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馬鹿な子ほど面白いと誰かが言い

神討ち


極北の戦士達の称号の一。神をも打ち取ることができる武勇の持ち主に贈られるもの。実際に神をも超える技量を示す必要があることから、その称号を受け取ることができるものはまずいない・・・・・・・・・・


この神討ちの英雄たちは・・・・・・・・・


【極北戦士録】より抜粋

死霊っ子その一に叩きのめされた極北神、麺棒の勢いが向かった先が敬愛するべき存在であることに驚きを隠せない死霊っ子。

周りの死霊っ子だの孤児っ子だのはこの地の主神である極北神が叩きのめされた事にどう反応してよいのやら固まっている。そんな中で勇者(笑)は

「・・・・・・・・・・・・うん、いつかは起こると思っていたよ。つまみ食いにブチ消えた誰かが神様叩きのめすの・・・・・・・・・・・・」


ピクピク・・・・・・・・


「で、おにーちゃん、これどうするの?」

仮にも神に対してコレ扱いはどうかと思うのだが

「どう見ても極北神様じゃない!潰したら極北の地が!!」

「それ以前に仕返しとか祟りとか・・・・・・・・・・・・」

「いやぁな感じにうごめいているんだけど?だいじょうぶなの?」

「そんなことより手当手当・・・・・・・・・・・傷薬どこだっけ?」

「って、神様につけう薬あるの??」


びゅん(さじ投げる音)


どさくさにまぎれて療養神の匙が飛んだ気がしないでもないけど目の前の殺神現場に子供達は混乱している。ぶちのめした死霊っ子が【神殺し】に目覚めてしまったと言っても過言ではない状況に

「・・・・・・・・・・・・おれ、どうしよう?」

「とりあえずは海に捨てる?」


海はゴミ捨て場ではない。(by海洋神)

何でもかんでも証拠隠滅に利用するのは良くないぞ。(by漁労神)


「ごめんなさーい。」

うむ、判れば宜しい。ところで、この菓子を少しお土産にしてもらってよいか?(by漁労神)

「どぞどぞー」

「ちょっとまってね、今包むから。」

「かみさまー、こっちのももってく?」

「ついでに極北神様も持っていってー」


極北の子供達よ、心遣い感謝する。我から一度だけ航海が心地よく進む祝福を授けよう。(by漁労神)

極北神はもっていかんぞ重たくて邪魔だ。菓子の礼は言っておくぞ。(by海洋神)


そう言って唐突に表れた二柱の神々は菓子を手に去って行った。

ただ突っ込みを入れるためだけに顕現したのだろうか?


「かみさまばいばーい!」


「とはいえ、これはどうしたものか?」

「おれ、神殺し?大罪人じゃないか!」

「大丈夫だよ、おにーちゃんの同類だと思われるだけだし。」

「【神殺し】属性もっていたよね、おにーちゃんは。」

「確かに持っているが、この場合は【つっこみ】属性じゃないか?」

「そっかも・・・・・・・・・」



そんなこんなしているうちに極北神が目覚める。


おまえかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(by極北神)

がつんっ!


目覚めるなり叫びだした極北神に勇者(笑)は軍用菓子(激堅)をたたきつける。

「うるさい!子供たちがおびえるだろうがぁぁぁぁ!」


「おにーちゃんのほうがこわいよ。」

「うんうん・・・・・・・・・・・」


子供達は生者も死者も問わず意外に冷静だった。

「だって、慣れた。」

「今さらだもんね、おにーちゃんの非常識さには」

子供達、地の文に(略)



おまえらぁぁぁぁぁぁ!いきなりなにしやがる!神に対しての敬意というものがぜんぜんみあたらないではないかぁ!(by極北神)

「うるさいっ!つまみ食いしようとするやつは敵だ!」

「・・・・・・・え、えっといつもいつもつまみ食いされているからつい・・・・・・・・・」

極北神の叫びに反論する二人、どっちがどっちかはあえて言うまい。逆でも大した違いはないのだが(笑)


つまみ食いくらいよいではないか、けつの穴の小さいことだ。(by極北神)

「そのつまみ食いでどれだけ迷惑被っているか分かって行っているのか?それにトイレに行ってても洗わないような汚い手で商品触るな!」

神に向かって汚いとは心外な。あっ!さっき用を足した後で手を洗うの・・・・・・・・・・ぐべらばっ!(by極北神)

「衛生管理ぃぃぃぃぃぃぃ!!」


どごごごごごごっ!


トイレの後で手を洗わない発言した極北神に対してきれい好きなヤマト系異世界人の勇者(笑)の怒りが噴出した。その手から放たれる菓子の弾丸、その数・・・・・・・・・めんどくさいので計測しません。が極北神に襲い掛かる。


ずがががががががががががががががっががががががががががががががががっ!


勇者(笑)の特殊能力って突っ込み以外に使われていない気がするのはきのせいであろうか?

それはともかく、ずたぼろにされた極北神が厨房の床につぶれたのを見て


「うりぃぃぃぃぃぃ!」

と力強く片手を突き上げた勇者(笑)が叫んでいるのは何かに目覚めてしまったからなのか?


「何だろう、この状況・・・・・・・・・・・・・・」

手伝いに来ていた地元の孤児っ子が神を叩きのめすという暴挙にあきれ返るのであった。





「で、おにーちゃん。どうするの?」

暫し経って、冷静になった勇者(笑い)に質問する死霊っ子。

「うーん、困った時の神頼みかな?極光神様の注文の品ということから女神様の物に手を出されるということだろ、被害者に一言告げるのは当然だろ?」

「えっと、お菓子位とこっちが怒られない?」

「怒られるくらいで済めば御の字さ。少なくとも無茶なことにならないと思うぞ。」


ずたぼろになった極北神を荷車に載せて子供達には菓子を持たせて極光神殿へと向かう一同であった。

その姿は聖なる女神の恩寵を乞うべく道を行く敬遠なる巡礼者のようであったと伝えられている。荷車の極北神を除けば・・・・・・・・・・・・


そして極光神殿前、菓子を差し出し素直に懺悔する麺棒振るう死霊っ子と勇者(笑)にはいと優しき女神の許しが与えられ、麺棒振るう死霊っ子には


妾の菓子を守るがために振るう一撃は見事であります。その一撃は神をも沈めた事から【神討ち】を名乗ることを許しましょう。(by極光神)


との有り難いお言葉が・・・・・・・・・・・・

「おおっ!【神討ち】とは・・・・・・・・・・・」

「始めてみるぞ!」

「どこの氏族の子だ?彼の雄姿を伝えてやらねば。」

「惜しむらくは死霊の身であることだ。生者ならばいかな栄達も思いのままであろうに」

「確かに・・・・・・・・」

「あの子のお作る菓子は美味しゅうございますわ。」

「強き者は隠された技能を持つものなのだな。」

と称賛の声も・・・・・・・・・・・・・・ただし極北神殿側からは自らの神が討たれたことで少々複雑な感情も・・・・・・・・

「せめて技比べならばと言いたいのは」

「いうな、戦士長。何と言って良いのか分らぬは我も一緒だ。」


勇者(笑い)と子供達には許しが与えられたが・・・・・・・・・・・・・・・



ちょ、ちょっと、わが女神よ!なぜに怒りを滾らせているのだ?その拳に込められた七色の雷は・・・・・・・・・・うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!(by極北神)


ばりばりばりばりばりばり!!


年端も行かぬ子供達の糧を掠め取ろうとは我が連れ合いよ少々許しがたいことであるな。(by極光神)

どっちかというと汝の楽しみを取られたことに対する怒りでは(by極北神)

問答無用だ!(by極光神)


極光神の名が示す通りの万色の光が極北神に襲い掛かる。その日の空は眩しい位の雷にて彩られていたという。


「実に恐ろしきは食べ物の恨みだな。」

「神官のにーちゃん、おれ【神討ち】になったきがしないんだが。」

「どうでも良いけど、今日一日つぶれちゃったね。」

「なんか疲れた、今日はさすがに給金は払えないが皆で飯でも食いに行くか。」

「わーい!神官様ありがとう!」「ごちになります!」「ごっはっん!ごっはっん!」




酒が切れたのでこれにて。つまみ食いはしちゃいけないよ。

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