手打ち
神々
その由来は様々である。この世界に流れ着いた異世界の神々、この世界の自然事象が神格を得たもの・・・・・・・・・・・世界を作り上げた者。
土着の神と来訪してきた神とに分類される。
民族・種族の守護、職業・行為の概念が神格を得た者、自然・事物の意思・・・・・・・・
守護神、職業神、自然神とも分類される。
尤も、これらの分類が複雑に絡み合い一つの神格が多面性に帯びることがある。
例を挙げるとするならば、森林神が挙げられるだろ。
彼の神格の来歴は他世界からの移住者であるのだがこの世界の森林や其処に住まうもの全ての畏敬の念を得て森林を今の形にしたという。
これだけでも来訪神、と創世神の両面を持っている。
森林と言う自然概念を受け持つ自然神としての一面を持ちながら、樹人・獣人種族の祖として祖神・民族神の一面も持ち、さらには森林に働く者達の信仰を集める職業神としての面もある。
お陰でそれぞれの神の来歴や名称をまとめる神殿協会の神学部の学者達は苦労するのである。
神々とは神秘の存在としておくのが良いのだと、大多数の認識である。
ぷすぷすぷすぷす・・・・・・・・・・・
程よく香ばしい焦げた臭いを放ちながら倒れ付している、聖女一行・文芸神・芸術神、勇者(笑)。
そこで逸早く復活し立ち上がったのは芸術神である。
節制神の分際で自制しない一撃じゃないの。でも、この倒れ付している勇者(笑)は中々そそる題材だわね、お尻を突き出して倒れている様なんてまるで・・・・・・・・・・・・・・(by芸術神)
何処から取り出したのか紙と画板で勇者(笑)のスケッチを取る芸術神。
何処から取り出したのかは謎である。
地の文、神には秘密が付き物なのよ。(by芸術神)
そうですか・・・・・・・・・・
今回の地の文は突っ込みを放棄した。
自らも焦げながら焦げた勇者(笑)を写生している芸術神に唖然とする場の一同。
怒号を発した神殿協会議長も敬愛する神の奇行に言葉を発せない。
そうしているうちに息を吹き返す勇者(笑)。何気に彼も耐久力は高そうだ。
勇者(笑)をガン見して一心不乱にスケッチを取っている芸術神を見てなにを描いているのか覗き込む・・・・・・・・・・・・・・・
勇者(笑)沈黙中・・・・・・・・・・・・
ねぇねぇ、勇者(笑)、立ち上がらないで寝そべってくれない?(by芸術神)
「あのさぁ、女神様?人を題材に何を描いてくれているのかな?」
勇者(笑)の顔が無表情になり目からハイライトが消えていく。
無表情ながら口角が上がって笑みを浮かべているのはとても怖い、両手には握りこまれた軍用クッキー(激固)。
勇者(笑)はクッキーを女神の米神に押し当てると万力の如くにぐりぐりとする。
いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいた!!!!(by芸術神)
「ねぇ、女神様何を描いたいらっしゃるのですか?人を題材にしてさ・・・・・・・・・」
勇者(笑)は芸術神を締め上げ持ち上げている。画板は落ち描かれていたものが露になる。
其処に描かれていたのは・・・・・・・・・・・・
半裸?に剥かれた勇者(笑)がしりを持ち上げた状態で力尽きている図である。
菊のご門はご丁寧にも濡れている・・・・・・・・・・・・
勇者(笑)を題材に此処までかかれれば本人は怒るだろう。
其処に群がる腐女子共。何時の間に復活していたんだ?
「これは事後の・・・・・・・・・・」
年甲斐にもなく頬を赤らめて問いかける老女に
「お相手は誰なのかしら?」
「聖女様、厨房の見習小僧っ子でございましょう。」
聖女主従のろくでもない推測。
キタキタキタキターー!!文字が降りて・・・・・・ふべらばぁつ!!(by文芸神)
芸術神の米神を放り投げてクッキーを投げつける勇者(笑)、それが文芸神の額に吸い込まれるが如くに当たる。
ぐわつん!
と痛そうな音を立てて文芸神が崩れ落ちる。米神を解放された芸術神は頭を抱えてうずくまっている。
ちょ、ちょっと!投擲でツッコミするならフォークが・・・・・・・・・ぶらばぁ!(by文芸神)
そうよそうよ!クッキーでだなんてげぼわぁ!(by芸術神)
立て続けに投擲されるクッキーに沈黙する女神達。お前等何しに顕現したのだと突っ込みたくなるのだが・・・・・・・・・・
「何故に日本のサブカルチャーに詳しいのかは置いとくとして、フォークが聞くとなるとお前等邪神か?」
ぐわぁん!
(文芸神&芸術神沈黙)
止めにクッキーの一撃を受け沈黙した女神達を放置してハイライトの消えた目で聖女主従を睨む勇者(笑)。
「ひぃっ!」
引きつった表情を見せる聖女に
「いやぁ、何怯えているのですか?貴女が破門するだの輪姦するだの言っているから抵抗しているだけですよ。」
「ちょ、勇者(笑)。私達に手を出すということはどういうことか判っていらっしゃるの?神殿協会と聖徒王国・・・・・・・・・ひいては人族全てを敵に回す事・・・・・・・・・ひゃっ!」
勇者(笑)が軽く投げたクッキーが公爵令嬢の頬を掠めて髪を数本引きちぎりながら後ろにある建物に突き刺さる。
本当にクッキーか?老女は半ば失神しかけている。
神殿兵達も神々を沈黙させるクッキーの威力に攻めあぐねている、これがただの乱心者ならば一人が攻撃を受けている間に取り押さえることが出来るのだがクッキーの威力。
まさか、この場で勇者(笑)の能力が暴走するなんて・・・・・・・・その原因がBL趣味なんて・・・・・・・・・・
嫌だ、嫌過ぎる!
勇者(笑)を止めなくてはならないのだろうが心情的には馬鹿馬鹿しくて付き合いきれん。
聖女に付くべき理由が見えない。
そんな心情がつい言葉になって出てくる。
「あー、勇者(笑)殿聖女様潰さないでくださいね。まだ仕事がたっぷり残って滞りますから。」
「そっちっ!」
思わず声をかけた兵士に突っ込みを入れてしまう聖女。
兵士の声に気勢をそがれた勇者(笑)はクッキーを齧り咀嚼する。
「兵隊さん、嫌だなぁ・・・・・俺が女性に対して乱暴するわけないじゃないですか。」
「でも、怯えてるぞ。」
「少しお話をするだけですから。後のお仕事には響かないようにしますよ、手足の一つくらいだったらいいよね。一応女性だから顔は避けておきますし。」
お話って物理属性じゃないと思うぞ。(by聖徒王国担当地方神)
って、言うか潰れた文芸神と芸術神どうするんだ?(by森林神)
この顛末捏造した史実を記録してよいか?(by記録神)
なんか神々がぼそぼそと好き勝手言っているが、人の子たちには聞こえない。
さてどうしたものか?
「勇者(笑)殿、ひとまずは話し合いについてもらえませぬか?」
議長が提案をする。
ふむ、この場は自制するがよい勇者(笑)よ。我節制神が汝の話を聞こう・・・・・・・それ以前に神域側の話も聞いてもらいたい。(by節制神)
此処で勇者(笑)の暴投は収まった。
甘い匂いが漂っている中、怯えている聖女主従・伸びている女神達・焦げかけている勇者(笑)に信仰心と良識の危機に陥っている兵隊達に議長、どう納めたものかと頭を抱える神々がいるのであった。
にじふぁんがなくなってから此処も勢いがなくなった気がする。
時代の流れとは言え寂しいものだ。
さて、数多の二次創作を悼み酒でも飲もう。




