表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/184

ストーカー

 するとここで、着信が入って来た。

℡「母は、大丈夫そうなんですか?」

℡「それは私からは何とも言えませんが、お電話したのはもう1つございまして、お支払いの時に保険者証を出されていないんですが、そのご相談をさせていただきたいんですけど。」

 お袋の容態より、清算の方が優先か。まあ、もっと重い傷病者を沢山扱って来たのだろうし、病院も資本経営を基本とする事業体、残念ながら人情味の無いところである。

℡「あ、ええ、明日から休暇を取って、そちらに向かうつもりでいますから、私がお持ちするということで宜しいでしょうか?」

# ピロピロピロ ピロピロピロ

 また、ここで着信が入った。

℡「そうですか、遠方から大変ですね、後期高齢者医療保険者証ですので宜しくお願いいたします。」

℡「分かりました、それでは当日宜しくお願いいたします。」

 救急病院との電話を切った。さすがのお袋も今回ばかりはタクシーで帰るのをすんなりと受け入れたようだ。

# ピロピロピロ ピロピロピロ

『まただ、煩いなあ。』

 内容を確認するのを無視しようかと思った。つまりそれは、あのショートメールの着信音だからである。どうせまた、無茶苦茶な言い掛かりを送り付けて来たに違いない。多分、旦那にガツッと言ったことに不満を突き付けるんだろうと。

# ピロピロピロ ピロピロピロ

 ほとんどストーカーである。

『ウザイ、もう、普通じゃねえな・・・しかたないか。』

 しかし俺は一方で、あのクソ旦那がどのくらい俺の言ったことを聞き受けているかに興味があった。“俺は、この地位になった 、だから正しいんだよ”、ああいう自分の事を他人にひけらかそうとする奴は、明らかに自らに非があったとしても絶対受け入れようとしない。これは、見栄でしか生きていけないクソ人間達の万国共通のふざけた虚栄心なのだ。

 取り合えず、最初の文面だけ見て、その後は削除である。携帯電話の画面を操作して、受信フォルダーのアイコンを押すと、画面が表示された。

@ おかしいよ、電話してみても出ないよ、何かあったのかなあ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ