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MY song

だから「待って」と言われたって。

作者: caem



 まだ恋心すら抱いていなかった頃。


 お兄ちゃん(・・・・・)はいつものように私を抱き抱えていた。

 同じ血は流れていない。

 況して、私は我が儘だった。

 血液型の違いなんてどうでも良いとしても、割りと当てはまっていただろう。


 独占欲の強い星に産まれた私はいつも追い求めていた。

 いくら恨まれようと蔑まされようと気にも止めない。

 遠めに見るに飽きたらず、それでも決して悟られてはならない。


 狂った愛情だと自分でも気付いていた。

 なのに、結婚して我が子を授かったというのに歪む情熱。



 魂の矛先は生涯揺るぐ事はない。

 狂ってでも ── アナタガスキデス。




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