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その4

主人公はクルブス族設定。話が理解できない方、コメでお願いします。


丁度この頃、二つの国が大きく動き出そうとしていたーーー。そして、恐ろしい運命の日まで刻一刻と迫っている。


クルブス族王城にて。たった今、まさにこの国の時期王王子とその家来との内密会議が行われていた。どうやらこの族の未来を決める大事な会議になるとみられる。少し様子を見てみようか。



「もうこの状態では、確実にアルダース族に全土を乗っ取られてしまうであろう。そんな事、させる訳には絶対にいかん。その前に我々も早く何か先手を打っとかなければならないであろうと思うのだが。」


「し……、しかし。よく考えてみてください、今の我々がどうにか出来る相手なのでしょうか……?私はこのまま大人しく今のまま身を置くのが賢い選択かと思われま……ーー」


「おぬしは……私に…、私に負けを認めろ、そういいたいのであろうか?」


「い、いえ、そのようなつもりはございません、でも……しかし」


「大丈夫だ。勿論、私にも作はいくらでもがあるのだ。我々は言いなりになる訳には行かない。必ずや、私達の手で栄光を手に入れるのだ。」


『ゴーーン…、ゴーーン…』


「っと……もう時間のようだな……。…お前を全て信用して話したが、くれぐれもこの件は内密にするのだぞ。喋ったら…」


「ははっ。必ずや、そのようなことはいたしませぬ。」


そういって家来はそこから立ち去った。


因みに、クルブス族は「魔法」の力が偉大とされている種族で彼らは体に「魔法」自体を持っているのだ。




◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 


一方…此方こちらでもたった今、クルブス族の敵で在るアルダース族の会議が行われていた。


「おぬしらは分かっていると思うのじゃが、今のわしらがクルブス族を攻める拮抗なチャンスであろう。」


「確かにそうで有ろう。クルブス族の王が死に絶え、軟弱な王子が政権を立てておる。じゃがな、よく考えてもみろ。わしらはクルブス族が居なくては、この国が誇っている武器の量も衰える。それに間違いは無いであろう?」


クルブス族が「魔力」を体内に持っているのとは違い、アルダース族は体内自体に魔法は持っていないのだ。しかし、技術的にはアルダース族の方が進んでいる。それでもクルブス族の魔力無くしてはアルダース族の強さは無い。



つまり、アルダース族の軍事力、技術は全てクルブス族のおかげなのだ。両種族は仲良くやっていけば良いのに、対立している。



「…ははっ、私達がクルブス族を…乗っ取ればよい話じゃろう?…問題は有るか?」


両国は昔、仲良く助け合っていた。どちらも同じエルフの様な種族。しかし肌の色、瞳の色、声の違いは差別へと変わり、二つの種族が分かれてしまうきっかけとなったのだ。


「も…勿論問題ありません。」


この種族は絶対王政が当たり前となり、王に逆らうものならば死刑とされる為に誰も逆らわない、いや、逆らえないのだ。


こうして、2つの種族の卑劣ひれつは深まりつつあることを、主人公マリア達はまだ知らない。



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