表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

アパレル

作者: おとのみ

 ショウケースには、それはそれは綺麗なワンピースが飾られていた。綺麗なワンピースだ。私はすぐにそれが欲しくなった。それがあれば、きっと彼女も私をもっと好きになると思った。そう思った。


 私はたくさんバイトをした。お金の余裕は少しもなかった。家賃を払わなくてはならないし、食費も馬鹿にならない。奨学金の返済分も貯めておきたい。その上にワンピースだ。一着のワンピースだけど、とても高いワンピースなのだ。


 しばらくの間せっせと働いて、ワンピースを買うお金を貯めた。クレジットカードを鞄に入れて、私はアパレルショップに向かった。けれど、ワンピースはもう売れていた。入荷はずっと先になるそうだ。私は悲しくてたまらなかった。お酒を買って、家に帰って、ぐったりと眠った。


 大学に行って彼女に会うと、私は驚いた。彼女がそのワンピースを着ていたのだ。綺麗なワンピースね、と、私は褒めた。そうでしょ、と、彼女が言った。


「一目惚れして買っちゃったの」と彼女は言った。


 ワンピースは彼女にとても良く似合っていた。彼女のために作られたかのようだった。そう、始めから私のものではなかったのだ。いつもそうだ。彼女はいつも、私よりずっと綺麗で、私よりずっと可愛いのだ。


「でも、やっぱりあなたの方が綺麗ね」


 そう言って、彼女はまた私にハグをする。それはそれは優しいハグだ。そうされると、私は彼女が好きになってしまう。いつもそうだ。いつも彼女はあざといのだ。


初めて掲載しました。おとのみです。コロナウイルスの自粛期間に、新しい事を始められたら良いなと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ