人気作品にレビューは要らない
--レビューの現状となろうシステムへの問題提起編--
スコッパーとして、人気が無くて面白いと思える作品や、作者様の為になる作品にレビューを書いて32件。
レビューを書く者としての勝負所は、レビューの見出しや内容だけではない。
どのくらいの方が、何時、レビューを書くのか?
と言うことである。
何故か?
小説を読もう!には、新しい順から7本だけレビューが表示される仕様になっている。
そして、8本目からはレビュー一覧の、2ページ目から見えるようになっている。
で、わざわざレビュー一覧をみて探すような人は殆どいない。
つまり、レビューでは少しは宣伝が出来るが、自分のレビューの後に他のレビューを7本書かれてしまうと、
自分の書いたレビューが、画面上から消えてしまい(レビューが流れると言う)、その効力を失うのがレビューなのだ。
故にレビューを書く時は、曜日、時間帯、他の投稿者の流れを考慮に入れて、培ってきた勘などを頼りにして、タイミングを測り投稿する。
それは、自分のレビューを少しでも長くレビュー一覧に残して、多くの方に読まれるようにするためだ。
しかし、時には運が悪く1時間も経たずに自分のレビューが流れてしまう時がある。そう言う時には自分の判断力不足を呪うしかない。
しかし、それでも個人的にどうしても納得のいかない事がある。
それは、有名作品のレビューによって、何とかスコップしようとした無名の作品のレビューが流されてしまうことである。
勿論、同じレビュー一件と言う観点では、有名作品の場合も無名の作品も平等である。その上、この作品を勧めたい!と言う気持ちは自分でもよくわかっているつもりである。
その為、有名作品をレビューする人の気持ちや行動を無下にしたいわけではないし、タイトルや本エッセイで傷つかれた方には深くお詫び申し上げる。
では何故こんな記事を書いているのか?
それは小説家になろうでは有名作品のみが読まれやすいようになっている。そのシステムに問題があり、その中で唯一平等に扱われるのがレビューだからである。
次の編では、なろうのシステムのどこら辺が人気作品贔屓なのかについて述べるが、御存知の方は最後の「レビューシステムへの提案編」のところまで読み飛ばしても問題はない。
--なろうのシステムは人気作品贔屓編--
お分かりの方も多いと思うが、なろうのシステムは人気作が目につきやすく、その他の作品は殆ど目につかない。
その根拠を挙げていく
①ランキング
②検索エンジン
③小説PickUp!
④ユーザー検索
⑤平均点順作者一覧
⑥この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!
①ランキング
これ関しては言うことは少ないだろう。
ランキングに載れば読まれるが、載らなければ読まれない。
正に人気作品の注目の場である。
②検索エンジン
検索結果の順番を選べるがそれを見ると、
「新着更新順、文字数の多い順、新着投稿順、更新が古い順」を除くすべての順番が、
「週間ユニークアクセスが多い順」など人気があるかどうかの順番である。
人気が無い作品を前に持ってくる検索はない。
③小説PickUp!
マニュアルを見てみると
「小説PickUp!」では、週間ユニークアクセス数や文字数等の情報を元に、今注目されている作品を抽出し、紹介しております。
1週間で沢山の人が見ている小説や、文字数などで載るか決まるということ、人が集まる小説の紹介なので、人気小説である。
④ユーザー検索
検索エンジン同様、人気ユーザーの検索はあるが、人気が無いユーザーの検索はない。
⑤平均点順作者一覧
勿論、高い順である。このエッセイの投稿時点では、1030ページ位までいけば、平均得点が0の作者のところまで行けるが、そこまで行ってURLを登録しているのは私ぐらいだろう。
⑥この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!
要はこの小説をブックマークしている人は、他の小説では、何をブックマークしてますか?という事である。
当然、ブックマークが重なる作品と言えば、有名な作品になっていくため、これで小説を探してても有名な作品に出会ってしまう(確率が高い)
これだけの機能を揃えているだけでも、小説家になろう様が、如何に有名作品を読ませたいのかが良くわかる。臆測だが、なろうから書籍化するときに、なろうの段階で読者数や知名度を上げた方が良いからだろうと思う。
(評価や感想がついてない作品一覧もあるが、検索機能がないため、好みの小説を探しに行きにくい。人気の無い作品へのメリットは少ないように思える)
ここでは何が言いたいかというと、
人気のある作品は、レビューをするまでもなく、勝手に読者が増える仕組みになっていると言うことである。
--レビューシステムへの提案編--
なろうの大半のシステムがそんな中、レビューだけは平等に割り振られている。
ならば、せめてレビューだけでも、人気の無い作品をもっと輝かせてあげたいと願うのは間違っているだろうか?
私が提案したいのはレビューの5つの枠を単純に増やすのではなく
表示を
「1件目のレビュー作品」と
「2件目以降のレビュー作品」に分ける事である。
そうすることで、人気作品とスコップ作品のレビューの表示場所を区別することが出来る。
これには大きなメリットがある。
人気作品を読みたい場合、2件目以降のレビュー作品を見れば出会える。
そして、新しい小説に出会いたい場合は1件目のレビュー作品を読めば出会える。
と言うように、使い分けが出来るのだ。
しかし、読む人がどちらかに偏ってしまった場合、どちらかのレビューの効果が薄れてしまう欠点は有り得るが、
人気の無い作品にとって、貴重なレビューが人気作品によって流れにくくなると言う、大きなメリットはそれを上回るだろう。
しかし、この提案だが、小説家になろう様側のメリットが思い付かないのが障壁の一つである。何か考えがあれば拝聴したい。
なろうが人気作品贔屓で、人気の無い作品に触れる機会が少ない所の改善案は、他になくはないが、今回は主題がレビューの為、
この提案をもってして私のエッセイとさせていただく。
読んでくださった方々に深く感謝申し上げたい。