聖女始末
仮名
本名は魂に刻まれた名前というならば、仮名は衣服のように使い分ける名前といえよう。
元々は本名を用いた呪い等を防ぐ意味合いで使われていたのだが、そのまま判りやすい呼ばれ方をするので普及する。下手したら自分の本名を知らないものもいるのかもしれない。
他には、渾名・通名等とも呼ばれる。
本当にこの世界の設定であり、作者が面倒くさがっているわけではない。
勇者(笑)の名前は時が来れば相応しいものに落ち着くだろうと節制神が請け負う。
だからといって(笑)はないなと思う。太ったら【微笑みデブ】とでも命名されるのであろうか?
「地の文さん、流石にそれはないよ。」
失礼しました、でも地の文への突っ込みは無しで。
所謂勇者・・・・・・・・・と名付けたら 【いわゆる】なのか【しょせん】なのか・・・・・・・
還れぬ者・・・・・・・・・・は柄になく、放浪者は定住しているし・・・・・・・・・
菓子窯の君・・・・・・・・これが?
「寧ろ突っ込んで欲しくてやってる?」
あまり構うとこやつが図に乗るのあろう、今回の地の文は演芸神系の影響を受けているようだ。(by節制神)
「判った。地の文をチェンジで!」
それはないでしょう!
そんなことしている間にいつの間にか復活した文芸神と芸術神、そして聖女が勇者(笑)の男気溢れる蒐集物を読み漁っている。
ほうほう、男性向けのものもこれはこれでそそるわね、物語としても面白いし・・・・・・・・・(by文芸神)
絵の技法は独特ね、写実とは違う技法は異世界同人作家がよく使っている技法だけどここにもその影響があるのね。(by芸術神)
「これは!まぁ!こんな事も・・・・・・・・・・はしたないですわ。けがらわしいですわ。」
そう言いながら耳まで赤くして食い入るように読みふける聖女。
見た目はそこそこいいのにとても残念である。残念聖女とでも命名するべきか・・・・・・・・・・
「こいつ等絶対生まれる世界を間違えている気がする。河川敷に屯する中学生かい!」
「勇者(笑)殿、この件はくれぐれも内密に・・・・・・・・・」
あまりの惨状に議長も口止めをしてしまう。勇者(笑)も身内がこれだと知られたくないなと思う気持ちに同情して軽く頷く。
ふんふん、だの 、まぁまぁ・・・・・・だの
興奮している聖女。お前の聖女だろ何とかしろ、と聖徒王国担当地方神様とか光明神様とかに言いたい。強く言いたい。
すまん。(by聖徒王国担当地方神)
・・・・・・・・・・・・・・(by光明神)
光明神様心中お察しします。普通堂々と見るものではない。そして、其処の兵士諸君。君達もチラ見しているのはわかっているのだよ。なんと言うか・・・・・・・・・色々間違っています。
「異世界だから価値観が違うのは判っていたつもりだけど・・・・・・・・・」
おっ!だの あっ!だの といって興奮しながら読みふける面々を見て勇者(笑)は諦観したように見ている。いえいえ、勇者(笑)さん、彼等の在り方を異世界だからと一括りにしないでください。お願いします。
「勇者(笑)殿、少しばかりお見苦しい部分をお見せするかと思いますので内密にくれぐれも内密にお願いいたします。」
議長が米神を抑えながら、毎日丁寧に整えられているだろう銀髪を膨らませて怒号を発する。
「聖女様!何をしているのですか!異世界からの客人を破門するだのと脅した挙句に逆襲されて怯えるわ、客人の荷物を漁って春画鑑賞ですか!貴女は聖女としての自覚というものがおありなのですか!って、言うか人として・・・・・・・・・・・・」
クドクドと説教をかます議長。何故か正座で聞いている聖女。そのすきに本を抱えて立去ろうとしている文芸神に芸術神。駄目神達に対しては投擲された菓子が襲い掛かる。所で勇者(笑)さん、貴方どれだけ菓子を所持しているのですか?
後生だから、後生だから・・・・・・・・その本譲って!(by芸術神)
代金は払うから・・・・・・・異世界ものって、嵌るんだよねぇ・・・・・(by文芸神)
これで家にあった漫画だの書籍だの持ち込んだ日にはどうなるのだろうか?
異世界がアキハバラとかニホンバシと化してしまうのか?
それともこの神様達が読みふけって引き篭もりと化してしまうのか・・・・・・・・・・・・
「後者だったら喜んで祝杯挙げるのだけど。」
勇者(笑)さん、重ね重ね言いますが地の文に(略)
略された!それは酷い・・・・・・・・・・・
「まぁまぁ、お茶でも飲んで・・・・・・・・・・・」
ぐびり、ふぅ・・・・・って、何で勇者(笑)と掛け合いをしているんだ!
地の文自重しろよ。(by節制神)
エロ本片手に懇願している神々を見て困ったように節制神を見る勇者(笑)、節制神もあきれ返って答えを出せない。
勇者(笑)よ、この馬鹿神共を絞るので今回はこれで終了としよう。後で詫びに向かうので許して欲しい・・・・・・・・・・(by節制神)
我も還るとしよう、優しき若者よ。生贄になった者達の行く末は我に任せるが良い。(by冥界神)
神々も馬鹿神たちの耳を引っ張りながら去っていく。其処に残されたのは散乱したエロ本。
ある意味羞恥プレーである。
神殿兵達も拾うのを手伝ってくれるが興味津々である。男である。
今度貸してくれよと言う声もあるが、それはそれ。男同士で通じるものがあるのだろう。
聖女はまだ議長に説教されている。
暫くかかりそうだ・・・・・・・・・・・・・・
勇者(笑)は空気と課していた研究者に声をかけると帰途に着く。
所で今更だと思うのだが、分析はどうしたのだ?
知らなくても困る事は多分ないのだろうし・・・・・・・・・・・・・・
因みに彼等が分析忘れた事に気がついたのは城についた後。分析をやり直すかと研究者が言いたげなのだがこの騒動を繰り返すとなると・・・・・・・・・・・・・めんどくさいなと勇者(笑)は思っている。
後日、神殿協会から金貨と神官章が送られ勇者(笑)が神殿協会の神官待遇で迎えられるのである。
身内に取り込んで口を封じようとしているのが見え見えである。
「此処で神官(笑)とか言うなよ!絶対だぞ!」
其れって何の前振り?
因みに聖女様は騒動の責任を取って謹慎しながら写本三昧の日々を送らされています。
「ふふふっ!聖典の解釈をこうすれば・・・・・・・・・・・・ いいわねいいわね、この展開。」
懲りていないようです。
それ以前に聖典でパロディー作るなよ!
眠れぬ夜についつい綴ってしまった。これから仕事なのに・・・・・・・・・・・




