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5分で思いついた勢いだけのバカ話

作者: シープネス

「あのね・・・ちょっと聞いてほしいの。」


彼女がモジモジしながらこう切り出した

私のハニーは可愛い、可愛すぎる

彼女の行動一つ一つが私にとっての幸せです

カミサマ、彼女と出会わせてくれてありがとう

しかし、次の爆弾発言で私のシアワセな気分は吹っ飛んだ。


「出来ちゃった。」


「な・・・なんだってぇぇぇぇぇぇ!いや、私たち同性ですよね?」


「そうだね、奇遇だね。」


「全然奇遇じゃねぇけど可愛い!」


そして知らない間に私の性別が変わったのかと思ったけど

そんな奇跡は売り切れらしい、クソッタレ

父親は一体どこの誰だよ。


「私です。」


誰だよ。


「通りすがりAです。」

「Bです。」

「Cです。」


3人も居るじゃねぇか、どうなってんだよ


「というかさっき「私です。」って言ったの誰だよ。」


「そんなの顔見ればわかりますよね?」


「お前ら三つ子かと思うほど顔ソックリじゃねぇか。」


「文字だけで顔がわかるとかないわー。」


おい、メタ発言やめろ…というかお前誰だよ。


「Dです。」


まさかの4つ子かよ、お前どこから湧きやがった

あぁ…ハニー、そんなビックリヒューマンズ(複数形)に近づいちゃダメだよ

もうツッコミが間に合わないからやめるんだハニー。


「あのね、出来ちゃったの!」


「おめでとうございます。」

「おめでとうございます。」

「おめでとうございます。」

「恋人の貴方もおめでとうございます。」


「ありがとうございます。」ってやかましいわ

ハハァン・・・気付いたぞ!

これって散々焦らせておいて

結局、出来たのは子供じゃないって話だろ?

カミサマってお茶目だね!


「さぁハニー、何が出来ちゃったのかな?」


「あのね、赤ちゃんができたの!」


「カミサマァァァァァァァァァァァァァァ」



「落ち着くんだ恋人君。」

「君は。」

「重大な。」

「勘違いをしている。」


交互に喋んなやかましい、何が勘違いだよ

言い訳だったら貴様らの穢れたバベルの塔を叩き切るぞ。


「我々は彼女の父親だ。」

「子供は、君と彼女の間に出来た子供で間違いない。」

「まさか娘の恋人が女性だとは思わなかったが。」

「生命と愛の神秘の前では性別などささやかな問題なのだろう。」


・・・?


ユア、ファーザー?



「イエス。」

「イエス。」

「イエス。」

「イエス。」



娘さんを私に下さい。



「ダディと呼んでくれたまえ。」

「パパと呼んでくれたまえ。」

「父上と呼んでくれたまえ。」

「お父さんと呼んでくれたまえ。」



やかましい。



***



近い未来にて


彼女の子供が、幾度となく世界を救い


やがて伝説に語られる存在になるのだが・・・


それはまた、別のお話。



おしまい

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