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 異世界転移「GMコールは届きません!」   作者: すめらぎ
第I部 第三章 1節   <9話>
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<9話>  「最後のドルイダス」   =Cパート=


というわけで、私たちはGM・聖女・少年・小鬼ゴブリンという、奇妙なパーティーで街の見学へと向かったのであった。



私たちが訪れた貿易都市エアルは、帝国の領土ではあるが、本土ではない。

帝国は海洋国家であり、それは大小様々な国が集まり、一つの帝国を成しているのだ。


そしてその帝国本土近郊の島国の一つに、この貿易都市エアルが存在するのだ。



私たちは街のシンボルとなっている塔を見学し、更に数百年前に使われていたと言う海岸沿いの要塞を見学した。


驚いた事に、ゴブリンのフリックは、どこへ行っても人気者で、ステフと一緒だった事もあり、

「アレクサンダー商会のゴブリン」と知れていた。


「そんなもん、なのかねー? イリーナ」


「そんなもん、ですよ。お姉様」


もちろんゴブリンを嫌う者達もいた。

だが概ねこの街でゴブリンは好意的に受け入れられている様子だった。



有名所の見学が終わったので、昼ご飯を食べる事に。

なにやら昼間から賑やかなパブだった。

商会の関連しているお店だった様で、ステフの事を坊ちゃんって、店長さんが言っていた。


1階で料理をお皿に盛ってもらい、私たちは2階のテーブル席へ移動した。



グリーピースの様な豆の煮付けと刻んだベーコンを混ぜた物、生魚と玉ねぎの入ったサラダ、マッシュポテトにソーセージ。


(あれ? どこかの国の料理に似ているよね?)


フィッシュ&チップス(=白身魚のフライとポテトフライ)は、後から揚げたてをテーブルに持って来てくれるとの事だった。


(そう言えば、この世界に来て初めてのフライだわ。ジャンクフード、帝国万歳!)


2階でもお酒が飲める様になっていた。

フリックは「アワアワ」というのを注文したので、私も同じ物にした。

イリーナとステフは、チェリーの果実が入った炭酸水だ。


フリックは「アワアワ」をゴクリと飲む。


私もジョッキに注がれた「アワアワ」を飲んでみる事にした。

(これどう見てもビールだよね!)


「美味しいね! アワアワ」


「ソウか、ヨカッタな。フリックもアワアワ、スキだぎゃ」


(完全にビールでした。そして、いつもの通り酔えないパターンだわ。

 風味や喉越しは味わえるから、ノンアルコールビールと割り切るしかない。

 でも、美味しいです。私は幸せです)

 

「そう言えば、お姉ちゃん達は何でこの町に来たの?」



Dパートへ つづく

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