんはいい人だし、僕には優しい。だから、嘘をついているとは思わないんだけど、でも黙っていることがあるようにも思うんだ。だからね、僕に一体なにが起こって、僕が何者なのか知りたくて・・・」

「ジェームズ、私達はお前に隠していることなんて一つもないよ。でもね、お前がそうだったように、私達も、ジェームズがロンドンに来るまでの記憶が、特に家族に関する記憶が途切れ途切れに無くなっているんだ。私の知り合いの精神科医がある日突然家にやってきて、お前のお父さんからの伝言を持ってきたんだ。ジェームズをあずかってくれって。当然どういうことかと、彼を問い詰めたけど、彼もね、不思議なことに記憶の一部がなくなっているらしいんだ。それで、私達は彼となんとか記憶を取り戻そうと頑張ったんだけどダメだった。そしてジェームズを診察した。けれど、ジェームズも私達と一緒だった。だからね、彼の助言なんだけど、ジェームズはそのままにして、何も語らないようにして、少しずつジェームズと話すことによって、何かつながりを見つけていってはどうかっていうことになったんだ。朝、お前と時を過ごす時間を大切にしていたのは、そういうことだったんだよ」

「じゃあ、書斎で何をしているの?」

「別に何をしているわけじゃないんだけど、あの部屋でね、しばらくいるとその日お前と話すヒントが浮かぶんだよ」

 おじの目は嘘をついている風ではなかった。だからおばさんは?と、ジェームズは視線を移す。

「私もそうなの。それがある日ね、あなたのお母さんが夢に出てきてね、ジェームズを日本人として見守ってあげてって、私に話しかけてきたの。だからね、いつでも日本に帰れるようにと思って、教科書というものを手本に、日本についてあなたに教えてきたの」

 おばも決して嘘をついているわけではない。それだけははっきりと伝わってくる。

「じゃあ、オホナモチ・ナナモって?」

「ロンドンではジェームズが、お前の名前だよね。でもね、日本にいた時はナナモって呼ばれていたんだ」

「ナナモ?」

 ジェームズは心の中で何度もその名前を復唱しながら、そう言えばあの列車の中で、ナナモと言われた時に違和感をあまり覚えなかったことを思い出した。

「お前のお父さんとお母さんは、ジェームズ・ナナモってお前が生まれてきたときに付けたんだよ。だから、パスポートにもそう書かれていたはずだよ。でもあの時はそれどころじやなかっただろう。だからロンドンにいる間はジェームズってだけ呼ぼうって、ミチとも話し合ったんだ」

「どうして」

「あなたが、ナナモって名前から、嫌な思い出だけを連想するんじゃないかって思ったからよ」

 涙目で話すおばの手を、おじは優しく握りしめていた。

「今、お前に、そのことを私は話しているけど、話しながら本当に良かったんだろうかと悩んでいる。もし、そのことでジェームズがまた悩み苦しんだらと思うと、私達はいてもたってもいられないからね」

「もう大丈夫だと思うよ。僕はもうすぐ十八歳で、ロンドンだと成人として扱われるからね」

 ジェームズは二人を安心させるために言ったのだが、本当に大丈夫なのだろかと不安な面もあった。ロンドンに来て、おじとおばと暮らして、そしてなによりも、ルーシーを中心にサマーアイズの仲間と出会えたことは、ジェームズの精神面をかなり穏やかにしたことは確かだ。それに今は未来を見ようとしている。それだけは嘘ではない。

「安心したよ。でもね、それだけじゃないんだ。今、その話をしたのは」

「どういうこと」

「ジェームズがさっき、オホナモチって言っただろ」

「そうだよ」

「クニツは確かに苗字なんだけどね、本当はクニツというのは日本で生活するのに必要だから仮に付けた苗字なだけで、そもそもそんな苗字すら昔はなかったかもしれないんだよ」

「どういうこと?」

「大昔の日本には苗字がなかった人がたくさん居たんだよ。だけどね、その時はその方が自然だったんだよ」

 苗字帯刀は許された人しか与えられなかったと、ジェームズはそのことをおばの日本史の授業から学んだことがある。

「でも、クニツ家は先祖代々医者だったって、さっきおじさんが言っていたんじゃなかった?」

「そうだよね。だから、それは仮の仕事で別の仕事も持っていたんじゃないかって思うんだけど、私にはそのあたりの記憶がね・・・」

「オホナモチと関係があるの?王の継承者だって」

「オホナモチと私達の関係についてはよくわからない。でもね、オホナモチは日本ではとても有名なんだよ」

「僕は聞いたことはないけど」

「日本の神話に出てくる。日本を治めたと言われるカミガミのひと柱なんだ」

「ひと柱?」

「カミだから一人とは呼ばないんだ」

 ジェームズは現代医学を専攻しているおじからそういう話が出てくるとは思わなかった。だから、「それじゃあ、僕って日本を治めた王の継承者だってこと?」とは、言えなかった。なぜなら、神話はどこの国にもあるこの世の創世を作り出した逸話みたいなものだと、おじも知っているはずだからだ。

「ジェームズがリバプールに行ったあの日にね。出張だと言ったよね。しばらく帰ってこなかっただろう。実は世界免疫学会議で東京へ行っていたんだ」

 おばも知っているという表情をしている。

「昼間にね、昔よく通っていたおそば屋さんに行ったんだよ。なぜか記憶が蘇ってきて、それにそういう時って何か思いだすんじゃないかって期待もあったしね」

「なにか思いだしたの?」

「おいしくて、あっという間に食べてしまったからね、なにも思いださなかったよ。ただね、そこで懐かしい人に会ったんだ」

「誰?」

 おじは珍しくなかなか口を動かそうとはしなかった。ジェームズは待っているしかない。ただ、何となく、嫌な予感が冷気を身体に巻き付けてくる。

「ひよっとして・・・、お・ば・あ・さ・ん?」

「やっぱり、わかったんだね。きっと、ジェームズはわかるだろうって、ミチとも話していたんだ」

「何か言われたの?」

 ジェームズは母方の祖母が苦手だった。

「夏休みにジェームズを日本に来させなさいって」

「えっ」

 驚くのも無理はない。ジェームズから連絡することはなかったが、反対にロンドンに来てから一度も祖母からも連絡はなかったからだ。それにおじやおばがこれまで祖母の話をしたことはない。なぜなら、母のことは何一つ知らないと、ふたりは言い続けていたからだ。

「どうして日本に行かないと行けないの?オホナモチのことと関係あるの?」

「さあ」

「二人も一緒なの?」

「ジェームズひとりだよ。それにさっき言ったじゃないか、もう成人になったって」

 日本の法律では二十歳が成人だ。まだ、二年ある。

「それにね、日本では夏休みに夏期講習といって、大学受験のために集中講義があるのよ、日本の大学を受験するなら、その講習に参加するのもいいことかもしれないわね」

 ジェームズは、「ルーシーがもし日本の大学へ留学することになったらどうするの?」と、以前おばから尋ねられたことを思い出していた。

 開放されている窓辺からは、庭の花木の香りが漂ってきて、この部屋をほんのりとした甘さで包んでいる。ジェームズはゆっくりと口の中に吸い込んで溶かしてみる。なにか懐かしい思いが体全体に拡がった。この感触は何だろうと考えているうちに、リバプールでのあの真っ白な雲を思い出した。その感触が次第に薄れていくと、遠くからアヤベというあの男の声がかすかに聞こえてくる。なんか、出来すぎた話のような気もするんだけどと、ジェームズはかすかな疑念の中で、何度もあの男の言葉を打ち消そうと思った。しかし、中学生のジェームズが日本で最後に聞いた、「いきなさい、定めなのよ」、という言葉にもならない記憶が急に思い起こされて、つい身震いした。「いきなさい」は「行きなさい」だったのか、「生きなさい」だったのか、両方の意味を含んでいたのかはわからない。ジェームズはそのことをおじに今話してみようと思ったが、なぜか辞めることにした。そして、そう言えばこの香りは、おじさんの書斎で嗅いだ匂いに似ている、と改めて思った。

「定めか?」

 ジェームズは独り言をつぶやいた。ふたりには聞こえていなかったのか、まったく気にも留めない風であった。そして、まるで誰かの声と重なっているみたいであったが、おじは、最後にこうジェームズに言った。

「まだ、夏休みまでは一か月あるよ。それまで十分に考えればいいんだ。でもね、なんども言うけど、未来は自分で決めなくちゃならないんだよ。そしてね、とても怖いかもしれないけど、知らないことは自分から進んで聞きにいかないと誰も教えてはくれないんだよ」 


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