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かれーかれーかれー

南方


人族連合の南側に位置する南大陸とその近辺の当初部分からなる地域名称。人族連合がある【人族大陸】(この名称は人族連合が大半を統べ、人族以外の種族は【狭間の国】以外に見受けられないことに由来する)より広大な面積を有しているが、内陸部は荒涼とした砂礫地帯で住民は沿岸部か河川の側に集中している。

気候は北部は一年中暑苦しく、時折の雨が涼をもたらすくらいで人族連合の者には酷な気候である。中央部は雨季と乾季が分かれており雨と共に移動する遊牧民や隊商の者以外に居住する者は殆どいない。東西沿岸部に南部は人族連合に近い気候をしているが、地域差が激しい為に一概に説明は難しい。

主な人種は人族系三割、獣人系三割、蜥蜴人、鳥人系各一割、その他二割(魚人、蛇人、竜族、知性ある獣等々)、種族間対立は人族獣人の間では多く見られるがその他の種族では居住地域の差が激しいので縄張りさえ保たれていれば喧嘩せずといった者が多い。大多数を占める人族、獣人族も【部族連合】に所属する国家、部族が大半で諍いがあれば【部族連合】や【神殿】、【商業連合】の仲裁を受ける羽目になる。


大半の民が自給自足に近い生活で近隣の部族と足りないものを融通しあって生計を立てている。余剰産物とか外貨獲得作物等は【商業連合】の手を借りて売りに出し、生活水準は高く働くことが出来れば十分に生活が成り立つのである。(元々が大家族的な部族国家が中心なので税率が低く、その税も生活環境の整備に使われる為。また族長等の特権階級も多少の贅沢はするが、彼等の役割が群れを守り導く事なのでそれを怠れば直ぐにその地位を追われる事も関係する。)


主な輸出物資は香辛料に塩、南方産の毛皮や布織物も人気である。逆に輸入する物は刀剣等武器類、各種酒類、乾酪(チーズ)等がある。


統治形態は部族国家や都市国家単位でまとまっており大国は皆無。其々に統治する血筋がありが人族連合における貴族階級というよりも緩い階級性が敷かれている所が多い。商業都市などでは【商業連合】が直接統治するところもあるし、聖地の類では【神殿】が支配しているところがある。この乱立する小国家群を纏めるものとして【部族連合】という上位統治組織があり利益衝突を調整している。

意外に思われるが奴隷制は殆ど皆無。理由を挙げるならば種族が違えば生活様式や必要とされるものが違い手間の割には効果が薄いのとその奴隷と同族の者が見つけると力づくでも奪い返そうと騒動が多々起きたからである。(人族系はそれほどでもないが獣人系の少数民族や竜族、知恵ある獣などが特に同族擁護意識が強い。)





狭間の国 王都孤児院私塾の地政学講義より

北方の人族連合のお偉いさんとの縁故が作れて更には神々の仲立ちで儲け話を手に入れた南方大商人(肩書き:南方商業連合の人族連合西方国家群支部商館管理人)はホクホク顔で勇者(笑)を抱きしめ


「友と呼ばせてくれ!【菓子作る神官】殿。貴方のお陰で色々儲け話が拾えた。」

脂ギッシュな抱擁に目を白黒させる勇者(笑)だが形ばかりに手を背に回し応じる。

「まぁまぁ、儲け話で友というのはどうかと思うがお互いに益があって良かった良かった。」

「ふむ、そっちにはどのような利益があるのかね?聞かせてもらって宜しいかな?」

「まずはそこの料理人の件で手打ちが済んだ事。一応商業連合所属の者を捕まえたとなれば外交問題でしょう。」

「ワタシジュウヨウジンブツ?シタパリョウリニンヨ。」

「ふむ、いきなり捕まえられたとなれば当方の面子もあるな、それから。」

「人族連合側にとって大麻とかの存在が明らかになったことでしょうか。南方では日常的に使われて危険がない用法が確立されておるのでしょうが、免疫がないこっちでは水際で防がないと国家存亡の危機ですからね。丁度、門衛卿と聖徒の人日卿に上巳卿が在籍している所でこの話題が挙がったとなれば彼等も対策を上申せねばならないですし、この件で問題あるというのも大商人さんが方々に触れ回るでしょう?真っ当な商人達が法律を破ってまでの商売をしないでしょうし。」

「そこは甘いな神官殿、商人は金になれば法くらい破ると思うぞ。」

「それはまた良い口実で、上巳卿、貴方の国で違法物資を持った商人はどうします?」

「勇者(笑)、そりゃ財産没収の上で物にも拠るだろうが強制労働とかだろうな。」

「我が国でも大体その辺で落ち着くだろう。出来れば大口の商人でお願いしたいですな、財産没収となれば国庫が潤う。」

「お二方!それでは強盗と一緒でしょう!」

「いやいや、我等は国家という背後と法と言う根拠に基づいて管理しているだけに過ぎませんが何か?」

「まぁまぁ、大商人さん。とりあえず問題ありそうな物資を前もって持ち込まないように気をつければよいだけじゃないですか。それに商売敵の荷物にそれを忍び込ませて・・・・・・・・」

「神官殿!」

勇者(笑)の悪い話に思わず怒鳴ってしまう大商人である。


「えー、忍び込ませなくてもその情報を得たならば通報して足止めとか・・・・・・・・・・・拘留されるだけでも時間と鮮度が命の隊商に打撃与えられるじゃない。」

「逆にやられたら嫌だから聞かなかったことにしておきます。」


「アノワカモノシンカンサマトイウノガシンリラレナイネー。ドコノアクトウ?」

「料理人のおじちゃん、おにーちゃんは悪い事知っているけどやってないよ。」

「ヨクアルノミモノデクニツブストカアブナイネ。アトカネハラエ。」

本当本当、あれ神々を菓子(物理)で虐めているのよ。(by文芸神)

「それ、女神様のじごーじとくだとおもうな。場所構わず変な話するからおにーちゃん怒るんだし。」

それにしても神に対してやることではないわね。(by芸術神)

「アレハヒドカタネー、ヒトノヤルコトジャナイネー」

俺も菓子の犠牲になったしな。(by盗賊神)

「それはつまみ食いするからでしょう。」


周り五月蝿い!

更に勇者(笑)達の会話が続く。

「その辺は表面的なものだし多分そのうちに出てくる問題ではあっただろうが他にも隠してあることがあるだろう?」

「他にねぇ・・・・・そりゃ、香辛料の存在が!カレー粉!カレー!これで俺はこの世界で勝てる!」

「なんじゃそりゃ!」

「いやぁ、ここに飛ばされてから料理が単調で単調で・・・・・・・・・塩は何とかなるにしても砂糖とか香辛料とか・・・・・・・・・・・味噌と醤油は極東から手に入るけどカレー粉がないと・・・・・・・・」

「おいっ!神官殿、王との会食も物足りなかったというのか?聖徒の食事が不味いのは衆人認めることであるが・・・・・・・・・・」

「男爵、聖徒の食事が不味いですと?それは聞き捨てなりませんですな。」

「ナンポウリョウリハセカイイチー!」

「いえ、美味しかったですよ。手長蝦の香草焼とか・・・・・・ただ馴染みの味が無性に欲しくて・・・・・・・・・」

「ふむ、聖徒で何ヶ月も過ごしておれば体が美味を求めるのは致し方あるまい。粗末な雑穀を湯がいただけの食事に塩と骨のスープ。我が国の外交官が聖徒に向かうのを嫌がっているのは・・・・・・・・」

「命繋ぐ糧に文句つけるのか?」

「同じ糧ならば美味しく食べたほうが良いだろうが。」


聖徒と西方が喧嘩しているけど気にしたら駄目だろう。食べ物の話題だし・・・・・・・・


「大商人との出会いも我等人族連合としては有益でしたけどね。」

「ほぅ、光の神官殿は私に価値を見出すのですか?」

「大商人というよりもその背後の商業連合なんですけど。そこの【菓子作る神官】こと勇者(笑)が異世界人であることは把握しているのでしょう。南方でその動きを危惧しているのは把握しておりますよ。」

「一部の暴走であるのは否定しないが同調する動きも出てこないとも限らないからな。こっちで戦争が起きれば南方も身を守らざる得ないだろう?」

「聖騎士様も私がその情報を得ている前提で話しておりますけど、私は一介の商人ですよ。」

「商人ならば情報の価値も弁えているだろうし、勇者(笑)の人品と周りを把握して益を得るための行動をとるだろう。」

「ふむ、正論ですな。だけど私が南方に報告しないという事もありえますでしょう。一応依頼は着ておりますけどね。」

「で報告云々はおいといて、目利き大商人から見て彼はどうかね?」

「甘いですね。情報をダダ流し、我等の商機を与えているのですから。戦争する気はないのは一目見てわかったし戦いに向いているようにも見えないな。」

「どうせ俺は商才がないから出来る人に丸投げして出回るようにしてもらえると嬉しいね。今のところ目的地が決められているし商売する暇もない、商売なんていうのもさせてもらえる状況でもないしね。」


別に神職の商売は禁止されていないが気がついていないだけである。そんな暇がないのは事実だが。

勇者(笑)の言に暫し考えてみて。

「報告するとしても『人族連合側の主流は戦争の意思なし、勇者として呼ばれた異世界人も面倒くさがっている。』くらいだろうな。それ以上の情報は金を取って・・・・・・・・・」

「友達を売るのかよ。」

「売れるならば家族も売るのが商人だろう。勿論友人だから君の利益にもなるようにするけど。」

「ぶっ!仲良く願いたいですな。」

「勿論だとも友よ。実際利益は上げてないが商機を呉れる君を無碍にする必要が無いだろう。それをしたら後ろの貴族様たちが五月蝿そうだしな。」

「賢明です。私も敵対したいと思いませんよ、無力な異世界人だし。」


大商人が勇者(笑)を抱きしめにかかる。二度目ともなれば慣れて応じる勇者(笑)。

スラブ系の挨拶でなくてよかったな。


「ウチノダンナトアウナンテヤッパリエゲツナイワカモノダッタ。コワコワ。アト、カネハラエ。」

「先日の料理代か?はいよ、銀貨二枚もあればいいか?次は大麻ラッシーは止めとけよ。」

「マイドアリー、マタノリヨウマテルヨ。」

「料理人・・・・・・・・・私に恥をかかせるか?」


横から茶々を入れて尚且つ代金をせしめる料理人ににらみを利かせる大商人。彼の未来はどっちだ?

「エッ!ツンダ?」

詰んでます。あと地の文に(略



そうして、勇者(笑)と南方の交渉とも言うのかよくわからない宴席は終わるのであった。


その後ろでは

「西方はこってりしすぎているからでっぷりしているのだ!もう少し粗食の美というものを・・・・・・」

「ふっ!粗末なものを美化するよりも美味しいものを・・・・・・・・・・」

聖徒対西方の馬鹿な争いが・・・・・・・・・

さてと、昼飯昼飯

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