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乳の麺麭の行方

騎士


元々は豪族・諸侯に従う戦士団が元となっている。豪族・諸侯の支配下で戦士階級として発展し幾つかの特権とともに忠誠と戦闘が義務付けられていく。

豪族・諸侯から土地の所有権や年俸を受け取り、治安維持活動や戦闘に従事する。

勿論、この忠義はある種の契約に基づいているものと考えられ主たる者に器量がないと判断された場合は忠誠の対象を変えたり、自ら独立するということも度々あったといわれる。また、騎士の中には聖王家に自らを売り込み諸侯として成り上がった者もいるという。その系譜は西岸騎士団領等に多くみられる。


魔王勇者時代には拡大する戦士団の中心として士官的な役割を担っていくこととなる。この事から騎士達は豪族・貴族の家臣団として認知され騎士身分が確立するのである。


その後は諸侯・豪族の家臣団の中核をなし文武を問わず重用されていくのである。この文官転向から騎士身分の官僚化が進み、騎士身分は下級貴族もしくは有力地主としての意味合いに変わっていくのである。


現在、騎士と言えば爵位としての騎士爵位(男爵より下とされる。準男爵・士爵・士分・一代爵等地域により呼び名や位置づけが変わる)、軍事的な意味合いでの騎士(騎士団所属の正規兵・貴族出身の兵等も慣習的に呼ぶこともあるが通常前者が主である。)、称号としての騎士(功績を挙げた者に対して名乗りを許可する。通常は騎士爵や士分の身分と共に与えられることが多い。)が挙げられる。

どの場合においても貴族よりは下ではあるが平民よりは上という扱いを受ける。


なお、自称騎士は退役・出奔した元騎士の他にも騎士を詐称する者もあるので注意の必要がある。


乳の麺麭を大量に買い込む羽目となった勇者(笑)。

宿でもこの地の名物である乳の麺麭を存分にふるまわれる中、何買いこんでいるのさという目で宿の者に見られたのは少々つらいことである。


「黒髪の神官様、わざわざ外で購われなくとも当宿で麺麭なぞ幾らでも用意できますものを・・・・・・・」

「いやぁ、ちょっとこの子達を見せたら吃驚させてしまって詫び代わりに買う羽目になったのさ。」


ふよふよと漂う死霊っ子達を見て宿のおばちゃんはさもありなんという顔をして嘆息する。

巡礼や隊商達はそれぞれの懐具合に合わせて別の宿に泊っている。ちなみにこの宿はこの街でも高級とされている宿である。

同行の使節団の貴族達も


「勇者(笑)殿、流石に死霊っ子達を連れ歩くのは兎も角、いきなり姿を現すとかは問題でありますぞ。そもそも死霊が普通昼間から街中で出てくること自体が非常識でしょうが!」

「死霊っ子達も出るなら出る出ないなら出ないで突然出るとか愚民共を驚かすようなことをするでない!」

「下らない悪ふざけしているのなら冥界にさっさと行け。」


「いやぁ、つい出来心で。」

「勇者(笑)がやったんかい!」

「いい年して何を考えているんだ!心臓の弱いお年寄りとか令嬢の類がいたらぽっくりいってしまうぞ。ということで後で貸してくれ、うちの義母がうるさくてかなわん!」

「贈り物中に仕込ませておいで脅かすのも悪くないな。穀雨公の贈り物に仕込ませれば老齢の公のことだ・・・・・・あとは甥の牡丹華卿に・・・・・・・・」

「お前等の考え方のほうが物騒だ!!何が嫁さんの母親だ!離婚して新しい嫁さんもらえばよいだろうが!それに暗殺だったら死霊っ子で脅かすよりも贈物の中に精力剤と若い娘をつけて腹上死狙いとか聖女の綴ったBL本(穀雨公×浮草卿)でも送ったらよいじゃないか!」

「お主の方が最低だろう。離婚したら入り婿だから路頭に迷うし、改めて結婚なんてしてみろまた義母が増えるだけじゃないか!一人しか妻がいない利点というのは義母が一人しかいないことなんだぞ!」

「そうだ!精力剤は兎も角、BL本はいくらなんでもひどすぎるだろう。穀雨公どころか浮草卿も憤死してしまうじゃないか!流石にそんな人の尊厳を損なうようなことをしてたまるか!でも、精力剤はよい案だな。普通に精力剤送るか。」

「だめですよ人日騎士爵!そこは精力剤に少量毒を混ぜて徐々に体を弱らせるとかしないと!」

「おおっ!流石は異世界人!えげつない事には知恵が回る!」

「あとは聖女の菓子を下賜されたからとお裾分けで・・・・・・・・」

「それをすれば皆で食べることになって無差別毒殺にならんか?」

「勇者(笑)殿も人日騎士爵も物騒な事を言わないように!通報されてしまうでしょうが!」

「軽い冗談なのに・・・・・・・・・・・」

「異世界人は冗談で人を殺す話をするのですか!」

「上巳騎士爵。義母を害そうとする貴殿には言われたくないぞ。」




「・・・・・・・・・せいきしさまぁ、この場合異世界人であるおにーちゃんと貴族様達のどっちが性質悪いのかなぁ?」

「ふむ、その質問をされても吾輩には答えられないぞ。神官殿に聞きなさい。」

「しんかんさまぁ?」

「どっちも性悪だな。提案者に知恵袋・・・・・・・・・・あとは手足があれば・・・・・って、神に仕える私がそんな物騒なことを考えてはだめだ!卿等!妙な事を考えて立案しているんじゃない!」


神官に叱られる貴族達であった。ちなみに神につかえているからって物騒なことを考えたり実行してはいけないとは神様たちは言ってません。


「しんかんさまぁ?勇者として呼ばれたのに悪人よりな思考なんだけど、どんな基準で呼ばれたんですかぁ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・それは私にではなく第三伯爵にでも聞いてくれ。」





そのやり取りを聞いていた宿の者は聞かなかったことにした。


明くる日。


勇者(笑)は昨日買った乳の麺麭を抱え、更には宿の厨房と窯を借りて焼き菓子をこさえて小僧っ子を供連に町の【眠りの園】へと向かうのである。

そのあとに続くのは神官に聖騎士、貴族達は町の領主の元に挨拶回りに向かうのである。

勇者(笑)の件で根回ししておかないと・・・・・・・・・・・異世界人で死霊連れ、しかも騒動を起こしているから笑い話で済むうちに対処するのである。間違っても死霊を以て町を混乱させようとか害しようなんて思われたら戦争勃発である。面倒である。勇者として呼ばれたといっても信用されないだろう、子供を死霊としてひきつれているなんて・・・・・・・・・・・勇者として認められたらられたで面倒くさいのであるが。

二人の騎士爵は通常の挨拶回り代りに領主館へと歩むのであった。



「ところで神官さんに聖騎士さんどうしてついてくるんだい?」

「まずは勇者(笑)、君は一人にしておくと騒動を起こしかねない。属国とはいえ他国なんだから面倒事は勘弁してほしいのだよ。ただでさえ、挟間の国との相対に胃が痛くなっているんだ。」

と聖騎士の言。

「私としては死霊達を慰撫するところを見てみたいだけなんだけど。聖女様のアレは酷かった。あれは脅迫とか脅しとかというものではない。あんな方法だと討伐しましたとかいう方がまだましに思える。」


爆散した死霊のことを思い出したのだろう苦い顔をする神官。あの菓子は本当に人の子が生み出したものかと地の文である私も震撼したね。神官も震撼、心肝冷やす恐ろしい光景。

「えっと、地の文。駄洒落はいいから。」

神官、地の文に(略




途中で酒の樽も買い込み、さらに食べ物を購入して街中であった巡礼達をお供についてきて・・・・・・・・・・



結構な大人数で【眠りの園】へとむかう。

途中運びきれなくなった荷物のために馬車を用意して・・・・・・・・月毛の馬車馬は相も変わらず雌馬達と・・・・・・・・・・・達?


馬なのにハーレムだと!

神官さん(独身童貞)が悔しさに歯をキリキリさせているが聖騎士と勇者(笑)は馬相手に何嫉妬しているのだろうという目で見る。


死霊っ子達も

「おうまさんかいしょもちー」「もてもてだね」

と普通の反応。


巡礼達も

「はははっ、放牧場の管理人が頭抱えているのが見えるようだ。」

「一つの群れの長だな。」

「うわ、またまたがって!おさかん。」


ぶひひひぃぃぃん!


何がお盛んなのかは別に記さない。わからない子はお父さんかお母さんに聞いてみようね。


たぶん怒られるから。





さてと、酒が切れたのでこれにてw

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