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相好しているうちに霜降国

啓蟄戦役


【狭間の国】と【啓蟄諸王国】間でおきた戦争。事の発端は【狭間の国】の国民を略奪し奴隷としていた【諸王国】に返還を要求したのだが良い返答が得られず回線となったのである。

大軍を擁し、それぞれ特徴もあり練度も高い【狭間の国】に各領主軍の私兵が主戦力の【啓蟄諸王国】側とでは力の差は歴然で一方的な蹂躙であったといわれる。


その後講和が結ばれ、奴隷が解放され幾何かの賠償を得て終わったといわれる。

その敗戦からか啓蟄諸王国は連合王国への道をたどるのである。

 「そこの小さな料理人さん。わたくしにもお代わりもらえますこと?」

 「はい、奥方様。味付けはジャムとチーズでよろしいですか?」

 「ええ、それは宜しいから、チーズと柚子胡椒でお願いできる?」

 「はい、ただいま。」


 なぜか勇者(笑)の常宿する宿に霜降王族が入れ代わり立ち代わりで屯している。警備とか大丈夫なのか?仕事はどうした仕事は!

 時折尋問者が王族を手にかけ連行しているのが見られるが、それはそれで問題ないのだろうか?不敬とか色々な面で・・・・・・・・・


「これは美味しいですわね。あら、大根かしら・・・・・・・歯ごたえがアクセントとなって・・・・・・・小さな料理人さん遊んでますわね?」

「そりゃ、おいらの個性ということで・・・・・・・・同じものばかりだと面白くないでしょうし」


小僧っ子も王族相手に遊びを入れた料理を出すとは・・・・・・・・・・・不味いものではないから良いけど。料理も仕事も遊びがあると幅が広がるからな、相手を考えないとまずいけど。この奥方は美味ならば懐深く許してくれるだろうから好とするか。


「しかし、いつになったら旅立てるんかな?」

「【菓子作る神官】よ、我ら一行の大半が二日酔いから回復しても後片付けで強制労働しているからな。」

「鳴弓さんも溜まってません?」 

「まぁ、酒は程々にしておけとか馬にまで飲ませるなとか・・・・・・・・・・うまのふつかよいのしょちなんてはじめてだぞ!逆立つ髪がもう少し自重しておれば・・・・・・・・・」

「まぁまぁ・・・・・・・・・・」

「すまなんだな、荒野の。我が兄が・・・・・・・・・・まさか酒合戦までして数日飲み続けるとは・・・・・・・」

「祭司さん、そういえば菊枕卿の屋敷はどうなったんですか・・・・・・・・・・・・?」

「どうもこうもあるか!酒の匂いがこびりついてそこにいる姉上が嫌がって王宮に逃げているし、その他諸々の臭いで・・・・・・・・・しばらく近づかんぞわしは!」


惨状らしい。臭い的には酸状だったり・・・・・・・・


塩酸だったりとか?(by処暑神)

胃酸というべきであろうな。我が癒し手達よ混合液の準備宜しく。(by療養神)


幸いなのは勇者(笑)が悪いわけではないと認められたのと一部横流しされた物資を尋問者が補填したことである。もちろん物資そのままというわけにはいかず、金銭やら細工物という形であるのだが・・・・・


かれ(の財布)に幸いあれ。(by霜降神)




離れたところにある宿の酒場では

「ぶはははははははっ!霜降の民が何ぼのものか!この戦槌を下せる者なんておらぬだろう!」

「くそぉ!動け動け我が体よ!」

「兄者!この敵は俺がとってやる!そこのデカブツ俺が相手だ!」

「まだ懲りないのがおるのだな、受けて立とう!」


やんややんや・・・・・・・・・

まだ酒合戦している。



「敵将、忘霜卿討ち取ったり!」


討ち取っていないから!飲み下しただけだから。




「・・・・・・・・・・あの馬鹿・・・・・・・・・後で絞らねばならんようだな。」

物騒なつぶやきをする霜降祭司に引きながらも

「そういえば祭司、色々突っ込み入れたいのですけど・・・・・・・とりあえず何でいろいろと王族が来ているのですか?」

「ふむ、まずは建前としてはおぬしが危険人物かどうか知りたいからじゃよ。おぬしがどのような立場かというのは判らぬとは言わせぬぞ。」

「まぁ、その辺はあからさまに監視されたり敵対視されるのは勘弁して欲しいですけどその辺はよくわかります。私自身、その辺は理解しておりますけど………」

「後はそこの荒野の民と極北の民・・・・・・どちらも戦士だからな。」

「祭司、訂正を求めるが我等荒野の民は馬を駆って平和に過ごせればよいと考えているいたって平和的な民族だ。多少の備えは必要なのはいずこも同じだろう。」

「そりゃ、そうなんだがな。啓蟄で一軍を相手に勝鬨を挙げたではないか。あれは人族連合の悪夢となっておるぞ。」

「そりゃ、奴らが軟だからだ。それに喧嘩を吹っかけてきたのは向こうだぞ。我らの子供達を返して欲しいと丁寧にお願いしたのに骸にして返すなどすれば普通温厚な我等だって怒るだろう。まぁ、戦闘らしい戦闘はした覚えはないがな。」

「そんなものか?軍を囲んでじわりじわりと切り刻んでいったと聞いておるが。」

「そりゃ、我等の伝統的な戦闘法だろう。鎧もない我らが突撃しても被害が大きくなるだろ。ほんの半日ばかり矢の雨の中を歩かせて反省を求めただけなのだがな。」

「出ようとするのを刃で押し戻しながらか?」

「それは勿論だとも、ちゃんと反省したので地に臥してごめんなさいしていたぞ皆。」



いやいやいやいや、それは全滅というもので・・・・・・・・ごめんなさいという生易しいもんでは・・・・・・・(by啓蟄神)


誰か、荒野の民に突っ込みを・・・・・・・・・・突っ込み不在の民族は他と違う感性を持ってしまっているぞ。


「まぁ、それぞれの観点ということだな。」

祭司流しやがった・・・・・・・・・

「そっちのほうも我が国に害意はないということが判って一安心じゃ。勝てぬ相手ではないが面倒事は少ない方が良いからの。」

「まぁ、国が欲しいわけじゃないですからね面倒ですし。」

「国が面倒って・・・・・・・・・・・」

「どう考えても面倒見るのが増えるわけじゃないですか、俺には死霊っ子だけでも手間なのにこれ以上増えても面倒みきれん。」


「ぶー、ぶー!厄介ごと扱いしないでよ!」

「むしろこっちがめんどうみてるじゃない。」

「あたちたちがいないとまちもあんぜんにあるけないのになにいっているの?」


死霊っ子達の反論が来ているけどそこはそこで笑い話。

「まぁ、神官殿の生活能力は兎も角、荒野の民としても兄弟分を訪ねた帰り道であるし、極北の連中は綿羊国に商談した帰りだそうな。どっちも、土地土地の美味だの酒には興味があるがこの国が欲しいとは思わない。我等としてもこの国はごちゃごちゃ多すぎて馬が走らせられない。」

荒野の鳴弓もこの国に興味がないことを明言する。その理由が木々だの町が多くて馬を走らせる場所がないことなんだというのは彼等らしい観点であろう。

「まぁ、山国だしの。平原はないだろうって・・・・・・・・勇者を旗印に戦争が起こされた日には戦費負担が・・・・・・・貧乏国だから出したくない。」

「結局はそこだねぇ・・・・・・・聖徒も同意見だし」

「あそこは産業ないからのぅ・・・・・巡礼が落す金で成り立っているというか・・・・」

「お主等、しみじみと戦争は金と言い切って愚痴るなよ。」

「荒野の金は大事だぞ。」



宿の中は政談という名の馬鹿話であった。


「あら、このお肉もおいしいですわね。後でうちの料理人に作り方教えてくださる?」

菊枕夫人は普通に食べ続けていた。

健啖家なこって。




数日後霜降王宮


「奥様・・・・・・・・・・・もう少し引っ込めませんか?」

「ふっ!ちょっときついですわね。」

「釦がはまりませんが・・・・・・・・」


それなりに食べれば太りますな。菊枕卿夫人と同等の光景がそこかしこで見られたという。


まぁ、あれだけ美味を平らげていればな。(by厨房神)


タイトルを変換するときに挿肛するのは霜降国などと某女神様向けのタイトルを入れてしまいそうになったのは泣ける話である。窓8恐るべし。

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