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1話 人魚姫の思い出(回想) ★

      挿絵(By みてみん)

       表紙イラスト:其田乃様(TwitterID:@sonotanote)



【第2章 『友達』返上、まずは告白してみます。】スタートです。


3部作構成になっています。

まずは【人魚姫編】からどうぞ!

 圭介が5歳の時、保育園のお楽しみ会で劇をやることになった。


 圭介にあてられた役は『王子様』。


 周りの男の子たちは恥ずかしいからと嫌がっていたが、実際は1番カッコいい王子役を狙っていたことを、圭介はよくわかっていた。


 だから、圭介は自分が選ばれた時、「えー、やだなあ」とか言いながら、実は「やったぜ」と思っていた。


 しかも、お姫様役はクラスで1番かわいいユメコちゃん。

 男の子たちから羨望(せんぼう)の眼差しを受けるのも、もちろん悪い気分ではない。


 しかし、圭介は題目の『人魚姫』という話を知らなかった。



 海で事故に遭った王子は人魚姫に助けられたというのに、岸で見つけてくれた姫に助けられたと思いこんで、恋に落ちてしまう。


 人魚姫は自分の美しい声と引き換えに人間になって、恋をした王子を追いかけるが、結局、愛を伝えるすべもなく、かといって人魚に戻るために王子を殺すこともできず、最後は海の泡となってはかなく消えてしまう物語。



 ユメコちゃんは当然主役の『人魚姫』。

 圭介の『王子』とはハッピーエンドにならない設定。


 最悪なことに、『別の姫』をやるのはクラスで1番凶暴なアカネちゃん。

 圭介は何度も蹴飛ばされた経験を持っている。


 最悪だ、と圭介は台本を読んだ後、頭を抱えた。


「だいたい、なんでこの王子はこんなにバカなんだよ! 気づけよ、アホ! お前の相手は間違ってるだろ!」


 そう叫ばずにいられなかった。

次話から本編スタート。

圭介のライバルになるキャラ(アイドル系チャラ男?)が登場です!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 人魚姫こんな悲しい話だったの忘れてた...笑 僕は幼稚園の時の演劇ではブレーメンの音楽隊でロバ役をやって、泥棒役のよくちょっかいかけてくる嫌な奴だったクラスメイトをここぞとばかりにテヘッな…
[良い点] イラスト、すっごく素敵ですね! ラノベの表紙っぽい!!(*'ω'*)
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